スカパー!生中継 Ch308 後06:55〜
☆totoリーグ
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C大阪と仙台。ともに2010年、J1の舞台に戻ってきたチームであり、近年は幾多の激闘を繰り広げあってきた好敵手。その両者の今季初めての顔あわせが、ゴールデンウィーク終盤の5月7日、キンチョウスタジアムで実現する。これまでの対戦成績はJ1、J2含めたリーグ戦で5勝4分5敗、昨年は2戦とも引き分けと、接戦が続いている。今回もレヴィークルピ監督率いるC大阪の3シャドーを中心とした攻撃と、手倉森誠監督のもとでチームワークを磨き上げ、ハードワークを惜しまない仙台イレブンの堅守との、お互いの特長を出し合った攻防戦が予想される。
さて、J1第9節が行われていた3日には、インドネシア・マランでのACLの試合に臨んでいたC大阪。そこでは、アレマ・インドネシアに乾貴士の2ゴールなどで4−0と快勝し、自力でベスト16入りを勝ち取る道を切り開いた。そして、4日には1日かけて帰国し、5日はアレマ戦先発組については軽いリカバリートレーニングのみ。事実上、6日のわずか1日だけで、今回もすぐに試合を迎える。
それでも、「(日程が)きついとは言っていられない。ACLをやっているチームはどこも同じ。自分たちは(ACLに出られない)他とは違う、いい経験をできていて、それはいい意味で捉えたい」と乾。レヴィークルピ監督も「移動疲れはまったく心配していない。今は試合を重ねることが必要だし、試合でコンディショニングをするだけだ」と、この連戦をポジティブに考えている。そのため、C大阪としては、この仙台戦も、その3日後に控えるACLグループリーグ最終節の山東魯能戦も、「ベストで臨む。ずっと同じメンバーで試合を重ねたい」(レヴィークルピ監督)。
また、ケガで一時別メニューを強いられていたキム ボギョン、上本大海の2選手も、このゴールデンウィーク期間中に復帰。5日に主力以外が行った約2時間のボールを使ったトレーニングで汗を流すなど、試合出場も近いことをアピールしていたのは、C大阪にとって心強い。指揮官は「彼らに5日の練習からのリバウンド(痛みの再発)がないか確認したい」と述べていたが、次のメンバー構成がどうなるかも、注目したいところだ。
そして、特別な思いを胸に、高いモチベーションで戦ってくる仙台が相手だが、C大阪の選手たちに気後れする様子は見られない。清武弘嗣が「向こうはがむしゃらに来ると思うが、サッカーをやっている限り(震災のこと)は関係ない。首位を叩いて、自分たちも勝利をつかみたい」と述べれば、乾も、「仙台の3連勝はすごいし、(震災で)サッカーをやれないような厳しい状態から、いい成績を出しているのは尊敬する。けど、俺たちもそこは負けられない。勝負は勝負として、しっかり勝ちたい」と、闘志をむき出しに、今季J1初勝利を目指す。
そう、まだC大阪は、2011年シーズンのJ1で未勝利。暫定だが現在16位に沈んでいるだけに、このホームゲームでの白星で下位から抜け出し、アレマ戦からのいい流れを継続したい、5月攻勢をかけたいという思いは特に強い。
一方で、仙台は3勝1分と今季無敗で、4試合を終えて、単独首位に立つ。前節も途中で退場者を出す厳しい展開だったが、「連戦の中で、足がつりながらでもエネルギーを出し尽くしてくれたし、ちょっと戦術的なコンビネーションがうまくいかない中でも、逆に辛抱しながらゲームをコントロールして、1−0で勝つ覚悟を持ったゲームをしてくれたと思う」と手倉森監督は選手を称賛。チームは精神的なたくましさを常に見せ続けている。
そして、今季も特に光るのは、セットプレーからの得点力。再開初戦・川崎F戦での鎌田次郎のヘッド、前節、鎌田が折り返したところを赤嶺真吾が押し込んだヘッド、これらはいずれも梁勇基の精度の高いキックが起点だった。今回のC大阪戦でも、梁のセットプレーが強力な武器になることは間違いない。そしてそのセットプレーを誘発する関口訓充、太田吉彰のスピードを活かした速攻も、C大阪としては注意したいところだ。
「(C大阪vs仙台は)ダービーというわけじゃないけど、そういう気持ちになるというか、J1も同じ(10年の)昇格組だし、(仙台に)負けたくないという思いが強い」と、この因縁の対決を何度もピッチで経験しているC大阪の藤本康太は言う。それだけ熱い戦いが見られるC大阪と仙台の一戦。監督の采配、GKの好守、両者の攻撃陣の持ち味の出し合い、どこに視点をおいても、楽しみが多いこの試合は、今節のJ1のなかでも特に必見だ。
以上
2011.05.06 Reported by 前田敏勝













