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【J2:第22節 千葉 vs 熊本】レポート:課題の追加点は取れたものの、もう1つの課題の流れの中からの得点はできなかった千葉。熊本は不運な形の2失点が響き、悔しい敗戦。(10.08.15)

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8月14日(土) 2010 J2リーグ戦 第22節
千葉 2 - 0 熊本 (19:03/フクアリ/10,435人)
得点者:52' ネット(千葉)、88' オウンゴ−ル(千葉)
スカパー!再放送 Ch183 8/15(日)後00:30〜
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前節の鳥栖戦で先制しながらも1−1で引き分けた千葉にとって、今節の最大の目標はJ1昇格争いのライバルの熊本に勝ち、勝点3を積み上げること。だが、その勝点3獲得を確実なものにするにはポイントが2つある。1つは先制点を取ったあとにきっちりと追加点を奪うこと。もう1つは流れの中から得点すること。そして今節、千葉は追加点を奪って勝ったが、流れの中から得点することはできなかった。

今節の千葉は、出場停止のDFマーク ミリガンの代わりにDF福元洋平を起用。さらに、MF山口慶を「熊本の1・5列目の選手を見る」(山口)ためにダブルボランチの一角に置いた。前節までの2試合はダブルボランチの一角のMF工藤浩平は、スタメンから外れたMF倉田秋の代わりにサイド(倉田がいた左サイドにFW深井正樹が入り、工藤は右サイド)でのプレーとなった。対する熊本は前節からスタメンを3人変更。前節はMF藤田俊哉が入った1・5列目にはFW松橋章太が入り、ダブルボランチの一角はMF原田拓からMF渡辺匠、左サイドバックはDF堤俊輔からDF西森正明に代わった。

選手起用が奏功したのは千葉だった。山口とMF佐藤勇人のダブルボランチが守備(特に中盤)を安定させ、セカンドボールをよく拾ってボールを支配。その結果、前半の千葉は熊本の3本に対して11本ものシュートを打つほど攻めたてた。だが、29分のMF谷澤達也のシュートはゴールライン上の熊本のDF福王忠世にブロックされ、38分の佐藤の強烈なミドルシュートは熊本のGK南雄太がファインセーブ。ボールを押し込めばよかっただけの39分の決定機では、FWネットがシュートを枠外に強く打ってしまった。

千葉サポーターにしてみれば、もどかしい思いでジリジリするような前半の千葉のノーゴール。だが、前半に取れなかった『1点』は後半、幸運な形で千葉に入った。52分、ネットへの南のファウルで得たPKをネット自身がきっちりと決めて先制したのだ。

3位の千葉に勝って勝点差を2に詰めたい熊本は必死にゴールを狙う。だが、今節の熊本は松橋のスピードを生かした裏への突破を狙うも、前半からロングパスは出し手と受け手の呼吸が合わないことが多かった。攻撃のキーマンのFWカレン ロバートにもいい形でボールが入らず、攻撃の組み立てで苦戦。その中でようやくチャンスを作ってもシュートは精度を欠いた。それだけに、熊本には致命傷となる千葉の追加点を許すまいと守ったが、熊本の『2失点目』は『1失点目』と同様に不運な形となった。

58分頃から熊本の反撃を受け、ボールは持ててパスはつながるものの、なかなかシュートまで持ちこめない千葉。88分、MFアレックスが蹴ったFKのボールを福元と競り合った熊本の選手がヘディングでクリアしようとしたが、そのクリアボールが別の熊本の選手の体に当たってゴールイン。熊本のオウンゴールで千葉が勝利をさらに引き寄せた。その後は相手陣内深くのFK、そしてCKでしたたかに時間を稼ぎ、勝点3を獲得した。

J1昇格には『運』を味方にした勝利も必要だろう。選手の勝利を欲するプレーが『運』を引き寄せることもある。だが、やはり『運』を味方にしなくても勝てる強さが欲しい。次節の千葉の目標は、攻撃の細部の精度を高め、流れの中から得点することだ。

以上

2010.08.15 Reported by 赤沼圭子
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