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【J1:第15節 鹿島 vs 新潟】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(10.07.28)

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7月27日(火) 2010 J1リーグ戦 第15節
鹿島 2 - 2 新潟 (19:04/カシマ/10,685人)
得点者:45'+2 矢野貴章(新潟)、55' マルキーニョス(鹿島)、74' 大迫勇也(鹿島)、80' 三門雄大(新潟)
スカパー!再放送 Ch183 7/28(水)前06:00〜
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●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):

Q:ハーフタイムに相手のDFの裏をつくようにという指示がありましたが、もう少し詳しく教えて下さい。

「前半でも裏をつけるタイミングはあったんですが、ちょっと出す方と受ける方のタイミングが合わず、何度かオフサイドになったことがあったと思います。アルビレックスさんに関していえば攻撃力のすばらしい選手がいますので、そうした前の選手のアグレッシブさを活かして、全体に前に押し上げようとしていたわけですから、彼らを押し下げて守備能力の低いところを逆手にとってうまく攻撃できるのではないかと思っていました。あとは、受け手と出し手のタイミングという話をしました。それが後半に生かされたのではないかと思います」

Q:前の試合でチャンスを逃した大迫選手が前半からかなり積極的にゴールを狙い、後半、すばらしいゴールで点を取ったのではないかと思いますが、監督から見てここ2試合で大迫選手が変わった点がなにかあるかということと、あと彼は今シーズン2点目ですが、彼のような能力の高い選手が2点しかとっていないことについてコメントをお願いします。

「試合を重ねることによってミスもあったり、良いところがあったり、ペース配分や駆け引きなど、いろいろな部分を肌で感じるわけです。今日は自分のなかでも積極的にやろうだとか、いろんなことを考えながら選手はプレーします。経験から得られるものはそういうところです。積極的にやればミスもあるだろうし、そのミスがチームに影響するのか、あるいは自分の良い部分がどういう風にチームに反映されるのか考えます。また先発になれば、いままでとは違う役割を求められます。今日で3試合目、4試合目になるわけですから、結果が欲しいという焦りにもなります。焦りと結果が欲しいという精神的なバランスが取れれば落ち着いてやれるようになるし、落ち着いてやれるようになれば自分の力を発揮できるようになります。

彼はいま、興梠選手の代わりとして試合に出場しているわけですが、日本代表クラスだった選手に代わってプレーすることには重圧もあるし、責任もあるわけです。なおかつ、うちのクラブは常に勝たなければならないという重圧もあります。それを打ち破っていかないと良い選手にはなれないと思いますが、同じような道のりを興梠選手も07年からずっと歩んできたわけです。それを経験した上で、いま皆さんが知っている興梠選手の能力になったわけですから、別に僕は驚いてもおりませんし、落ち着いて見守っていきたいなと思っています。

得点のことについては、いま話しましたが、経験というものが大事です。経験と自信が結果を出すことによってよくなっていくわけですが、皆さんからすればたった2点というかもしれませんが、彼が出場した時間は少ないわけで、そう考えると点数が少ないとは思っていませんし、あくまでもプロセスのなかでよくなっていけば良いというスタンスを持っています。

報道の見出しだけを考えればずば抜けた選手と言えるのかもしれませんが、若い選手にはどの選手にも欠点があります。完成した選手というは最後までおらず、キャリアを通じて足りない部分を補う作業をずっと続けていくわけです。さらに、サッカーは個人競技ではなく団体競技なのですから、いくら彼がずば抜けていたとしても、チームメイトの信頼関係が必要です。ボールを預けたらなにかをやってくれるとか、すぐに返してくれるとかイメージの共有も必要なわけですから、チームメイトの信頼も勝ち得ていかないといけない世界ですので、そうしたプロセスを急がせずに踏んでいければいいと思います」


Q:最近、カシマスタジアムの試合後、相手チームの消極的な姿勢を監督が嘆くことが続いていたと思うのですが、今日は新潟が積極的な姿勢で良いサッカーを仕掛けてきたと思います。いま試合を終えて、率直な感想をお願いできませんでしょうか?

「確かに、相手の消極的な姿勢について話したことがありました。逆にアルビレックスさんは積極性を持ってイニシアチブをもってやったのではないかと思います。過去2年間、このカシマスタジアムでは見られなかった姿が見られたわけであって、それはなぜかというと攻撃陣の質の高さというものが影響しているのではないかと思います。

ひとつは例えば、ボランチの小林選手というのは攻撃的な選手です。ボランチの位置にいますが、ミドルシュートを持っていますし、パスの供給や視野の広さを武器としています。攻撃的な選手か守備的な選手かと言えば攻撃的な選手です。また、マルシオリシャルデスやミシェウに関しては僕がコメントする必要がない攻撃的な選手です。両サイドに開いている選手、まあウイングみたいになっていますけど中央にいる大島選手も完全なFWが多少守備の役割を担っているだけで、自分たちが持っている武器を引き出していこうという姿勢がありました。

試合全般に関しては、いままでのカシマスタジアムでは感じられなかった相手の姿勢を感じることができました。見ている側としては非常によかったのではないかと思います。彼らが2点目をとったあとは引き分けでも良いということで、多少時間稼ぎをしたり、FKをゆっくりやったりしていましたが、それは当然のことだと思います。それ以前の時間では積極的にやろうとする姿勢が見え、すばらしかったのではないかと思います」

Q:2-1になった段階でああもう今日は鹿島が勝ったと思ったのですが、2失点目のときはカウンターになって全く人数が足りず、勝負強いアントラーズらしくないと思いました。足が止まった印象を受けたのですが、その部分を聞かせて頂けますか?

「あのような状況は今回が初めてではなく、前節もあったわけですし、僕が就任して以来何度もありました。やはり集中力を最後まで持続するということが非常に重要になってきます。競争力の高いリーグにおいてはそれがひとつの鍵になってくるわけで、持続できるものが試合を制します。その意味では1週間の休みがあれば、アルビレックスさんを含めてもう少し良い質のサッカーを披露できたのではないかと思います。ただ、どのような状況であろうと、そういった集中力を持続することが重要であり、あのゾーンでは人任せではなく、自分が積極的に判断をすることが大切です。そうしたところが足りなかったのではないかと思います。

ジュビロ戦のあと、3回のミーティングをして、中二日ということを考えて練習をせず、回復に重点をおいてきました。そのミーティングにおいては集中力、注意力、どのゾーンで自分がプレーしなければいけないかをずっと話してきたわけです。それが部分的に効果がなかったのは残念なところです。ただ、選手たちは反省するべきこと、自分たちがやったことはわかっているので、チームとして修正に取り組んでいきたいと思います」

以上
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