スカパー!生中継 Ch172 後05:50〜
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北九州vs横浜FC戦の終了後、結果にかかわらず北九州市立本城陸上競技場では花火が上がる予定だという。真夏の夜空に打ち上がる大輪はどちらの祝砲となるのか。
3月以来勝星から遠ざかっている北九州。とくに最近2試合の戦い方は良くなく、ボールを回せている前半は決定機を逸し、後半に入ると立ち上がりで失点してリズムを崩す。そして立て直せないままホイッスル―。この悪い流れを断たなければ北九州の浮上は難しいが、横浜FCとの再対戦は契機になるかもしれない。
横浜FCと初対戦した開幕戦当時、北九州はラインの高いコンパクトなサッカーを目指していたが、現在は下がりすぎてしまっている。桑原裕義は「後ろに重心が掛かっているのもあるし、DFが裏を狙われるのを怖がっているのもある」と認識した上で、「DFの問題だけではなく、1カ所を修正すればいいというわけではない」と話し、チーム全体で下がりすぎる問題を解決すべきだと指摘する。
その桑原を始め、今週の練習ではDFの河端和哉や重光貴葵らが積極的に声を出していた。「開き直るくらいに明るく声をかけないと盛り上がらない」という重光の言葉どおり、試合中にリズムを崩すと選手の声が小さく少なくなってしまうことも、流れを呼び戻せないことの一因だろう。声を掛け合うという基本に立ち返って、北九州流のコンパクトなサッカーを再始動させたい。
一方で、前半45分に限るというのは褒められた話ではないが、それでも攻撃については改善されてきている。佐野裕哉が前戦に供給するボールはもともと精度が高かったが、ボールを受ける選手とのコンビネーションが良くなり、DFの裏を突くプレーやサイドに走らせるボールからチャンスが作れている。あとは最後の精度を高めてゴールネットを揺らしたい。池元友樹が「自分たちのペースでやって、前半のうちに取りたい」と話すように、前半に先制点だけでなく、2点目、3点目を奪っていく攻撃ができれば、後半の失点を必要以上に恐れなくてもいいだろう。
横浜FCは前節・岡山戦で後半の早い時間にエデルを投入。これが契機になって流れを呼び込むと、65分に高地系治、そしてロスタイムに三浦知良が自身の最年長ゴールを更新する決勝ゴールを決めた。ただ、エデル投入で後半の戦い方は良くなったものの、前半は単調な試合になってしまった。横浜FCはカイオの加入で攻撃のオプションは増えているが、彼をまだ生かし切れていない。カイオが攻撃の中におさまることができれば横浜FCの攻撃力は大きく飛躍するだろう。前半の組み立て、カイオの生かし方にも注目したい。
ところで北九州・与那城ジョージ監督と、横浜FC・岸野靖之監督は過去ともに読売クラブに在籍。選手と選手、あるいは監督と選手という関係にあった両氏の“対決”も楽しみだ。監督として“岸野選手”を指導していたこともある与那城監督は「(岸野監督は)大きいし、怖い」と冗談を飛ばしながらも、再度の対決を心待ちにしている様子だった。
三浦知の連続記録更新なるか。監督対決は。北九州の2勝目は。何かと話題の一戦になるが、勝利を目指す気持ちは一つ。勝ちにこだわった好ゲームを期待しよう。
以上
2010.08.13 Reported by 上田真之介













