5月21日(土) 2011 J1リーグ戦 第12節
横浜FM 4 - 0 甲府 (15:05/日産ス/17,751人)
得点者:11' 谷口博之(横浜FM)、17' 渡邉千真(横浜FM)、25' 大黒将志(横浜FM)、40' 大黒将志(横浜FM)
スカパー!再放送 Ch181 5/24(火)後09:00〜
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「前半で決まった」
両チームの監督が記者会見で、同じ見解を示したように、前半に怒涛の4ゴールを奪った横浜F・マリノスが圧勝。ヴァンフォーレ甲府に改めて、J1の厳しさを知らしめた。
横浜FMは中盤をダイヤモンド型にして臨む。トップ下には谷口博之が入った。これまでも試合中に自然とボックス型から変化することがあったが、スタート時からダイヤモンドにしたのは初めて。木村和司監督の記者会見コメントにもあるように、これは谷口の良さを最大限、引き出すためのシステムと言える。また、ダブルボランチだった谷口と小椋祥平を、トップ下に谷口、1ボランチに小椋と分別することで、懸念された中盤のアンバランスさががなくなり、スムーズに試合を運べた。
先制点は、谷口の移籍後初ゴールだった。11分、中村俊輔の右CKをニアでズバリ。ジャンプヘッドで叩き込んだ。
17分の2点目は、谷口のパスを受けた渡邉千真がDFを振り切り、流し込む。
25、40分にはそれぞれ両サイドをえぐってから、大黒将志が連続ゴール。
谷口は4点目の得点にも絡んでおり、これがゴールの『決め手』に。ピッチ中央で相手ボランチ、DFの間に谷口は顔を出すと、後方からのボールをダイレクトパスで右へ送る。フリーで抜け出した渡邉はじっくり中を確認しながらクロスを送り、大黒がネットを揺らす。「相手ディフェンスの間、間に顔を出してくれる」。中村が谷口を称えたプレーの一つがそれ。何気ないプレーだが、浅くなったDFラインをシンプルに、的確に突いてみせた。
決して派手なタイプのトップ下ではない。「難しいことではなく、簡単なプレーでチームに貢献できた」と、試合後にホッとした顔を浮かべた谷口。彼ならば、オリジナルの『トップ下像』を、きちんと描きあげてくれるに違いない。
甲府は、早い時間にゴールを奪われたことでゲームプランが崩れ、同時に冷静な状況判断ができず。相手にプレッシャーがかかっていない状態で、ラインを高めに設定しているため、裏のスペースを使われてしまった。そのため後手を踏んで4ゴールを献上。ただ、後半は横浜FMが前半ほど前からプレスをかけなくなったこともあり、無失点。また、後半は守備ラインを前半より、やや低めに設定していたのも改善された一因か。
注目のハーフナー マイクは、古巣に対して、この日は沈黙。88分に右クロスを、中澤佑二の背後からハイタワー・ヘッドで合わせるも、シュートに力はなく…。後半は、途中出場の片桐淳至や柏好文がボールをキープする時間が割とあったので、ハーフナーをもっと生かしたかった。「単純にクロスを上げられたほうが怖かった」。試合後、横浜FM・栗原勇蔵が語ったように、ハーフナーは前半、栗原に空中戦で勝つシーンもあっただけに、パワープレーを徹底するのも一手だったのではないだろうか。
「神様は乗り越えられない試練は与えない」
某人気ドラマの台詞だが、今回、甲府が突き付けられた試練の山は低くない。乗り越えるには、個の能力の高い相手との戦い方を練り直す必要がありそうだ。
以上
2011.05.22 Reported by 小林智明(インサイド)
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