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【J1:第16節 山形 vs 神戸】レポート:上昇気流、ついに結実! 山形が神戸をシュート3本に抑え、7試合ぶりの勝利を飾る。(11.06.19)

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6月18日(土) 2011 J1リーグ戦 第16節
山形 2 - 0 神戸 (19:04/NDスタ/6,587人)
得点者:53' 大久保哲哉(山形)、83' 伊東俊(山形)
スカパー!再放送 Ch183 6/19(日)後02:00〜
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身長差25cm。この試合の登録選手中、もっとも大きい大久保哲哉ともっとも小さい伊東俊が、ヒーローインタビューを終え、場内1周のあいさつに向かった。NDスタは1ヵ月半ぶりの歓喜に包まれていた。底が見えた状態から課題を洗い出し、できる部分から少しずつ立て直し、たぐり寄せ、さらにたぐり寄せ、届かなかった勝利をようやく手にした山形には、これまでにないたくましさが宿っていた。偶然の産物ではなく、必然として手にした勝利。運に見放されたような試合が続いても心折れることなく、ひたむきにプレーを磨いてきたことが、ようやくひとつ結実した。

前節から中2日。手ごたえをつかんでいた山形は先発を変えず、「不甲斐ない内容」(和田昌裕監督)だった神戸は4人を入れ替えて臨んだ。そのフォワードには、怪我から5試合ぶりに復帰した吉田孝行。しかし、試合後の吉田は「内容的にも最悪でしたし、久しぶりの試合だったんですけど全然ダメだったし、申し訳ないというだけ」と事態の深刻さを受け止めるしかなかった。朴康造が中に入って近藤岳登を高い位置に張らせ、都倉賢が待つ中央にクロスで勝負するプランは、「クロスに行くまでにボールを奪われて、逆に上がったスペースを使われる部分があった」ため機能せず、「イメージしてボールを奪いたいところで奪えなかった」 (和田監督)と狙いの速攻も不発に終わった。

逆に山形の守備は狙いを外れなかった。大久保哲哉と太田徹郎の2トップは相手のセンターバックにある程度持たせる一方、ボランチに入るボールを厳しく監視した。松岡亮輔は「僕たちがセンターバックに近い位置でボールをもらいに行ったほうがいいのか、もうちょっと前で、相手陣内でボールをもらったほうがいいのかというのは迷った」と振り返ったが、高い位置で受けようとすれば、今度は佐藤健太郎と船山祐二が間髪を入れずに間合いを詰めていた。序盤には近藤に無防備な中央を割られたり、36分には西河翔吾がバックパスのクリアを詰めてきた吉田に当ててしまい、GK植草裕樹のカバーで難を逃れるシーンもあったが、それ以外は危ない場面はなし。奪ったあとの攻撃では左サイドで伊東が抜群のキープ力を発揮。細かいコントロールが落ち着かないことで相手に寄せられ、前半のシュート数は多くなかったが、「今日はいつもよりボールを持ててる時間が多かった」(佐藤健太郎)ことも、守備への切り換えの早さを助長した。

スコアレスで迎えた後半、立ち上がりから一気に押し込んだ山形が、そのままの勢いで53分に先制する。スローインのあと、廣瀬智靖が仕掛けたこぼれ球から大久保哲哉。ボールを迎えに行くモーションで相手のマークを外方向へ動かし、シュートコースを空けると、ターンしながら左足で流しこんだ。カバーに滑り込んだ近藤も一歩及ばず、小林監督とともに意識して取り組んできた相手との駆け引き。山形移籍後の成果が、このゴールに凝縮されていた。

神戸は、山形が1人目を代えるより早く3人の交代枠を使い切ったが、押し込んで回す神戸の技量を、ブロックで守り連動する山形の守備の技量が上回った。逆に83分、途中出場でボランチから右サイドに移っていた秋葉から中央の太田の足元を経由し、左サイドで受けた伊東が勝負。ディフェンダーの鼻先で横移動を続け、正面でコースが空いた瞬間に右足を振り抜いた。「ジャンボさんが間を狙ってくれて、それに相手がつられてディフェンスが3人くらい行った」(秋葉)と、ボールに絡まなかった選手も連動したなかでの決定的な2点目。それを手にしてもなお、山形の集中力は維持された。5分のアディショナルタイムでも、むしろカウンターからシュートを重ねていったのは山形だった。後半のシュート数は10対1、90分でも15対3と圧倒。内容が伴った完勝だった。

「ここ何試合か答えが出てないんですけど、やっと出たなというところでほっとしてます」。小林監督は安堵の表情で答えた。一歩ずつ課題をクリアした末の勝利。それだけに、慢心に包まれる心配は無用だろう。むしろ、手にした自信がさらに前進する意欲をかき立ててくれるはずだ。「逆サイドのオフ・ザ・ボールのポジションだったり、視野の確保というところは、しっかりやらなくちゃいけない」(小林監督)手綱を締めたら、向かうは次の勝利。取り戻すべきものはまだたくさんある。たったひとつの勝利で終わらせてはならない。

以上

2011.06.19 Reported by 佐藤円
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