4月3日(土) 2010 J1リーグ戦 第5節
横浜FM 1 - 2 清水 (15:05/日産ス/27,114人)
得点者:5' 岡崎慎司(清水)、42' 岡崎慎司(清水)、82' 清水範久(横浜FM)
スカパー!再放送 Ch181 4/6(火)21:00〜(解説:金田喜稔、実況:佐藤文康、リポーター:杉山真也)
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清水エスパルスが横浜F・マリノスを敵地で下して、暫定首位に立つ。結果同様、注目された清水・小野伸二と横浜FM・中村俊輔による『王様対決』も、小野に軍配が上がった。
オレンジ軍団の『王様』は、全2得点に絡む活躍ぶり。5分の先制点の場面では、右サイドで辻尾真二との鮮やかなダブルワンツーを決め、辻尾のクロスのリバウンドを岡崎慎司が詰める。42分の2点目も小野のFKから。敵GKとDFの交錯を誘うような絶妙なロビングを蹴り、こぼれ球を再び岡崎がプッシュ。これが決勝点となる。
得点場面以外にも、小野はタクトを振るう。小気味良いテンポのショートパスと、急所を突くスルーパスを操り、攻撃の核となった。ただ、最も印象深かったのは、『王様』が見せた献身性かもしれない。9分には、逆襲を狙った横浜FMの清水範久のドリブルを、後ろから追いかけてボール奪取。それをはじめ、労を惜しまず守備に奔走していた。
同じことは他の攻撃陣にも言える。右FWの岡崎慎司は、敵サイドバックのオーバーラップに自陣深くまで食らいついて対応。ヨンセンも試合終盤に一時、中盤の底まで下がり、侵入した相手選手を追い回す。
特に清水は、後半だけで15本のシュートを浴びる苦しい展開に。DFボスナーやGK西部洋平の堅守は見事の一言に尽きるが、彼らの献身的な守備が1失点に抑えた遠因だったに違いない。67分に横浜FM・兵藤慎剛が蹴ったPKを止める殊勲の働きをした西部は、昨年に比べて「チームとしての一体感が高まっている」と実感。この『一体感』こそ、清水の強さの秘訣だろう。
一方、横浜FMの『王様』中村は、アクシデントに見舞われる。27分に無念の負傷交代。また、DF栗原勇蔵も2点目の失点場面で、味方GKと接触して打撲。そのため、前半のみの出場となった。そして、中村の代わりに狩野健太を投入。栗原はFWバスティアニーニと交代し、ボランチ小椋祥平がセンターバックに回る。中盤の底は狩野と兵藤が務めることに。
後半は主力2人を欠いて臨んだわけだが、清水の運動量が落ち始めたことと、「勝ちたいという気持ちが出たこと。(ピッチの)1/3、1/4のエリアで連動の意識が出たこと」(木村和司監督)で、ゲームの流れを掌握した。それを示す数字がCKの数。清水の1本に対し、横浜FMは8本もあった。しかし、ここで中村と栗原のセットを失ったことが響く。「たら・れば」の話になってしまうが、中村の高精度のキックと栗原のストロングヘッドがあれば、違った展開になったかも…。キッカーを務めた狩野健太は、木村監督から「セットプレーに気持ちが入っていないね」とチクリ。
とはいえ、横浜FMの1得点は狩野のセットプレーから生まれた。82分のFKを狩野がキックし、ニアで清水範久が頭で合わせてゲット。その後、さらにギアチェンジして相手ゴールを襲うも、あと1点が遠かった。
試合後、横浜FMの選手の多くは「もったいなかった…」と、集中しなければいけない前半の立ち上がりと終了間際での失点を悔やんだ。開幕戦のFC東京戦、第4節のヴィッセル神戸戦もロスタイムに失点している。横浜FMが上位戦線で生き残るためには、まずはそこでの失点をなくすことが肝要だ。
以上
2010.04.04 Reported by 小林智明(インサイド)















