スカパー!生中継 Ch182 後03:20〜
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水曜日(11/3)のヤマザキナビスコカップ決勝戦で、120分間の激闘を制し、12年ぶり2回目のタイトルを獲得した磐田。試合内容も素晴らしく、本当に100%以上の力を出し切って、大きな自信を手にした。
そこから優勝の喜びに浸る間もなく、わずか中2日で迎える新潟戦。気持ちを切り替えることも、コンディションを回復することも難しい中で、磐田の選手たちがどんなプレーを見せるのか。磐田サポーターにとっては、不安と楽しみが入り交じる注目の凱旋試合となる。
現在の磐田は、リーグ戦では9月以降7戦無敗(4勝3分)。勝った試合はすべて1点差で、非常にしぶとい戦いができている。今回もそれを継続できさえすれば、勝点で新潟に追いつける可能性は大いにある。問題は、これまで通りのサッカーができるかどうかというところだ。
3日の決勝戦では、延長も含めて120分間全力を出し切った後、試合後の取材を終えると全員で磐田にとんぼ返り。午後10時前にヤマハスタジアムに到着して、優勝報告会を行なった。
そこで柳下正明監督が「まだリーグ戦が残っているので、残りのゲームも精一杯戦っていきます」とサポーターの前で宣言してから解散。翌日の4日には11時から練習があったため、選手たちも大いに騒ぎ優勝を祝うような余裕はなかったし、すでに意識は次に向かっていた。そして5日(金)には非公開で練習を行ない、明日の新潟戦を迎える。
メンバー的には、センターバックのイ ガンジンが決勝戦で左足首を痛めて欠場濃厚で、ボランチの上田康太が出場停止。さらに、3日は交代出場で1ゴールを決めた山崎亮平も、U-21日本代表としてアジア大会に出場するためにチームを離れた。レギュラー陣にはかなり疲労がたまっているはずだが、メンバーを大きく変える余裕はなく、休ませるとすれば西紀寛ぐらいか。
もちろん、対新潟を想定した入念な戦術練習をする時間もないため、いかに普段通りの自分たちのサッカーができるかどうかが最大のポイントとなる。
一方、新潟のほうは、ホームでの直近2試合では、首位の名古屋に4-1、2位の鹿島に2-1(前節)と連勝し、相変わらずホームでの強さを発揮している。しかし、アウェイでは5試合勝利がなく(1分4敗)、黒崎久志監督の古巣である鹿島を破った勢いを生かして、今度こそアウェイで勝つということが大きなテーマとなる。
ただし今回は、マルシオ リシャルデスが出場停止で、チョ ヨンチョルがU-21韓国代表で欠場。攻撃の核となる2人を欠いている。したがって、彼らが不在の中で、このところ安定した守備を見せている磐田から点が取れるかどうかが最大の見どころになるだろう。
心身両面でのコンディションが心配な磐田と、攻撃が心配な新潟。それを考えると、お互いに先制点を取られたくないという意識が働くため、守備の意識は高くなるだろう。とくに磐田のほうは、試合終盤になるほど苦しくなってくるのは目に見えている。したがって、何とか失点を0に抑えながら、どんな形でも良いので苦しくなる前に先制点を奪うということが求められる。
その意味では、広島戦で2ゴールにつながったセットプレーも、勝負所のひとつになりそうだ。キッカーとしては、上田は不在になるが、船谷圭祐も精度の高いキックを持っており、山本康裕も浦和戦(前々節)でCKからゴールを演出。ヘディングが強い選手という意味でも、磐田のほうが1枚多くなると考えられるため、期待感は十分。とくに「そろそろ(移籍後初ゴールを)決めないと」と語っている古賀正紘には期待したい。
また新潟の攻撃は、全体的な運動量を上げて主力の不在を補ってくることが予想されるため、そこに振り回されることなく、バランスを維持しながら守れるかどうか。疲れがある中でも、集中力だけは最後まで保たなければならない。
7年ぶりのタイトルを獲得したことにより、腹一杯になって中2日では力が出ないのか、まだまだ腹一杯にはならないというハングリーさを見せられるのか。この凱旋試合は、磐田イレブンにとって、勝利を追い求める“貪欲さ”の見せどころでもある。
以上













