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【2011Jリーグプレシーズンマッチ 鳥栖 vs 浦和】レポート:勝って自信をつけた鳥栖。敗れて課題を見つけた浦和。互いの持ち味を出した試合は、今季の活躍の予感を感じさせた。(11.02.14)

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■ベストアメニティスタジアム・ネーミングライツ継続記念試合
2月13日(日) 2011Jリーグプレシーズンマッチ
鳥栖 2 - 1 浦和 (14:04/ベアスタ/7,575人)
得点者:7' 豊田陽平(鳥栖)、18' エジミウソン(浦和)、67' 野田隆之介(鳥栖)
2011年春のプレシーズンマッチ開催予定
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鳥栖対浦和のプレシーズンマッチ。この対戦が決まった時に、双方のサポーターは言葉にできない嬉しさを感じたことだろう。

贔屓チームを応援する喜び、リーグ戦に向けてのキャンプトレーニングの仕上がり具材の検証、今季の戦い方の確認、そして、サポーター自身のチームに対する愛着度の体現・・・様々な感情が入り組んでいたに違いない。
そして、この試合を観戦したサポーターならずとも、それぞれと戦うライバルチームのサポーターも純粋なサッカーファンも、この一戦を楽しんでいただけたのではないかと思う。私もその一人である。
この試合のプレビューに、3つの楽しみ方をご提案させていただいた。当レポートもその提案に沿って振り返ってみたい。

まず、J2の鳥栖とJ1の浦和と言うカテゴリーの違うチームの戦いでもサッカーの面白さを堪能できた。
戦前の予想では、「浦和の攻撃力に鳥栖が防戦一方」などと聞かれたこともあった。しかし、先制点は鳥栖だった。7分に鳥栖の左CKにFW豊田陽平が豪快に叩き込んだものだった。鳥栖に新加入したMF國吉貴博のきれいな弧を描いた球道に「来ると感じた」豊田陽平が合わせての見事なシュートだった。
「勝負にこだわる」(ペトロヴィッチ監督/浦和)浦和が先制されたと言うだけでなく、戦前の予想の多くを覆しての展開に、観る側を惹き込む展開となっていった。
「サッカーは、何が起きるかわからないスポーツ」とよく聞かれるフレーズを思い出した。

次に、キャンプインして約3週間が過ぎた中での完成度を確かめることができた。
鳥栖は尹晶煥監督、浦和ではペトロヴィッチ監督が、共に今季から指揮を執る。どのようなサッカーを思い描いてチーム作りをしてきたのかを垣間見ることができた。
共にシステムは4−2−3−1。サイドを使って起点を作り攻撃を仕掛けようとする意図は随所に見ることができた。
浦和は、18分に右サイドでフリーとなったMF田中達也にボールが渡ると、果敢に仕掛けてペナルティエリア内でファールを得て、これをエジミウソンが豪快に蹴りこんで追いつくことができた。左サイドのMF原口元気も持ち前の突破力に加え、長い距離を走りこんでたびたびゴール前に顔を出してきた。
「サイドからのアタックには満足している」とペトロヴィッチ監督も合格点を出した。
鳥栖も左サイドからの展開で、67分に2点目を挙げることができた。左サイドのDF磯崎敬太がMF山瀬幸宏につなぎ、そのまま奥深くに仕掛けていって浦和DFをひきつけた。あとは、ボールを受けたFW野田隆之介が落ち着いてゴール右隅にキッチリと決めるだけだった。
共にサイドを起点とするチーム戦術を実践しての得点で、両監督ともに現状での仕上がり具合に満足したようだ。

最後に、今季加入した戦力が、その実力の一端を披露してくれた。
両チームとも中盤の選手が多いチーム構成となっている。そして、複数のポジションをこなすことができる器用さも持ち合わせている。鳥栖は、ボランチに岡本知剛と米田兼一郎と新しい名前が並んだ。浦和もトップ下にマルシオ リシャルデスが入った。どちらも中央に位置して試合をコントロールする大事なポジションである。
岡本知剛(鳥栖)は、「前半は走れていなかったけど、時間の経過とともに相手のスペースを突ける事ができるようになった。これを前半から出せるようにしていきたい」と、課題と収穫を得たようだ。確かに後半に見せた相手DF裏への鋭いパスは、往年の尹晶煥(現鳥栖監督)を髣髴させた。
マルシオ リシャルデスも同様で、ボールを受けては前線をコントロールし、サイドに振っては自身もたびたびゴール前に飛び込んだ。そして、72分からはトップ下ではなく、ボランチにも入ってプレーした。選手コンディションの影響もあってのことだが、「我々は、全員で負けて全員で勝つことを意識している」と言ったペトロヴィッチ監督の選手起用を観ることができた。「選手のケガが心配だったので・・・」とペトロヴィッチ監督は釈明したが、この試合は6名までの選手交代が認められているので、わざわざ彼をボランチに下げる必要は無かったわけで、これもシーズンを見越しての采配と筆者には見えた。と同時にペトロヴィッチ監督は“策士”だとノートに記した。

お互いのサポーターにとって、様々な想いが交錯したプレシーズンマッチだっただろう。この試合を終えての感想を合えて表現させていただくと、「勝って自信をつけた鳥栖、敗れて課題を見つけた浦和」と言うことか。
「正直言って嬉しい」と尹晶煥監督は、会見の言葉を締めくくった。
「試合の内容には満足しているが、結果には残念な思い」とペトロヴィッチ監督も振り返った。
両監督だけでなく、観ている人も同じ感想を持ったことだろう。まさにスタジアムが一体となったプレシーズンマッチだった。

待ちに待ったサッカーシーズンが到来した。
勝敗に一喜一憂し、プレーの一つ一つに感動を覚える事ができることを素直に喜びたい。今年は、どんなドラマが生まれるのだろう。どんな結末が待っているのだろう。
どこに勝って、どこに負けるのか、誰が点を取って、誰がスーパープレーを魅せてくれるのか・・・。
それは、どれ一つとしてわからない。予想はできても、的中させることは至難の技である。でも、そこに楽しみがあり、それを観たさにスタジアムに足を運び、それを検証しながら贔屓チームを鼓舞するのである。
さすがサッカーであり、サッカーの魅力は尽きることが無い。

以上


2011.02.14 Reported by サカクラゲン
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