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【J1:第8節 磐田 vs 広島】レポート:ヤマハスタジアムの熱い夜。今季ホーム開幕戦は、“異文化”が交錯する極上のバトルに(11.04.30)

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4月29日(金) 2011 J1リーグ戦 第8節
磐田 1 - 1 広島 (19:04/ヤマハ/11,319人)
得点者:68' 李忠成(広島)、73' 金園英学(磐田)
スカパー!再放送 Ch183 5/1(日)前05:00〜
totoリーグ中断期間を振り返るJ1編
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昨季のヤマザキナビスコカップ・ファイナルと同カードとなったこの一戦、やはりただでは終わらなかった。試合後「ちょっとでも隙を与えたらやられるという緊張感のあるゲームだった」と、振り返ったのは柳下正明監督。あの決勝戦のように派手な点の取り合いとはならなかったものの、双方の緻密な駆け引きは90分間継続され、フィールド上の攻防は実にスリリングなものだった。

先に持ち味を出したのは前節と同じ11人を並べた広島だった。アウェイでも一貫した戦いができることが彼らの強みだろう。1FW+2シャドーが前線で高い位置を取り、中盤の両ワイドも積極的な攻撃参加を見せる。ピッチを縦と横に広く使った攻撃で相手ゴールに迫った。それを可能にしているのは最終ラインの中島浩司、さらには西川周作も含めた後方からのビルドアップ。文字通り、“ピッチ上の全選手”が絡むボールポゼッションはJリーグ屈指と言っても過言ではないだろう。

対する磐田も組織的な守備で一歩も譲らない。本来であれば、抜群の運動量を誇る前田遼一のフォアチェックなど前線から相手ボールにプレッシャーをかけたいところではあるが、この日ばかりはプラン変更を求められた。ボランチの那須大亮を最終ラインに吸収し、両センターバックを合わせた3枚で守備網を形成。広島の1トップ+2シャドーと同数(3対3)を作り、マンツーマン気味に対応する。このため中盤のスペースを小林裕紀、山田大記、山本康裕の3人でケアすることになり、2トップもカバーに入ったが自ずと相手ボールの時間帯が増えた。ただ、これは想定内。「相手の攻撃をうまく封じ込めることができていた」(川口能活)。焦れることなく守備を続け、決してゲームを“壊さない”こと――。これこそが磐田の“広島対策”。

膠着した展開は得てして1つのゴールで“糸”が切れるもの。この試合、それが李忠成のPKだった。後半23分、自ら獲得したPKを押し込み、広島が先制。この1点で一気にゲームが動き始める。
1点を追う展開となった磐田は攻撃的にシフト。よりアグレッシブに相手ゴールに迫った後半28分、直前に投入されたばかりのルーキーが大きな仕事をやってのけた。山田の左サイドからのクロスボールを金園英学がヘディングでうまく合わせ、プロ初ゴール。大卒ルーキーのホットラインで試合を振り出しに戻した。さらに攻勢を仕掛けるホームチームは終盤、前田がPKを獲得するも、背番号18のキックはコースを読み切ったGK西川の手中に。互いに追加点を奪えないまま、勝点1を分け合う結果となった。

「勝たなくてはいけない試合だった」と悔やんだのは先制ゴールを決めた李。ただ、それでも両チームのハイレベルな攻防は実に見応えがあり、スタンドに詰め掛けたサポーターを楽しませただろう。昨年11月のファイナルからおよそ6カ月。 “異文化”が交錯するこのカードは、やはりおもしろい。

以上


2011.04.30 Reported by 南間健治
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