スカパー!生中継 Ch179 後00:50〜
☆totoリーグ |中断期間を振り返るJ2編
----------
※千葉側プレビューはこちら
リーグ再開初戦となった前節、徳島は水戸に敗れた。前半のうちに先制しながら、後半水戸が発生させてきた勢いに流れを奪われて追い付かれ、それでも何とかドローにもちこんだかと思われたが最後の最後ついにスコアをひっくり返されてしまったのである。
しかし、美濃部直彦監督も「自分たちもこの一戦に賭けていて、絶対勝ちたいという強い気持ちで臨みました」と試合後語っていたように、想いの全てをぶつけ挑んできた水戸に対し徳島もメンタル面で引けをとっていたわけではない。事実選手たちが「負けないくらいのモチベーションで臨んだ(柿谷曜一朗)」のは間違いなく、チームとして見ても勝利を目指し懸命に闘う姿勢を最後まで貫いていた。
では、その一戦における敗因はというところだが、それは僅かとは言え局面における厳しさを欠いたことであろう。特に守備におけるあと一歩の寄せが足りなかったことは悔み切れない結果へ直結してしまったと認めざるを得ない。実際2つの失点場面を振り返ると、1失点目は寄せが遅れほぼフリーで上げさせてしまったが故の精度高いクロスが引き金になったし、2失点目は間合いを開けて打たせてしまったシュートが命取りになったのだから。
そしてそのあと一歩の寄せについて言うと、それこそが今節徳島に最も求められる部分となるはず。理由はもちろん─顔を合わせる千葉に想像を超えた高さを持つFWオーロイがいるから。質の高いクロスやフィードを彼へ安易に供給させてしまえばチームはきっと続けて辛酸を舐めさせられることになるだろう。そのことから、今節の徳島に問われるのはやはり、前節で命取りの原因となった自らの課題に対する修正力だ。
だからこそ今週のトレーニングでは、選手たちが守備に切り替わった時の相手との距離を常に強く意識。中でもボールホルダーへのアプローチの仕方や切りに入るコースについては個々でもシビアに調整している様子がうかがえ、オーロイへの供給ラインを分断すべくチーム一丸となってその部分の改善に最大限の力を尽くしていたと言えよう。また同時に、時にはどうしても寄せ切れないことがあるという想定のもと、チームは精度あるボールを入れられた場合のシチュエーションにも取り組んだ。独自に作ったオーロイ人形を使って驚異的な実際の高さを体感しながら、彼自身への対処法や、深井正樹、米倉恒貴らが侵入してくる周辺スペースのケアに至るまで、三木隆司とエリゼウを中心に策を練っていったのである。
冒頭でも触れた通り、メンタル面は問題ない。再開されたこのリーグで目標へ近付くための白星をひとつひとつ積み上げるんだという気持ちを徳島は全員がしっかりと共有できている。さらに、前節の敗戦をチームが引きずらないようにと考えたのだろう。リハビリ中にある津田知宏が自身の明るいキャラクターを活かしてトレーニングを盛り上げ、いい雰囲気作りを買って出ているところに組織としての一体感も感じられた。それだけに、問われる修正力への成果を見せられたなら、徳島も十分勝機を引き寄せられると言っていい。
リーグ再開後初のホームゲーム。ファン・サポーターは遠く四国からも元気と勇気を被災地へ発信しようという熱い想いも抱いてスタジアムへ集うに違いない。だからこそ選手たちには何としても持ち得る全ての力を尽くしたプレーで、鳴門の地を歓喜に誘う最高の結果を出してもらいたいものだ。
以上
2011.04.29 Reported by 松下英樹















