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【J1:第18節 新潟 vs C大阪】レポート:繰り返された悲劇。新潟はアディショナルタイムに追い付かれてドロー。9戦未勝利と苦闘が続く。C大阪は勝ちに等しい勝点1。(11.06.26)

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6月25日(土) 2011 J1リーグ戦 第18節
新潟 1 - 1 C大阪 (19:03/東北電ス/24,947人)
得点者:76' ブルーノロペス(新潟)、90'+3 酒本憲幸(C大阪)
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新潟とC大阪は1-1で引き分けた。後半31分、新潟がブルーノ・ロペスのゴールで先制すると、C大阪はアディショナルタイムに途中出場の酒本憲幸が同点ゴールを決めた。新潟はこれで9試合未勝利。C大阪は連敗を避け、貴重な勝点1をつかんだ。

C大阪・酒本のシュートが、新潟のGK小澤英明のブロックをかいくぐって、ゴールネットに突き刺さった。その瞬間、新潟の選手たちはうなだれ、肩を落とした。

後半、アディショナルタイムに入って3分、C大阪にバイタルエリアでボールを回される。乾貴士から酒本にボールを渡ったときは、新潟の左サイドのディフェンスは、無人。中央に固まっていた選手たちが慌てて反応するが、すでに遅かった。「あのときだけ守備のバランスが崩れていた」。途中交代し、ベンチで戦況を見守っていたキャプテンの本間勲は言う。

ホームでは第16節仙台戦に続いて、アディショナルタイムに失点して引き分けに持ち込まれた。前回も同様に、ゴール前で相手選手をフリーにしていた。修正できなかった反省点。「あそこで足が止まってしまった。時間の使い方を考えなければ」。黒崎久志監督の表情は硬い。

苦しい展開だった。C大阪に26本ものシュートを打たれた。そのたびにGK小澤がファインセーブを見せ、大野和成、千葉和彦のセンター陣が体を張った。ブルーノ・ロペスのゴールはそんな場面をしのいで、しのいで、ようやくつかんだ先制点だった。カウンターから田中亜土夢が左サイドを持ち上がり、ブルーノ・ロペスへパス。ペナルティーエリアに進入すると、ポスト際にきっちりと決めた。ブルーノ・ロペスは「待ちに待ったゴール」と自身9試合目の得点を喜んだ。チームにとっても『待ちに待った』勝点3につながるはずだった。

もっとも、追い付かれる気配はあった。リードしてからも、たびたびC大阪のカウンターにさらされた。簡単にパスを通され、バイタルエリアまで持ち込まれた。1人にあっさりとドリブルで抜かれるシーンも多かった。奪ったボールを自陣内でつなごうとして、そこで奪い返されるミスも。「中途半端なプレーがあったかもしれない」と本間は言う。

限りなく敗北に近いドローが、ホームで2試合続いた。ただ、すぐに手は打った。試合後、本間はロッカールームで選手たちに言った。「バラバラになるのは簡単。1つになって戦うのが新潟のいいところ。それを続けよう」。苦境に立たされているときだからこそ、チームの結束力が問われている。

一方のC大阪は勝利同様の勝点1をものにした。「内容は今季のベストゲーム」。レヴィー・クルピ監督は最後まであきらめなかった選手たちをたたえた。

チーム状態は万全ではなかった。清武弘嗣、山口螢、扇原貴宏がU-22日本代表に選出されて不在。キム ボギョンとマルチネスが出場停止、上本大海が負傷と、主力を欠いた。それをカバーする集中力を発揮し続けた。

ただ、反省点もあった。茂庭照幸が「あと3点は入っていた」、永井龍が「個人的にも前半、後半とも決めるチャンスがあった」と言うように、26本ものシュートを放ちながらアディショナルタイムまでゴールを割れなかった。今後、波に乗るための課題が明らかになった。

新潟はこの後の2試合、ホーム戦が続く。この好条件の中で白星をつかむことが、浮上の最大のきっかけになる。C大阪も上昇するためには連勝が必要。下位であえぐ両チームにとって、次節への期待とテーマが見えた1戦だった。

以上

2011.06.26 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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