日本中どこもかしこも暑いが、盆地にある甲府は特に暑い。最高気温競争では日本一になれないかもしれないが、湿度とのコンビネーション=猛暑指数ではJリーグのホームタウンのなかでACLに出場できるくらいの順位にはなると思う。
選手は連日35度を超える中で練習(午前10時から)をしている。練習時間を朝方か夕方にずらせばいいと思うが、練習グラウンドはクラブが100%自由に使えるものではないので難しい。内田一夫監督は「練習時間を夕方にすると選手が夜型の生活になるのがちょっと心配。朝9時からの練習にすれば選手も早寝早起きの朝型の生活をするからいいんだけどね。でも、夏休みなので他の団体もグラウンドを使うから、なかなか自由に時間を変更することができない」と言う。
ダニエルが「朝8時30分からの練習にしてほしい」と言ったそうだが、他の選手からは一斉に「誰がそんな時間にグラウンドに来るんだ」と拒否されたそうだ。キャプテンの山本英臣は「そんな時間から練習を開始するとお昼前に終わるから、寝るまでの時間が長すぎる」とやはり否定的。結論としては「暑い中でも頑張るしかない」ということになる。
練習後、選手は氷水を入れた大きなボックスに浸かって身体を冷やすのだが、これは冷たすぎるようで、全身を入れることができる選手は少ない。誰が最初に全身を入れるのかと思って見ていると、やったのは金信泳。
さすがに徴兵のある韓国の選手は気合が入っていると思って話すと「僕は(サッカーの)ケガで膝を手術したから軍隊なし」ということだった。でも他の選手は「冷たすぎる」と言って入れなかったので、やっぱりシンヨンは強い。褒めついでに「『イ・ビョンホン』に似ているね」と言うと全力で否定する。「そんなことが韓国に伝わったら、ファンに殺される(笑)」と言うから、「じゃあ、富山の黒部(光昭)」と言うと、微妙な顔になった。
甲府の選手・スタッフは、夏場はものすごく日焼けするのだが、よーく見ると圧倒的に黒い人がいる。それが谷真一郎フィジカルコーチと地元出身のMF・唐澤大夢。どっちが黒いのか並んでもらって写真を撮ったが、谷コーチは「俺の日焼けは、お洒落で健康的な日焼け。(唐澤)大夢はどす黒いだけ。風呂に入ってないのかもしれない(笑)」と主張。何人かのスタッフやコーチと判定した結果、チャンピオンは唐澤に決定。
優勝記念に話を聞くと、「風呂には入っていますよ(笑)。僕の皮膚は紫外線を全部吸収できるんです。日焼けで皮が剥けたことはないですね。でも、暑いと疲れるので夏は苦手です」とヘンテコな答えだった。しかし、夏でも食が細くならない丈夫な胃腸を持つ選手なので、甲府ユース出身の初レギュラー獲得目指して暑さに打ち勝ってほしい。
以上
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2010.07.24 Reported by 松尾潤
J’s GOALニュース
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戦術ボードが作る小さな日陰に入って涼むダニエル
練習後、DF津田琢磨が氷水で身体を冷やそうとするが、冷たすぎて全身を入れることができずに断念した
金信泳は氷水に平気で入ることができた。儒教と目上の人の言うことは絶対の文化で育った韓国人選手は強い。シンヨンがイ・ビョンホンか富山の黒部のどちらに似ているのかは写真で判断してください
甲府・第1回メラニン色素製造選手権優勝は唐澤大夢(右)。2位で安心したのが左の谷真一郎フィジカルコーチ。人の顔を自動で認識するはずのカメラで撮影したが、認識できずに顔にピントを当てることが難しかった
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