スカパー!生中継 Ch186 後06:20〜
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14試合負けなしで、勝点だけ見ているとなんとなく2位が安泰の雰囲気がある甲府。しかし、内容に対する不満は少なくない。甲府LOVEの視線で見ていると平衡感覚がなくなってくるので、他のチームの担当と話をすると出てくるのは「戦力が違う」という内容。甲府から見れば、柏や千葉の方が予算規模が遥かに大きく、「『戦力が違う』と言われるほどの差があるのか?」とも思うが、やっぱり今年の補強は上手く行っているということだろう。昨年途中に加入した片桐淳至を含めると現時点のレギュラーの内、5人が新加入の選手。個のレベルが高い選手ばかり集めれば勝てる訳ではないことは、レアルマドリードやJリーグのあのクラブも証明しているが、個のレベルは少しでも高い方がいいのも事実。それまで甲府が作り上げてきたサッカーがあったからこそでもあるのだが、これからの期待はその融合と熟成を見ること。
前節の3失点に対して不満があるが、「完成は限界」でもあるので完成していないことをポジティブに捉え、完成に近づこうとするチームの熟成や進化が勝点3と大親友になる試合を期待したい。4-3-3から4-2-3-1がスタートポジションになった甲府は、アンカー1枚からダブルボランチになったことで守備面は安定するはずなんだが、前掛りになっているときに縦パス1本でやられてしまう。ボールを奪われた(失った)ときの守備に問題があるからこうなってしまう。今節はボールを奪われた瞬間の守備が一つの注目点になるだろう。東京Vは技術が高くパスコースが見える選手が多いから、甲府が守備でサボれば、最終ラインの選手とGKの荒谷弘樹は忙しくなるし、余計なカードを貰う可能性も高くなってしまう。地味だけれどこのあたりの攻防は見所になるはず。
東京Vは勝点24で9位だが、ここ11試合で負けは1試合だけ。三角(引き分け)が5試合と少し多いがポジティブに考えれば、5つの引き分けを何試合か勝ちに持って行ければかなり違ってくる。それが出来ないから苦労しているんだろうが、勝点32の3位・千葉は追いつけないほど離れてはいない。甲府も安心した瞬間にズルズルいくかも知れない不安を持っているが、東京Vは3位争いのグループに入れば自然とモチベーションをライバルチームが引き上げてくれるようになると思う。甲府、柏と続くこれからの2試合は東京Vにとって3位争いのグループに入るか、脱落するかの分岐点になるだろう。宮崎キャンプではサイドバックでスタートしたFW・平本一樹をトップ下のテクニシャン・河野広貴がどう活かすのか。甲府は河野をどう抑えるかがポイントになる。
昨年、勝点1差で昇格を逃した甲府は悔しさを忘れることなく、分岐点の勝負を仕掛けてくる東京Vと向き合って倒さなければならない。攻撃のポイントはハーフナー マイクをどう活かすのかという点になる。マークが厳しくなっているのは明らかなので、どんな工夫をしてくるのか楽しみだが、グラウンダーのボールをワンタッチで捌くのも上手い選手なので近い距離でサポートしてマイクがいったん消える時間を作って活かす場面を見せて欲しい。今年はネバーランドを探しに行くようなサッカーではなく、結構現実的なのだが、養父雄仁やパウリーニョにはネバーランド系のパスワークも見せて欲しい。現実的な部分では最近、運動量も自慢の一つになった剛のドリブラー・片桐の豪快なゴールが見たい。片桐のゴールが決まれば小瀬は物凄く盛り上がる。盛り上がればそのうち小瀬が満員になって、85年にウェンブリースタジアムで行われたライブ・エイドでのクィーンのパーフェクトなライブのように物凄い一体感に包まれるかもしれない。15万人と1万7千人(小瀬)の差は大きいが、「優勝してJ1昇格」を目指しているんだから満員の小瀬で一体感を味わいたい。安心したら終わりという危機感を持って、今節も90分間アラートに戦おう。
以上
2010.07.30 Reported by 松尾潤













