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「甲府とやるといつもどつき合いになる」
甲府が安間貴義監督(現・富山監督)時代、C大阪の小菊昭雄コーチと話したときに何度も出てきた言葉。08年は1勝1分1敗、09年は3分と、甲府とC大阪は昇格争いをする中で結果と勝点を分け合ったライバルであり、そこにヌルい試合はなかった。C大阪が優勢な試合も少なくなかったが、お互いに主導権を取ろうとする戦いをガチガチやって力を引き出しあった。1年早くJ1に再昇格したC大阪はその1年目に3位に入り今年のACLの出場権を獲得。そして、G大阪に勝ってJリーグ代表チームとして唯一、準々決勝に進出。C大阪のほうが甲府より大きな家に住んでいるとはいえ、羨ましい限り。広島もそうだが、C大阪も―監督が頻繁に変わった時期も過去にあったが―近視眼で監督を変えることをしないで貫いた方向性がチームを新たなステージ・ACLに導いた。結果が手段を正当化したのではなく、目的のある思想が勝った…と外野から好意的に見ていた。
レヴィー クルピ監督や小菊コーチが今の甲府をどう分析しているのかは知らないが、以前のような「どつき合い」とは違った展開になるはず。でも、違うことは分かるがお互いにU-22代表や出場停止の選手がいるからイメージは沸きにくい。脳ミソの謙虚中枢の機能を停止させれば、「どーも、鹿島に勝った甲府です」、「今晩は、ACL組には全勝の甲府です」と挨拶してしまいそうになるが、横浜FM戦を思い出せば謙虚中枢はカチャカチャと機能し始める。甲府は第11節で名古屋に勝って、若干イケる気になったのか次の横浜FM戦では前から行き過ぎて0-4(全て前半の失点)の大敗。この経験が今シーズンの立ち位置と戦い方をチームに浸透させることに繋がった。今となっては悪い敗戦ではない。今節は謙虚に立ち位置をわきまえ、三浦(俊也監督)式の戦い方が出来るはず。今頃山梨のサッカーチームは大人も子供もみんなゾーンディフェンスをやり始めたのではないかと思うほど鹿島戦の勝利で盛り上がっている。でも、冷静になればまだ2勝。強そうなチームに勝っても中位から下位に勝ちきれない状況には三浦監督もいい思い出はないはず。
目の前の問題は出場停止のハーフナー マイクのポジションをどう埋めるか。マイクより8センチも身長が低いのに186センチもある金信泳の可能性が高そうだが、マイクとはプレースタイルが違うだけにペアを組む阿部吉朗、サイドの永里源気、柏好文の対応能力も問われる。07年からJリーグでプレーする金は、大敗した横浜FM戦がJ1デビュー戦だった。その事実は嬉しいようだが、後半途中からの出場(16分間)なので不完全燃焼。アジア枠に安住できないだけにチャンスに賭ける気持ちは強いし、愛車のナンバープレートの最初の文字を変えたいとは思っていないはず。「チームのためにプレーする」、「チームに貢献したい」と真面目かつ謙虚に話す姿を見ると肩入れしたくなるキャラクター。好きな韓国人コンテストを山梨でやれば韓流スターに混じってトップ5に入りそうないい人。最近足技も上手くなっているが、突破力が一番の魅力だけにチームメイトがそれを活かし、金がそのチャンスを活かせるかに注目したい。後半の仕事人・片桐淳至は「(マイクがいなくても)大丈夫。点を取るよ」と自信有り気なので後半の戦いには特に注目したい
前節のC大阪は清武弘嗣(U-22代表)、乾貴士、ホドリゴ ピンパォンらを欠いてホームで横浜FMに0-1で敗れた。マルチネスもついでにブラジル代表に呼んで欲しいが、今まで同様に3シャドーの戦い方では難しいはず。レヴィー クルピ監督はどんな判断をするのか、システムを変えて4-4-2でオーソドックスに来るのか。スポーツ新聞によると海外移籍が濃厚な乾は今節もベンチ外のようなのでチームとしていろいろやることが少なくないはず。ACLでお疲れの名古屋に勝ち、ケガ人が多く調子の上がらない鹿島に勝った甲府としては、主力がいっぱい抜けるC大阪にも勝って順位を勝点が上回るようにしたい。前節のC大阪は播戸竜二と永井龍の「ダブルドラゴン・ツートップ」だったが、甲府は阿部と金の「ダブルいい人・ツートップ」で前半から三浦式の戦いが出来るかどうか。「ドラゴン(象と龍の可能性もあり)」対「いい人」。文字だけ見れば勝てそうにもないが、守備の安定感が出てきた甲府なのでマイク不在でどれだけやれるのか攻撃陣が真価を発揮するとき。彼らは甲府では「いい人」でもC大阪にとっては「いい人」ではないはず。
以上
2011.06.17 Reported by 松尾潤















