スカパー!生中継 Ch186 後00:50〜
☆totoリーグ |中断期間を振り返るJ2編
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※草津側プレビューはこちら
熊本は前節、ともに新加入で2トップを組んだ長沢駿と仲間隼斗のJリーグ初ゴールで岐阜を下した。前線からのプレッシャーで流れを引き寄せ、立ち上がりの約15分で2点リードしたが、後半は一転して岐阜に押し込まれる。反撃は1点に抑えたものの、後半だけで7本ものコーナーキックを許すなど、前半と正反対のゲーム展開となったのは、選手たちの口からも聞かれたように後半の入りが悪かったことも一因。特に「リードしたときに不安定になる」(福王忠世)のは前節に限ったことではなく、以前からの課題のひとつ。だが高木琢也監督は別の視点で捉えていた。
「押し込まれたのは、自分たちがボールを保持する時間が短かったから」
つまり相手が後半開始から積極的に前へ出てきたことで、受けに回ってしまった。岐阜が中盤の形を修正したことによる影響も多少はあったのか、アプローチの段階から少しずつ遅れ始め、結果として前半にほぼ拾えていたセカンドボールの争いで後手に回り、自分たちのペースで攻撃を組み立て、ゲームを作ることができない、言わばリアクションの状態になってしまったのだ。
その点を受けて、次節草津戦での課題について話を向けると、選手たちからは共通の答えが返ってきた。それは「プレッシャーをかけに行くところ、行かないところをハッキリさせる」ということ。草津に関してはポゼッションが上手い」という印象を持っている選手が多く、「蹴ってくるやり方も組み合わせて、バリエーションが増えていると思う」と原田拓は言う。となればやはり、そうした相手に対して90分間タイトなプレッシングを続けるのは難しく、「メリハリを効かせること」(高木監督)が必要になってくる。
28日の練習で行なった紅白戦では、そうしたプレッシャーのかけ方について確認。FW2人のアプローチに対して、トップ下のファビオと両サイドの根占真伍、片山奨典も細かくポジションを調整しながら、タイミングやスライドに関しても共通意識のもとで連動する意図が見られた。
「うまくいかないときにどうするか、オプションとして共有しておくことが大事。主導権を持ってゲームをしたい」とCBの廣井友信が話していたが、特に松下裕樹らボランチに対していかに効果的にアプローチし、自由に前を向かせないようにするかが、試合の流れを引き寄せるためのポイントの1つとなることは確か。加えて今季から草津に加わった萬代宏樹について「裏へ抜けてそこから展開されるのもいやだし、クロスを簡単に上げさせないようにしないと」と高木監督も警戒しており、セットプレーにつながる自陣での不要なファウルも避けたい。いずれにしても、ファーストディフェンダーがまずは寄せてしっかりと遅らせ、守備の部分で主導権を握った上で、本来熊本がやりたい形に持ち込まなくてはならない。
一方攻撃において今週のトレーニングで意識していたのは、バイタルエリアまでの運びとそこから先の崩し。出し手が顔を上げるタイミングと合わせて前の3人がかぶらないように動き出し、相手のDFを動かしたことで生じるギャップに2列目あるいはサイドバックが絡んでくる、といった場面は紅白戦でも何度か見られ、流動性と連携は徐々に高まってきている。あとは、前節試合後の会見で高木監督も話しているとおり、「攻め続け、チャンスを作り続けること」でゴールの確率を上げること。セットプレーも攻守両面で1つのカギになりそうだが、28日の練習の最後には30分以上時間をかけて入念に確認しており、ゲームでその成果が試される。
熊本がJリーグに上がった08年以降、昨シーズンまで、シーズンごと(08・09年はそれぞれ1勝1分1敗、昨年は1勝1敗)に見てもトータル(3勝2分3敗)で見ても完全に五分。3連勝のかかる一戦だが、根占が言うように「そんなことは意識しないで、目の前の試合に勝つことに集中する」だけだ。
以上
2011.04.29 Reported by 井芹貴志















