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【J2日記】岐阜:ゴローがやってきた! (11.06.16)

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「え! ゴローが試合を見に来ている!?」
6月12日(第16節)の千葉対岐阜の取材で、フクダ電子アリーナに行った時でした。知り合いから聞いて、スタンドにいる川浪吾郎を発見、しばし話をすると、なんとゴローが岐阜にやってくるとのこと。正直、びっくりしました。

川浪とは、彼が柏U−18時代からの知り合いでした。一番よく話をしたのが、昨年のAFC U−19選手権の間でした。中国山東省で行われたこの大会で、彼はU−19日本代表の守護神として、日本のゴールマウスを守っていました。
192cmの長身で、安定したキャッチングとハイボールの強さ、鋭い反応を生かしたセービングと、どれも高いレベルを誇るGK。そして彼の最大の魅力はそのキャラクターで、いつも笑顔を絶やさず、明るくて受け答えもしっかりしている好青年。中国でも日本代表の自覚を持ちながらも、明るい性格で報道陣からの受けも非常によかった選手の一人でした。

しかし、この大会で彼は一生忘れることはないであろう経験をしました。それはグループリーグを突破して、2011年のFIFA U−20ワールドカップ・コロンビア大会の出場権が懸かった準々決勝のU−20韓国代表戦。
試合の前日、私は練習を終えた彼に、翌日の韓国戦に向けての意気込みを聞きました。
「明日は世界が懸かった大事な一戦なので、自覚を持って気持ちでも内容でも結果でも相手に勝ちたい。相手はロングボールを多用してくるので、僕がしっかりと処理して相手のストロングポイントを消していきたい」
その顔つきは非常に精悍でした。そこにはグループリーグで日本のゴールマウスを守り抜いてきた自信と、大一番に向けて集中力を研ぎ澄まし、闘争本能に火をつけようとする彼の強い意志がにじみ出ていました。

彼は相当な気合いと気持ちを持って、大一番に臨もうとしていました。しかし、決戦当日のキックオフ1時間半前。スタメンが書かれたスタッツを受け取った時、私は思わず目を疑いました。スタメンの欄に彼の名前はありませんでした…。
「朝、スタメン発表を見た時に、僕も目を疑った。まさか自分の名前がないなんて…。前日に安藤さんにあんなにコメントをしたのに…。本当に考えられないくらいショックだった」。この言葉は帰国してから彼に聞きました。試合当日はさすがに私も彼にかける言葉が見つかりませんでした。
U−19日本代表は、前日に彼が指摘していた通り、相手の単純なロングボールにさらされました。しかしそこでミスを連発、前半の早い段階で2−0とリードを奪いながらも前半のうちにひっくり返され、2−3の逆転負けを喫して、2大会連続で世界を逃すことに…。

この試合を、彼はどういう気持ちで見ていたのでしょうか。その心境は想像を絶するものがあります。韓国戦後、スタジアムからバスに乗り込む際、彼と一瞬だけ目が合いました。彼は申し訳なさそうな顔をして、会釈をして無言でバスに乗り込んでいきました。あの光景は今でもはっきりと覚えています。彼の悔しさとやりきれなさが、手に取るように伝わってきました。

あれから彼と会う度に、その時の話をするようになり、「もうあんな悔しい思いはしたくないので、もっともっと力をつけて頑張りたい」と彼の強い意思を何度も聞いてきました。先日、柏の取材に行った時にもスタンドにいた彼と話をしたばかりでした。
そんな彼が岐阜の一員になってくれるとは…。不思議な縁を感じながら、彼が岐阜の一員として貢献してくれる姿を一刻も早く見たいと思っています。『あの悔しさ』をずっと心に刻んでいるであろうゴローのことですから、きっと岐阜の地で大きく躍動して、あの悔しさを存分に晴らしてくれるでしょう。いや、そうならないと男じゃないぞ!! 真価が問われる新天地・岐阜へようこそ、ゴロー!!

以上

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2011.06.16 Reported by 安藤隆人
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