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【J2:第20節 岡山 vs 札幌】レポート:ボランチ・田所諒のJ初ゴールを守りきった岡山が、札幌をおさえてホーム戦連勝。(10.07.31)

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7月30日(金) 2010 J2リーグ戦 第20節
岡山 1 - 0 札幌 (19:33/カンスタ/11,290人)
得点者:4' 田所諒(岡山)
スカパー!再放送 Ch185 7/31(土)後00:00〜
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岡山が、昨年夏以来の「1万人チャレンジDAY」を開催したゲームで、今回も勝利をものにした。訪れた1万1290人を湧かせたゴールはゲーム開始4分に生まれた。

田所諒のJ初ゴールは、ここまでハードワークを続けてきたことのひとつの結果だ。「攻守の切り替えのところでの声の掛け方や奮闘ぶりがチームの志気を高め、雰囲気を作っている」(岡山・影山雅永監督)。キム・テヨンとのダブルボランチで守備バランスを取りながらゲームの流れを読み、前に向かう姿勢が、彼を絶好の位置に立たせた。川原周剛のクロスに合わせようとした岸田裕樹がゴール前でつぶれ、このボールを札幌・上里一将がカットしかけたところを奪い、左足で振り抜いてゴール。「うまく奪えたので、そのままのいい形で持っていこうと思った。守ることが好きだけど、今日はいいところを見せることが出来てうれしい」と田所。自身で勝ち得た、チームのための先制点だ。

岡山は札幌に守備を安定させる隙を与えず、山中誠晃、野田紘史の両サイドバックのクロスから、前線の李東明の裏に飛び出す動きと三木良太のポストプレー、さらに岸田裕樹のスピード、川原周剛の果敢にゴールを狙う姿勢が絡んで、何度もチャンスシーンを演出。前半、シュートを何本も放った右サイドハーフの川原は、「多少強引でもシュートを打って、相手からいやがられる選手でいようと思った」と話す。

対する札幌は、前節・横浜FC戦での苦い経験から、早い時間の失点をケアしていたが、田所のゴールによって「前半はプレーが消極的になってしまった」(札幌・石崎信弘監督)。攻撃ではキリノのケガによる不在が、守備ではラインコントロールを行う石川直樹の不在が響いた。前半のシュート数は岡山7、札幌4と、攻撃の形を作る回数も、ボールを支配するのも岡山が優勢だった。前半36分、上里に代わって岡本賢明が入ると、宮澤裕樹がボランチに下がり、この頃から札幌のボールが回り始めた。とはいえ、本格的に札幌らしさが出始めたのは、後半に入ってからだ。

ラインを押し上げた札幌は、高い位置でボールを奪うと、右サイドバックの藤田征也、内村圭宏、古田寛幸がワイドを使ってボールを展開させ始める。近藤にボールがつながり、左サイドバック・高木純平もシュートを3本放つ。気温30度、湿度68%の気候の中で、最後まで運動量を落とさず、最終的には札幌のシュート数が岡山を上回った。「後半に入ると、札幌のクオリティの高さが出て、それを食い止めるまでは行かなかった。ゴール前の粘り強さ、体の張り方でなんとか1-0で勝てたが、後半のようなゲームをしていると、なかなか好調は続かない」という影山監督は、このゲームの2日前、「あと2試合、失点をゼロで防ぐと、1試合平均の失点が1以下になる」と話していた。最後まで攻防の続いたこのゲームをものに出来たのは、ボールが何度来ても跳ね返す、岡山の集中した守備があってこそだろう。

以上

2010.07.31 Reported by 尾原千明
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