スカパー!生中継 Ch363 後06:00〜
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ナビスコカップ神戸戦以来、およそ1ヶ月半ぶりのホームゲームである。リーグ戦に限れば、第12節G大阪戦から2か月あまりが経っている。春先や、初夏でさえ、時にずっと浴びていると体を凍えさせる馬入の河川敷の風がどうりで恋しい。季節はすっかり夏である。
ホームでの勝利を期するその湘南が今節、平塚に迎えるはF東京だ。両者の顔合わせと聞いて、2002年第82回天皇杯3回戦の対戦を思い起こす向きも多いかもしれない。延長戦にもつれ込み、湘南がVゴールで勝負を決した試合である。ただ、2000年にJ1昇格を果たしたF東京と、同年J2に降格した湘南とのリーグでの対戦は、今回が初めてとなる。
かつてF東京で5年間プレーしたジャーンは、「スペシャルなゲームになる」と語った。
「5年間サポーターのあたたかい声援を受けてきたし、いい思い出ばかりが残っています。――でも、いまはベルマーレのエンブレムを胸に、誇りをもって闘っている。体を張ってゴールを許さないディフェンスをしたいし、自分自身ゴールを決めたいという気持ちも強い。自分は湘南でこれだけやっているんだというプレーを見せたいですね」
最終列でチームを鼓舞し続ける闘将は、「もちろんもっとレベルを上げていかなければいけない」と引き締めつつ、現在取り組んでいるチームディフェンスに手応えを感じている。たしかに、中断明け初戦の鹿島戦こそ相手のファインゴールに沈んだものの、前節の京都戦ではブロック堅く敵の侵入を許さず、あるいは最後の局面で体を投げ出すなどして虎の子の1点を守り抜いた。「選手全員がチーム戦術を理解して取り組んでいる」。長い笛が鳴るまで途切れない執着心が、今後の拠り所になりうる勝利を導いたのだった。
西京極の声援をはじめ、サポーターの後押しも心強い。このたび、湘南ベルマーレサポーター協議会主導のもと、チーム支援プロジェクト「Vamos Junto 募金」が立ち上げられた。この活動を通じて集められた資金によって、サポーターズ協議会としてスポンサーバナーを平塚競技場に掲出し、チームの強化に利用してもらうという。募金に加わると「Vamos Junto」のロゴが入ったうちわが配られるこの支援活動は、今節F東京戦と第16節清水戦にて実施される。
一方、平塚に乗り込むF東京は苦いリスタートを切った。前節のホーム神戸戦、前半は相手に突破口を許さず早々に2点をリードしたが、追加点を逃すと終盤に失点し、土壇場で同点に追いつかれた。視線を落とし、「言葉が見つからない」と指揮官がつぶやいた言葉が記憶に残る。今節の湘南戦は、勝点3差に迫る相手をふたたび突き放すことはもとより、前節のドローを払拭し、自分たちを取り戻すための大事な位置づけとなろう。
むろん西京極で今季のアウェイ初勝利を挙げた湘南にとっても同様だ。今節は田村雄三が出場停止となるが、前節の勝利を繋ぎ、足場をしっかり固めるための大切な一戦である。京都戦で決勝ゴールを沈めた阿部吉朗は、「いつもどおり勝つことだけを考えて臨みます」と週末を見据えた。くだんの天皇杯で記録したデビュー戦ゴールやF東京の思い出は、胸にそっと畳んでいる。
「中断明け最初のホームゲームだし、我々にとって大事な試合だ」そう語る反町康治監督のもと、湘南がサポーターとともにF東京を迎え撃つ。
以上
2010.07.24 Reported by 隈元大吾













