スカパー!生中継 Ch183 後00:50〜
☆totoリーグ |中断期間を振り返るJ2編
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横浜FCは、開幕の富山戦、再開初戦の鳥栖戦と、ホームで戦った2戦でいずれも力を出しきれず、いい所なく敗戦となった。相手に圧倒されたというよりは自分からリズムを掴むことができない状況で、本来ならば勝てる勝負を自ら手放していると言っても過言ではない。ゴールデンウィークの連戦を控え、この1週間の練習ではチームは全てを出しきるための原点回帰に力を注いだ。
その原点回帰の中心は守備の立て直し。岸野靖之監督も「仕掛けて守ることが出来ていない。それにまとまってタイトにプレーしないといけないのに、他人任せなプレーがあった」と語るように、この2戦では、守備の際の各選手の役割が明確ではなく、グループとしての連動した守備ができていなかった。入ってくる相手選手やボールに対応する形で守備を考えるだけでは、どうしてもマークのズレが生じてしまう。チーム全体で狙いを定めた形で守備を考える、自ら仕掛けて、連動したプレスでボールを奪いに行く。そういった姿勢を明確にすることで、守備の際の各選手の役割をはっきりとさせる作業をトレーニングで繰り返した。その内容も単に連動したプレッシングの練習だけでなく、チーム全体でその精度を保つために細部に渡って細かな調整が行われていた。試合に勝つために守備を立て直す。そのために、相当に念入りな「ムチ」が横浜FCに入れられた。
岸野監督も、この練習の中で守備力向上の兆しが見えてきたと語る。それは、特に個々のプレーヤーが自信を持ってタイトに行けるようになった部分。タイトに行かなければ守備組織は綻びを見せ、綻びが出来ると仕掛ける守備はできなくなる。そういった悪循環を断つことが、失点を0に抑えるという意味で重要になる。前節、開始30秒での失点のシーンで、甘い寄せでシュートを許したDF中野洋司は、以下のように語った。
「この間の失点は、人に寄せるのが甘かった僕の責任。1対1に強かったのが僕の強みだったのに。岸野監督にも、『プロでやっていく上であそこが一番大事な場面だ』と言われた。スローインの場面でも、簡単に落とさせない、前を向かせない、繋がれたとしてもその後に1対1で負けない、その積み重ねだしその意識を持たないといけない。僕は、守備で今まで生きてきた人間だし、自分がどうやって生きてきたかを岸さんの言葉で意識させられた。どうにか取り返さないと。次の試合はサッカー人生を賭けて戦う」
1つ1つの場面で守備をタイトにする。その集合体として、いいボールの奪い方をする。その結果、チームにリズムが生まれて、良い攻撃につながる。当たり前のようなことだが、この2試合で横浜FCの良さを消していた原因をいかに解消するか。この試合では、守備をベースとした戦い方を貫くことが勝点3への近道となる。それに加えて、前節途中出場しアディショナルタイムのゴールへの流れを作った荒堀謙次が、今週の練習でも好調な姿を見せている。「連携はまだまだ良くできる部分がある。湘南戦までにそれを熟成させて、少しでも良いところを見せたい」と語るが、ゴールに直結する動きに期待したい。
横浜FCは開幕戦の前の週に湘南と練習試合を行いその時は2-0で勝利しているが、「そんなのは全く関係ない。練習試合と本番は全く違うし、メンバーも違う」と岸野監督は全く意に介していない。もちろん相手の分析は十分にしているが、、相手のことを過剰に気にするよりも、まず自分のポテンシャルを確実に出すことが重要になる。
横浜FCは、平塚競技場での湘南戦にはあまり良い思い出はないかもしれない。でも、この試合は神奈川ダービー、そして湘南は間違いなく昇格争いの相手。原点回帰で首位の湘南を相手に勝点3を奪い、横浜FCの本格始動の日としたい。
以上
2011.04.29 Reported by 松尾真一郎















