スカパー！生中継 Ch182 13:50〜（解説：増田忠俊、実況：君崎滋、リポーター：岡村麻衣）
--試合速報--
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
☆大分側プレビューはこちら
１９チームで始まった今季のＪ２ディビジョン。組み合わせの都合上、１チームは試合が行われない。コンディションの調整も難しいだろうが、メンタル面も切らさないようにしないといけない。とはいえ、ゴールデンウィークのさなかに休みがないチームは過酷な状況に追い込まれている。４月２５日から１４日間で５試合目を消化する鳥栖は、大分で第１２節を迎えることになる。この間、トレーニングのメニューに工夫を加えたり、オフを入れたりしてベストな状態で試合を迎える努力を行ってきた。第８節の福岡戦(４月２５日)を１-０で勝利し、弾みをつけた。第９節の熊本戦 (４月２９日)と第１０節の東京Ｖ戦（５月２日）では、ロスタイムに同点とするゴールを決めてゲームに対する執念を見せた。第１１節の岡山戦（５月５日）では、連戦とは思わせない運動量で攻撃を続けた。そして、中３日で『バトル オブ 九州』３戦目となる大分戦を５月９日に行うことになる。「連戦の疲れは確かにあるが、練習内容を工夫しながら対応している」と松本監督の言葉は心強い。確かに今節を乗り切ると一息つけるのは間違いない。前節まで見せている勝負に対する執念をこの試合でも見せて欲しい。
今節は、ＦＷ豊田陽平が出場停止となり、萬代宏樹や池田圭に期待がかかる。失点は、「試合数より少ない失点」（松本監督／鳥栖）と狙い通りの奮闘を見せている。あとは、彼らが早めに得点をあげて、試合を楽に展開させたい。前節は下地奨がボランチに入ることで、守備を安定させた。その分だけ、藤田直之が攻撃に専念できる。中盤に上がった金民友も前節初スタメンを飾った長谷川博一も攻撃に関しては何の心配も要らない。これに両サイドＤＦの丹羽竜平と日高拓磨が加わって、サイドからの攻撃には大分は手こずるだろう。あとは、どれだけ前線にボールが収まるか・・・。彼ら２人には、エース豊田陽平の代わりではなくぜひとも主役に躍り出て欲しい。はたまた、連戦ゆえに百戦錬磨の松本監督らしい、サプライズな起用もあるかもしれない。いずれにせよ、個の力ではＪ１ディビジョン経験者の大分にはかなわないので、運動量と早いプレスで大分を圧倒して欲しい。
前述したが、大分は前節に試合が組まれていないため、中６日とコンディションには問題はない。しかも、ホームで鳥栖を迎えることができるのは大きなアドヴァンテージ。しっかりと鳥栖対策が取られているだろう。しかし、今季の大分は、早いプレスをかけてくる横浜ＦＣや千葉に破れている。前節の鳥栖は、今季一番の出来といえるほどの運動量と早いプレスを見せてくれただけに、大分とて楽には戦うことはできないだろう。むしろ、気持ちが途切れていない鳥栖の方が優位に試合を運ぶことができるかもしれない。『バトル オブ 九州』は、テクニックやフィジカルよりもメンタルが結果に大きな影響を与える。今節の勝者が、『バトル オブ 九州』の首位に躍り出ることができるし、大分に九州のチームが始めて土をつける好機でもある。このチャレンジャー精神は、鳥栖にとっての大きな励みなるであろうし、この連戦で得た自信と執念を存分に発揮できる絶好の場でもある。１４日間で５試合目となる辛さはあるが、福岡戦で始まり熊本戦を乗り切り、大分戦で締めくくるこの行程は『バトル オブ 九州』の王者になるための、最初の関門なのかもしれない。
さぁ、我々も選手とともにあらゆる不安を取り除こう。信じているものは、鳥栖の勝利のみで勝点３である。アウェイの地で、思いっ切り声を出して選手を後押ししよう。これもサッカーであり、一緒に戦うことが許されるはずである。サッカーの試合は、選手だけでなく応援している我々もその構成要因であることを示してみよう。サッカーは、様々な要素から成り立っているはずである。
以上
2010.05.08 Reported by サカクラゲン
