スカパー!生中継 Ch180 後01:50〜
☆totoリーグ |中断期間を振り返るJ1編
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※浦和側プレビューはこちら
待ちに待ったリーグ再開に向け、名古屋ほど最高の状態で臨めるチームもないだろう。他のクラブがトレーニング、あるいは練習試合などで調整している中、4月6日からAFCチャンピオンズリーグで真剣勝負をこなしてきた。2戦目のホームゲームが延期されたことで、6日、12日、19日と1週間おきに公式戦が組まれたことも、コンディショニングの面で優位に働いているだろう。その上結果も3戦で2勝1分。最初のホーム・FCソウル戦で引き分けた後に連勝しており、チームの雰囲気もすこぶる良い。
結果と比例するように、チームの状態も上がってきている。3月の開幕当初は組織力にどこかチグハグとした部分も見られたものだが、現在は連係も非常にスムーズだ。玉田圭司や中村直志など負傷者が出てもいるが、新戦力がその穴を補って余りある活躍を見せている。その筆頭が永井謙佑だ。リーグ開幕戦では中澤佑二や栗原勇蔵といった日本を代表するDFを翻弄し、ACLのFCソウル戦ではホーム、アウェイともに相手DFの隙を突く抜け目ないプレーで得点を記録している。ストイコビッチ監督は彼のために4-4-2の布陣を用意するなど、もはや主力としての信頼を寄せている。他にも、高卒新人の吉田眞紀人もACLでその存在感を増してきており、主力不在で勝利したアウェイでのソウル戦後には、田中マルクス闘莉王が「日本に残っている選手たちも、尻に火がついたんじゃないか」と発言するほどだった。
そして迎える浦和との再開初戦だが、まず注目を集めるのは闘莉王の“埼玉スタジアム帰還”だろう。昨季の対戦では出場停止のためにチームにも帯同せず、試合も逆転負けを喫していた。豊田スタジアムでのホームゲームでは、3-1の快勝の口火を切る先制点を叩き込みながら、終始神妙な面持ちでプレーを続けた。古巣へのリスペクトを隠そうとせず、試合終了後にはアウェイ側サポーター席に駆け寄り一礼。その闘莉王が埼玉スタジアムでどのようなプレーを見せるのか。浦和サポーターの大ブーイングという“歓迎”は間違いない中で、名古屋の背番号4の立ち居振る舞いは見ものだ。
試合内容に目を移せば、ここでも名古屋はアドバンテージを持っている。それは高さである。194?のケネディ、185?の闘莉王、191?の増川隆洋らを揃え、ただでさえリーグ屈指の空中戦の強さを誇る名古屋が、上背のない浦和に対し優位を保つことは間違いない。19日のアウェイ・ソウル戦を負傷で欠場したケネディも練習に復帰し、チームとしては一安心といったところ。この間に4-3-3、4-4-2、4-2-3-1と様々な布陣を試してきたが、ケネディがいるといないとでは相手に与えるプレッシャーも段違いだからだ。
何より名古屋にとって大きな自信となっているのが、昨季のリーグ戦を制した勝負強さを取り戻したことだろう。ACLのアルアイン戦、アウェイのソウル戦では、決して内容が良くない中で4-0、2-0と最高の結果を得た。ゲームを支配し、分厚いサイド攻撃で能動的な得点を目指すのが基本的なチームコンセプトだが、この2試合は押し込まれ、猛攻を耐え抜き、カウンターから生まれた少ない決定機をものにして勝利した。劣勢の試合をものにする強さこそが名古屋が王者となった最大の理由であり、その意味ではようやくチームは本来の強さを取り戻したといえるだろう。「また、戦う集団になってきた」とは闘莉王の言。本領を発揮しだした王者に付け入る隙はない。
開幕戦ではインパクトこそ残したが、幸先の良いスタートとは言えなかった。仕切り直しとなる“第二の開幕戦”では名古屋らしい、強者の戦いを見せてくれるに違いない。国内外の二冠獲得という大目標へ向け、王者が幸先の良い“リスタート”を狙う。
以上
2011.04.23 Reported by 今井雄一朗















