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柏と2−2(千葉の得点者はMF倉田秋=PK、DF茶野隆行)で引き分けたJ2リーグ戦第19節。試合後、監督記者会見場となるアウェイチームの室内練習場に入ると、柏のGK吉原慎也の現役引退セレモニー後に会見開始のため、ほとんど人がいなかった。すると、あまりにも静かなためか、壁1枚へだてた隣のアウェイチームのロッカールームから、千葉の江尻篤彦監督の声が聞こえてきた。盗み聞きのようで気が引けながらも、ほんの少しの間、聞き耳を立てると、「相手に『走り勝つ』ことを徹底してやっていく」「絶対にネガティブにならない。前向きにやっていく」というような言葉が漏れ聞こえてきた。
今シーズン、千葉の選手の多くは『1年でのJ1復帰』だけでなくJ2リーグ戦優勝も目標に掲げていた。だが、J2リーグ戦の前半戦が終わった第19節終了時で、千葉は首位の柏との勝点差が12で、2位の甲府との勝点差は8。逆転優勝の可能性は低くなり、4位の福岡と5位の熊本との勝点差は2、6位の鳥栖との勝点差は3のため、厳しさを増した『3位争い』を勝ち抜いてギリギリのJ1昇格を目指す状況に置かれた。さらに、FIFAワールドカップ・南アフリカ大会によるJ2リーグ戦中断明けは1分1敗(第17節から2分1敗と勝利なし)で、中断期間中の遠征やキャンプでの強化の効果が出ていない。
千葉にとって、今節は正念場ともいえる踏ん張りどころだ。ここで勝利という結果を出せないと、チームの調子はさらに下り坂になりかねない。今節のDFマーク・ミリガンの累積警告による出場停止は、勝ち星なしの3試合で7失点の守備には痛手。だが、代わりに出場する選手の奮闘はもちろん、失点につながっている不用意なミスをなくすチーム全体の守備が必要不可欠だ。前節は柏のFW田中順也の左足のプレースキックに苦しめられたが、大分のMFキム・ボギョンの左足のプレースキックも精度が高く、脅威となる。大分にはゴール前でのFKやCKのチャンスを簡単に与えないように気をつけたい。
大分はレギュラー選手の負傷などが影響し、J2リーグ戦第8節から4分6敗と勝利がない。水戸と対戦した前節は36分に雷のため中断したうえに試合が中止となり、後日の90分間の再試合が決定している。苦しい戦いが続いているが、負傷欠場が続いていたFW高松大樹やDF藤田義明らがスタメンに復帰した第18節甲府戦は、0−1で敗れたものの『パスをしっかりつなぐサッカー』を取り戻しつつあり、守備面も復調の気配があった。高松にボールが収まり、厚みのある攻撃ができれば、待ち望んだ勝点3獲得も可能だ。
両チームの通算対戦成績は、J1では千葉の11勝2分1敗で、J2での初対戦だった今シーズンのJ2リーグ戦第10節は千葉が2−0(MFアレックスが2得点)で勝利を収めた。千葉は第10節のように、連動性が高くて小気味いいほどパスがつながり、思い切りよくシュートを狙う攻撃、激しくプレスをかけ、相手の先手を取ってボールを奪う守備をしたい。攻守両面で相手に『走り勝つ』ことを実践しなければ、悪い流れは断ち切れない。
今節の試合後には、ロシアリーグのアムカル・ペルミへの移籍が決まったFW巻誠一郎の千葉サポーターへの挨拶が行われる。長年、主力として千葉に貢献し、千葉を心から愛する巻に余計な心配をさせず、彼の門出を祝うためにも、千葉は勝たなければならない。
以上
2010.07.29 Reported by 赤沼圭子













