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【J2:第9節 草津 vs 熊本】草津側プレビュー:待ちに待ったホーム開幕戦。力を合わせることの意味をスタジアムのサポーターへ届けたい!(11.04.30)

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4月30日(土)J2 第9節 草津 vs 熊本(13:00KICK OFF/正田スタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch186 後00:50〜
totoリーグ中断期間を振り返るJ2編
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まさに執念のゴールだった。前節アウェイ大分戦後半44分、右CKにファーサイドで合わせた中村英之がそのこぼれ球に食らいつく。混戦から左足で振り抜いた渾身のショットは大分の2選手に当たりゴールネットを揺らした。「最後のチャンスだと思ったので思い切り振り抜いた」(中村)。草津の選手、サポーターの思いを乗せた一撃は、チームに今季初勝利をもたらす値千金の決勝ゴールとなった。

チームにとって大きな1勝だ。昨季屈辱の開幕5連敗を味わった副島博志監督は「開幕当初は内容よりも結果が重要だ。昨年は勝てないことでチーム全体が消極的になってしまった。大分戦は内容的には課題も多かったが、前向きにホーム開幕を迎えることができる」と振り返った。草津は初勝利のプレッシャーを解き放って今週1週間、ホーム開幕・熊本戦へ準備を進めた。

中断明けの再開試合、敵地で劇的な勝利を上げた草津がホームへ凱旋する。草津は3月12日にホーム開幕戦を迎えるはずだったが、前日に起こった東日本大震災により中止となった。草津が本拠地を置く群馬県前橋市の震度は5強。群馬県では最大で震度6弱を記録するなど県内での被害も少なくなかった。チームは3月17日から練習を1週間休止し、同21日には選手全員が募金活動を行うなどクラブとして復興支援に力を入れた。

その一方でチームは再強化に取りかかった。開幕戦で栃木に敗れたチームは、気持ちを新たに再開へ向けて動き出した。副島監督はチーム活性の起爆剤として両サイドバックに若手ふたりを抜擢、チームに強い競争意識を植え付けた。ただ、再開へ向けては決して順調だったわけではない。

震災の影響で一時帰国したラフィーニャのコンデションが上がらず、リンコンは直前のテストマッチで負傷、中盤でチームに喝を入れていた戸田和幸も大分出発の前日22日に左足肉離れで戦線離脱した。そんな窮地をチーム全体でカバーした。右MFに入った後藤涼は先制ゴールをアシスト、戸田の代わりにピッチに立った櫻田和樹は90分間に渡って攻守に闘い続けた。「自分が出て負けるのは嫌だったので絶対にやってやろうと思った」(櫻田)。今節も後藤と櫻田の労を惜しまない走力がチームを支えるはずだ。

草津にとっては新加入の萬代宏樹が初ゴールを決めたのも好材料だ。今季鳥栖から移籍したシャイなストライカーは、東日本大震災で故郷福島と出身地宮城の被災に心を痛め、複雑な心境の中でトレーニングに励んでいた。萬代宏樹は「落ち込むことが多かったが、チャリティーマッチや23日の仙台の試合をみて逆に勇気をもらった。自分がゴールを決めることで微力だけど東北へエールを送り続けたい」と連続ゴールを狙う。草津は、萬代のほかに熊林親吾が秋田出身、林勇介が岩手出身で積極的な支援活動を行った。特別な思いを胸にしてピッチに立つ彼らのパフォーマンスにも注目だ。

震災から約1カ月半、草津のホームタウンにJリーグが戻ってくる。中断期間、選手はサッカーができる環境の素晴らしさ、サポーターはサッカー観戦ができる日常の幸せを知ることになった。再開戦となる今節は草津、そして群馬県民にとって大切な試合となる。「サッカーができる喜びや感謝の気持ちを持ってプレーしたい」(松下裕樹)。草津の選手たちには、連勝という結果とともに、力を合わせることの意味をスタジアムのサポーターへ届けてほしいと思う。

以上

2011.04.28 Reported by 伊藤寿学
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