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※鳥栖側プレビューはこちら
前節の京都戦から中2日、熊本はホームに鳥栖を迎える。ここまで北九州に0−0、大分には2−2といずれも引き分けに終わっており、3戦目にあたる今節は、3連勝と同時にバトル・オブ・九州の今季初勝利がかかる。前節の勝利で熊本が5位に浮上した一方、鳥栖は栃木に敗れて6位に後退と、順位こそ入れ替わったが勝点差はわずか2しかなく、結果次第で今後の情勢が大きく変わる可能性もある。こうした細かい状況が、それぞれにどう作用するかというのもダービーの見どころのひとつと言えるだろう。
熊本は、前節警告2枚を受けて退場した長沢駿が今節出場停止。ここまで前線の軸として仕事をしてきた長沢の不在をどう埋めるかがひとつの鍵だが、京都戦で今季初ゴールを挙げたファビオがその役割を担うことになりそうだ。この1ヶ月近く、高木琢也監督はファビオに対して「外国人の前の選手に求めるのは、ゴールを決めるか、ラストパスを出せるかの2つだけだ」と言い続けてきたそうだが、前節の決勝点はその期待に応えたもの。今節はFWとしてのプレーが濃厚で、「どんな状況でもベストを尽くしてチームの役に立ちたい」と話すファビオを、注目選手の1人として挙げたい。
さて、中2日、そして3連戦の3戦目という状況から、この2日間はコンディションの回復に重きが置かれ、1日の練習でも紅白戦ではなく1/4コートでのミニゲームを30分ほど行い、残りの時間はセットプレーの確認に費やした。ただ、その際の主力組は前節から一部変わっており、高木監督もこの連戦を同じメンバーで戦う難しさについては以前言及していたことから、今まで出場機会のなかった選手にチャンスが巡ってきそうだ。そうした選手が結果を出すことでチームにも勢いが生まれるものだが、前線の顔ぶれと配置がどうなるか注目だ。
ところで、鳥栖に対しては今シーズン、中断期間中のトレーニングマッチなどで幾度か対戦しているが、熊本は未だ勝っていない。だがだからこそ「同じ相手に何度も負けるわけにはいかない」と南雄太は力を込める。球際の強さやアプローチの早さ、全員でハードワークする姿勢といった鳥栖のクラブカラーとも言える部分で相手を凌駕することに加え、好調の早坂良太や2試合連続ゴール中の野田隆之介をいかに抑えるか。サイドを起点にしたコンビネーションによる崩しに対し、しっかりとスライドして綻びを生じさせないよう、ここまで培ってきた守備の連携を継続しなくてはならない。
過去の対戦を振り返れば、データ上は熊本の4勝2分2敗となっているものの、いずれも僅差の緊迫したゲーム。特に今シーズンは鳥栖も失点が少なく、熊本としてはいかに点を奪うかも焦点のひとつである。クリア一辺倒で前線に収まらなかった前節の反省を踏まえ「動かせるところでは動かす」(福王忠世)ことも求められるが、例えば鳥栖を相手に栃木が先制した場面、あるいは京都戦でのファビオの素晴らしいオーバーヘッドキックと同じように、きっちりとした形に持ち込まずとも思い切ってシュートを選択する判断も、流れを引き寄せるには有効になるはず。もちろんセットプレーもポイントで、1日の練習では武富孝介が右足で、原田拓が左足でそれぞれ綺麗に直接FKを沈めていたが、そのこぼれなどにもしっかり反応し、セカンドボールの争いでも優位に立ちたい。
いずれにしても、「気持ちで負けたらダメ」(福王)なのがバトル・オブ・九州。しかし熊本にとっては、相手が鳥栖であること以前に、今後上位陣に食らいついていく、そして昇格圏内に浮上する上でも非常に重要な一戦であることは確か。「ここから上にいくのが、去年は壁だった。3連勝がないのもそう。だからこそ打破したい。ここで勝って順位を上げられればチームとしての成長を感じられるし、今後につながる。重要なのは皆分かっているけど、そのプレッシャーの中で勝たないといけない」と南は言う。
鳥栖はこの3連戦の2試合をホームで戦っており、短期間での移動を強いられた熊本に比べてコンディションの面ではややアドバンテージがあるかもしれない。しかし熊本には、それを補って余りあるアドバンテージ――ホームだからこその大きな後押しがある。
■この試合注目のCOOL BALLER:ファビオ(熊本)
以上
2011.07.01 Reported by 井芹貴志













