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【J1:第18節 京都 vs C大阪】京都側プレビュー:京阪ダービーで流れを変える。西京極で勝点3の狼煙を上げろ!(10.08.15)

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8月15日(日)J1 第18節 京都 vs C大阪(18:00KICK OFF/西京極チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch183 後05:50〜
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現在京都、勝点10で最下位。降格圏を脱する15位の磐田が勝点17。差は、確かにある。だが、一つずつ縮めて行くしかない。京阪ダービー、ここで流れを変えたい。
ここで京都が勝点3を積み上げる。これが下位グループへの狼煙となるはずだ。「京都が反撃の狼煙を上げた」と湘南、仙台、磐田、大宮への強烈なメッセージへ。勝点3がクラブの残留への強い決意への声明へと変貌するのだ。
リーグ後半緒戦。相手は桜色の大阪。大きな声で、強い気持ちで、存在感を示せ!

調子を上げているC大阪。目を引くのは攻撃力。中断明け6試合で14得点。前節は無得点となったがこの得点力は脅威となる。攻撃の中心は、乾貴士、家長昭博、清武弘嗣の3人。高い個人技で連動性を高め相手守備陣を混乱に陥れる。リーグカップ戦予選3節で、角田誠、森下俊が警告を受けているが、これは乾にかわされてのものだったはず。リーグ第5節で一度対戦しておきながら、乾の、飛び込んでくる相手をかわす術にまんまと引っ掛かっていた。
C大阪がJ2時、仙台と対戦し、京都から移籍した斉藤大介と乾が対峙した時があった。全力で寄せる斉藤に対し、乾はその股を抜いてファールを誘っていた。乾のプレースタイルが良く理解できるシーンだろう。乾だけでなく、家長、清武のプレースタイルは頭に入れておく必要があるはずだ。高い個人技といっても癖もある。粘り強い対応が求められる。

ワントップで、中盤に核の3人を配置したC大阪は、この中心3人がボールに引き寄せられる性質を持つ。そして、これはG大阪にも似たところがある。平井将生とルーカスの前線で、ルーカスが引いてボールをもらうため、縦関係。そこに橋本英郎、二川孝広が中央に侵入するという形だ。サイド攻撃は、C大阪もG大阪もサイドバックが担うことになる。こうした中央に人数が集まる連動性について、京都はこれまで、サイドバックが中に絞ることを選択していた。
G大阪戦では、それが奏効した。サイドバックの絞りは、センターバックの横のスペースを消すというよりは、センターバックの前、アンカーの横のスペースを消す、という印象が強かった。G大阪もC大阪も、サイドアタッカーが高い位置にいないので京都としてはサイドバックを置く意味が少ない、と言っても過言ではない。だから、本当に消さなくてはならないスペースは中盤の横のスペース、と判断しても良いのではないだろうか。

今節も鍵はサイドバックになるのではないか。ここ数試合、アンカーを配置するフォーメーションを見せていない京都。中盤が3枚、2枚とパターンはあるが、サイドバックの役割はセンターバックの横のスペースを消すよりも中盤のサイドのスペースを消してやることとし、中盤の横のスライドを減らせば、中盤は、前へのプレス、後ろへのプレスバックと判断を絞ることができる。もし、京都のサイドバックが相手のサイドバックにまでプレスに行くことができれば、京都が前を向いて守備をしていることになり、京都が守備で相手のリズムを崩すことも可能になるはずだ。

もう一つ、前線の守備もポイントの一つとして上げられるだろう。秋田監督は、ボールを取る位置ではなく、前を向いてボールを奪うことが重要、と話していたが、そのためにも前線、中盤でのゾーンによるボールコントロールが不可欠なはずだ。
前線が、相手DFのボールをコントロールするから、中盤が狙いやすくなる。中盤で回されても、中盤が相手のボールをコントロールするから、ディフェンスラインでボールを奪いやすくなる。前を向いてボールを奪いたいなら、前線、中盤のボールコントロールの意識は必要なはずだ。前線3枚が相手のバックパスを狙える様になれば、これも、京都が守備で相手のリズムを崩すことにもなるはずだ。
特に、C大阪の左サイドバック丸橋祐介は正確なクロスがあるので早めにチェックしたい。前線か、サイドバックか、ここに誰が、どんな状態でプレッシャーをかけに行っているのかが、注目点だろう。

攻撃では前線3枚へのサポートがキーとなるだろう。ボールを奪って早く攻める。中盤、サイドも前線3枚の、速攻、遅攻、サイドアタックの判断をフォローする為にも、速いサポートが不可欠。つまり攻守の切り替えを速くしろ、ということになる。

徐々にだが、規律が出てきており、練習でもその意識が高まっている京都。選手同士で話し合い、どこを意識して遂行しなくてはいけないか、そうした共通理解も固まってきている。理解が深まれば、次は気持ちを高める段階となる。
京阪ダービーという特別な試合に、どれだけ京都が一つになって、強い気持ちで粘り強く戦えるか。どうか、サポーターの皆さんの熱い声援で、選手に力を与えて下さい。

以上

2010.08.14 Reported by 武田賢宗
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