今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第16節 浦和 vs 清水】レポート:勝利への道は果てしなく遠い。浦和は清水のファインゴール3発に屈し、リーグ戦9試合勝ちなしの泥沼状態。(11.06.19)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
6月18日(土) 2011 J1リーグ戦 第16節
浦和 1 - 3 清水 (18:03/埼玉/31,921人)
得点者:24' ボスナー(清水)、64' 高原直泰(清水)、80' 梅崎司(浦和)、86' ボスナー(清水)
スカパー!再放送 Ch185 6/19(日)後00:30〜
豪華賞品が当たる!totoリーグに投票しよう!
----------

ボスナー砲×2と高原直泰のプライド弾。浦和はファインゴール3発を叩き込まれ、ホームで1ー3の黒星を喫した。

「広島戦でいいプレーをした選手を代えずに、スピラノビッチの出場停止で坪井が入っただけで、ここまで大きな差が出るとは思わなかった。今日は言うことがないほどひどい試合だった」。ペトロヴィッチ監督は前節の広島戦でほぼ完璧と胸を張るほど大きな手応えをつかんでいただけに、この日の内容には強いショックを受けていた。

試合の入りは浦和の方がよかった。浦和は4−2−1−3、清水は4−1−2−3を敷いたため、システム的にがっちり噛み合って互いにマークをつかまえやすい構図になっていたが、浦和は自分のポジションから大きく離れるプレーを見せる選手が出た時に清水の守備を揺さぶっていた。

だが、先制したのはあまりいいところのなかった清水だった。24分、ゴールから約35mの位置でFKのチャンスを得ると、ボスナーが地を這うような低弾道の一撃を見舞った。「FKがあんなところからなかなか入ることはないと思うし、ついていないという感じだった。あれで流れが相手にいった」と浦和DF高橋峻希も肩を落とすスーパーゴールだった。

これで試合の流れは一変してしまった。ビハインドを背負った浦和のペトロヴィッチ監督は前半から動き、坪井に代えて原一樹を投入したが、この采配は裏目に出た。原はトップ下に入り、トップ下でスタートした柏木がボランチに下がることになったが、この変更によってマークを外す動きがなくなってしまった。噛み合わせ的にアンカーの平岡康裕と対峙していた柏木は、簡単に真ん中のエリアを空けるわけにはいかない相手に対し、左右のスペースに動くことで揺さぶりをかけて綻びを作ろうとしていた。実際、そういった動きがチャンスにつながることもあったが、交代後にはチーム全体に相手を惑わす動きがなくなってしまった。

対照的に清水は流れのなかからチャンスを作り出せるようになり、後半に入ると主導権は完全に清水の手中に収まっていた。そして64分、清水に待望の追加点が生まれる。前がかりになってスカスカだった浦和のバイタルエリアを使って小林大悟が右に展開し、大前元紀がフリーでクロスを入れると、永田充の背後から飛び出した高原直泰がダイビングヘッドを叩き込んだ。

この1点は試合の結果を左右する大きな得点となったが、高原にとっては1点以上の重みがあった。「1年前は(浦和の)みんながオーストリアにいっているなか、僕だけ取り残されて練習していたので悔しかった。今日のゲームは自分にとって最初の埼スタの試合だったし、このスタジアムでこの試合でゴールして勝たないと自分が前に進めないという気持ちがあった」。

今から約1年前、高原は浦和に在籍していたが、フォルカーフィンケ前監督から構想外の扱いを受け、南アフリカW杯による中断期間で行った海外キャンプに帯同を許されないという屈辱を味わった。「自分にも意地があるし、決められてよかった」。絶対に見返したい。高原はその強い思いをゴールという形に昇華してみせた。

劣勢の浦和も80分、途中出場の梅崎司が意地を見せて1点を返す。2008年5月17日のG大阪戦以来、約3年ぶりのゴール。ここまで度重なるケガに苦しんできた背番号7にとっては特別な瞬間だった。前節は顔見せ程度の出場に終わったが、今回は20分間のチャンスをもらって結果も出した。「今日は2歩、3歩と着実に前に踏み出せたのかなとは思う」と復活の手応えをつかんだ。

だが、この1点が試合の流れに影響を及ぼすことは、残念ながらなかった。アタッカーを次々と投入したペトロヴィッチ監督の采配は奏功せず、サイドからのごり押しは清水の守備陣にことごとく跳ね返された。「蹴る瞬間に相手の懐に入るとか、そういう動きが必要になってくると思う。センタリングでたまたまボールが転がってくるというのはないと思うし、動き出してから何かが起きると思う」と高橋が唇を噛んだように、浦和の攻撃は単調で連動性を欠いていた。

そして86分、清水は再びボスナーが目の覚めるような弾丸FKをゴールネットに突き刺し、試合を決めた。このFKの場面、セットしたボールとゴールを結ぶライン上には岩下敬輔が立っていて、蹴る直前にコースを空けるという工夫をしていた。浦和は1点目のFKでも壁の間を通されているし、この場面でも壁の作り方で集中を欠いていた。ボスナー砲2発がいずれもファインゴールだったのは確かだが、浦和の対応に問題があったのもまた事実だ。セットプレーに関してはこれまで何度も課題に上がっていたが、いまだ改善できていないということが浮き彫りになった。

浦和は5試合連続ドローの末に敗戦を喫し、これでリーグ戦9試合連続勝ちなしとなった。11試合を終えて勝点はわずかに8。ついに17位の山形に追いつかれてしまった。試合後には、ここまで辛抱強く応援してくれていたサポーターからブーイングが飛んだ。浦和は今、1勝の持つ重みを痛いほど強く感じている。

以上

2011.06.19 Reported by 神谷正明
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着