スカパー!生中継 Ch186 後07:20〜
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「何回こういうゲームを体験すればいいんだ」。前節東京V戦、試合中に本間幸司はそう思ったという。前半に2点をリードしながらも拙いゲーム運びにより、逆転を許してしまう。チームとして目指す攻撃的なサッカーを繰り広げることはできているものの、90分通してのゲームコントロールがあまりにも稚拙過ぎた。チームの若さを露呈した試合であった。
「選手たちにとってこれも経験ですよ」と柱谷哲二監督は温かい言葉をかける。しかし、長く水戸に在籍する本間にとって、毎年のようにメンバーが大幅に入れ替わり、毎年のように「経験」だけで終わってしまう現状を歯がゆく思っている。一緒に苦しい経験をしたメンバーがどんどんチームを去り、また新たな選手とともに以前体験したような「経験」を味わう。本間にとって水戸でのサッカー人生はその繰り返し。蓄積をほとんど残せないままチームはここまで来てしまったのだ。
「東京V戦の経験をどう生かすか」が今節だけでなく、今後の水戸というクラブにとっての重要な課題である。こうした苦い思いをした選手たちが今後の水戸を担っていくようにしなければならない。そのために水戸は今季から「3年計画」を立ち上げて、柱谷監督のもと、長期的なスパンでのチーム作りを行っている。FC東京戦、東京V戦での敗戦は今後の糧にしていかなければならないのだ。
しかし、今節だけはどんな言い訳も許されない試合であるということは言うまでもないだろう。泣く子も黙る「北関東ダービー」。敗者は1年間屈辱にまみれることとなる。水戸は栄光しか知らないが、草津は2年間ほえ面しかかいてない。さぞ、水戸に憧れ、「水戸のようになりたい」と強く思ったことだろうか。だからこそ、今節は尊敬する大先輩に胸を借りるつもりで捨て身の思い、負けて元々という思いでぶつかってくることは間違いない。それでも勝てば天国、負ければ地獄。そこに若さもビジョンも、過去の実績も関係ない。弱肉強食の90分であるのだ。
はっきり言って、現有戦力では草津の方が上だろう。長年草津を支えてきた松下裕樹と熊林親吾がチームの中心として中盤を作り、そして前線にはリンコン、ラフィーニャ、アレックスというブラジル人トリオを擁し、攻め立ててくる。正直えげつない感じがするが、それだけ今年にかける思いが強いということなのだろう。そして最後尾には水戸で様々な「経験」を積んだ中村英之がDFラインを統率している。ある意味完成形に達しているチームと言える。
しかし、草津と水戸は伸びしろが違う。完成形に達しつつある草津とは異なり、若き水戸の選手はこれから伸びしろだらけ。昨日と違う自分を選手たちは見せてくれるはず。この90分という時間の中でも水戸の選手たちは様々なことを吸収し、プレーに生かしてくれることだろう。「東京V戦のような経験をした次の試合がとても大事。短い時間でどれだけ修正できるか」(本間)と気を引き締めて今節に挑む。
中でもボランチの村田翔と西岡謙太の危機感は相当なもの。「負けたらボランチのせい。ボランチはチームを勝たせるためにプレーしないといけない」(村田)という思いを胸にピッチに立つ。対面する草津のボランチ以上の存在感を発揮して、主導権を握らなければならない。そして、自分たちのペースでなくても慌てずに強い気持ちで対応する。ボランチが全体をコントロールして、一体感をもたらすことができるかが勝負のカギを握ることだろう。2人とも「今いろんな経験をして、成長している最中」(柱谷監督)の選手たち。もがきながらも日々大きくなっている。今節、草津との中盤勝負を制すことで彼らは一皮剥けることとなる。松下を蹴散らすぐらいの強いプレーを見せ、「北関東ナンバー1ボランチ」の称号を欲しいままにしたい。そして、今年もいつも通り草津にほえ面をかかせてやろう。
若き才能がうごめく水戸。「北関東ダービー」という大舞台で活躍することで大きな飛躍を遂げる可能性がある。草津を踏み台にして、飛び出せ、若き才能よ! 日出ずるクラブの水戸が威風堂々前橋へ乗り込む。
■この試合注目のCOOL BALLER:村田翔(水戸)
以上
2011.07.01 Reported by 佐藤拓也













