6月15日(水) 2011 J1リーグ戦 第15節
C大阪 0 - 1 横浜FM (19:04/金鳥スタ/9,098人)
得点者:81' キムクナン(横浜FM)
スカパー!再放送 Ch183 6/16(木)後09:00〜
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イエローカードが両チームあわせて7枚、レッドカードが1枚と、荒れた展開になったC大阪と横浜FMの一戦は、終盤の81分に横浜FMがキム・クナンのヘッドで均衡を破り、そのまま1−0で勝利。リーグ戦3試合ぶりの勝利をあげた。対するC大阪は前半31分の上本大海の退場処分が最後に響き、今季初の連勝ならず。ホーム、キンチョウスタジアムでは、第13節大宮戦に続き、黒星を喫した。
C大阪のなかでトップとなる3得点を挙げている清武弘嗣が、U−22日本代表メンバーとしてロンドンオリンピック2次予選を戦うため離脱。C大阪の顔である乾貴士も、前節に続き欠場。今季全試合に先発していたホドリゴ ピンパォンもケガのため不在。レギュラー3選手が抜けたなか、チームの総力が試される一戦を迎えていたC大阪。今季初先発の播戸竜二、そして、J1初先発となる永井龍の2トップを立てて、この横浜FM戦に臨んだが、レヴィー・クルピ監督が意図したゲームプランを実行できたのは、最初の30分少しだけだった。
その30分間は、双方が攻め合う展開に。7分にC大阪の倉田秋が最初のシュートを放つと、その直後には横浜FMの兵藤慎剛のシュートがポスト直撃。15分に横浜FMの小野裕二が右足でゴールを強襲すれば、その3分後にC大阪の永井が中後雅喜のクロスフィードを受けて左足で決定機を作る。どちらに先制点が生まれてもおかしくないような状況のなか、31分にワンプレーで試合が止まる。
セットプレーの流れから、敵陣タッチライン際でボールをキープしていた上本が、兵藤とのマッチアップでファウル。それが、著しく不正なプレーと見なされ、レッドカードで退場処分に。これで数的不利となったC大阪は、播戸に代えて藤本康太を投入。「前半はまず(失点)ゼロで」(中後)という方針転換を余儀なくされる。
そのなかでも、ボールを回されつつ、前半を無失点で凌いだC大阪は、レヴィー・クルピ監督の「10人でも我々ならやれる。絶対できる」という檄も受けて発奮。後半は高橋大輔のアーリークロスやキム・ボギョンのハードワーク、永井の前線で身体を張ったプレーなどからチャンスを作り出していく。しかし、中澤佑二を中心とした横浜FM守備陣の壁を崩しきれず。守備ではGKキム・ジンヒョンの好守をはじめ、全員で身体を張って守っていたが、FKという一瞬のデッドスポットには対応しきれず。失点後は今季J1初出場の村田和哉も投入し、反撃したが、実らなかった。
レヴィー・クルピ監督は会見で「今日は一言だけ。我々は負けた」とコメントするのが精一杯で、悔しさを露わに。それでも、選手たちの頑張りには一定の評価を下していた。また、「今日はそんなに悪いサッカーもしていないし、次に向けてしっかり準備したい」と中後も言うように、イレブンはこの敗戦に下を向くことはなく、中2日でやってくる次節の甲府戦に、すぐに気持ちを切り替えていた。
一方の横浜FM、木村和司監督は「1試合を通じてやろうとしたサッカーができた」と満足の様子。「特に、マルチネスのところをマークしていれば、かなり、70〜80%、C大阪の攻撃がなくなると、そういうような分析ができていたのは、一番大きかった。ほとんど、くさびのボール、チェンジサイドのボールが入っていなかったように思う」と、相手の心臓ともいえる舵取り役を封殺できたことを、一番の勝因にあげていた。
指揮官のコメントのとおり、前線の大黒将志や、トップ下の谷口博之らでマルチネスを徹底的に潰したことで、活路を見い出した横浜FM。途中、ホームのサポーターの後押しを受けて一気呵成に攻め込むC大阪の前に、守勢に回ったこともあったが、狩野健太、キム・クナンと、的確にコマを送り込むと、その2選手が最後は決勝点に絡み、価値ある勝点3を奪取。大阪遠征最初の試合に勝利し、次節の万博でのG大阪戦に弾みをつけた。
以上
2011.06.16 Reported by 前田敏勝















