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【J2:第12節 愛媛 vs 徳島】徳島側レポート:文句なしの評価に値する勝利。徳島、四国ダービーを制す!(11.05.15)

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5月14日(土) 2011 J2リーグ戦 第12節
愛媛 0 - 1 徳島 (14:02/ニンスタ/5,622人)
得点者:62' 柿谷曜一朗(徳島)
スカパー!再放送 Ch183 5/17(火)前04:00〜
totoリーグ
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文句なし。この四国ダービーにおける徳島の評価は間違いなくそう言っていいだろう。美濃部直彦監督も「選手たちは最後までとてもよくやってくれました。非常に満足しています」と終了後の会見で最大級の賛辞を送ったが、その言葉からも分かる通り選手たちは高い集中を保って90分間積極的にファイト。それによってチームは何より欲しかった勝利という結果をしっかり手中に収めたのである。

ゲームを振り返ると、確かに序盤は愛媛の堅い守備を攻めあぐねた。思うように組織的崩しを見せられず、なかなか糸口を見つけられないでいたというのが正直なところであろう。しかし、そうした展開でも徳島は冷静な狙いを持った試合運び。セットプレーや愛媛のミスを突く形、また衛藤裕、柿谷曜一朗、西嶋弘之らの思い切ったミドルシュートで虎視眈々とチャンスをうかがった中から、前半終了間際の43分には僅かに花道が開いたと見るや見事なパスワークを炸裂させて愛媛守備陣を崩し切ったのである。柿谷のフィニッシュこそ身を投げ出した愛媛DFに当たって得点には至らなかったが、それでも倉貫一毅から始まった縦への連続した繋ぎはまさに素晴らしいの一言であったと言えよう。

するとその一連のプレーがスイッチとなり、迎えた後半チームは立ち上がりから連携のギアを一気に上げていく。柿谷が衛藤とのワンツーで左サイドを切り裂きあと一歩のところまで入りめば、右サイドから中央へカットインしてきた島田裕介に衛藤が反応。斜めの角度から鋭くニアサイドへ走ってスルーパスを引き出し、難しい体勢になりながらもシュートにまでもっていった。そしてついに62分、そうした連携の良さを活かし徳島が待望の先制点をもぎ取る。右タッチライン際の佐藤晃大から巧みにボールを預かった島田がクロスと見せかけ一転平行にあったバイタル中央スペースへのパスを選択すると、そこにはスピードに乗って駆け込んできた柿谷。前半から高いシュート意識を見せていたその背番号13がワントラップ後迷いなく右足を振り抜き、ネットを揺らしたのだ。

と、ここでどうしても触れておきたいことが。それは、徳島がこのゴールを成立させるにおいては柿谷のファーストタッチが欠かせないものであったということ。彼自身「集中していたのでファーストタッチも上手くいきましたし」とその場面を思い返していたが、それは走り込みながらのプレーと思えないほどの絶妙さであった。使えるスペースは決して大きくなかったのだが、それでも追いすがるマーカーを引き離し、前からブロックに寄せてくる愛媛DFには届かず、さらには自分のスピードをそのままパワーとして乗せながら打てる最高の距離に一発でボールを運んだのである。やはり彼の非凡な才能に疑いの余地はない。

さて、再び話をゲームに戻すが、こうして先手を取った後も徳島は集中を途切れさせることなく闘い続ける。特に守備のそれは非常に高く、抜群の強さを見せるエリゼウと三木隆司、守備範囲の広さとハイボールへの安定感を披露したGKオ スンフンを中心に、愛媛が執拗に仕掛けてきたパワープレーをことごとく跳ね返していった。1-0という最終的なスコアを考えたなら、紛れもなく彼らもこの一戦の忘れてはならない立役者と言うべきだろう。

いずれにしてもこうして四国ダービーを制したことでチームに大きな勢いが出るのはきっと間違いない。しかも今節、いよいよ津田知宏が戦列に復帰。これからエースのゲーム体力が戻ってくれば攻撃陣にはさらなる迫力が増すはずだ。それだけに今後の徳島への期待度はよりいっそう膨らむ。その戦いには大いに注目しておきたい。
ただ、最後にあえてひとつ言わせてもらうと、この一戦で愛媛を突き放す追加点が奪えなかったことは見過ごせない大きな課題として深く受け止めなくては。シーズンはまだまだ長く、そうしたところを改善していかなければ目標への到達もあり得ないのだから。

以上

2011.05.15 Reported by 松下英樹
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