スカパー!生中継 Ch185 後06:50〜
☆totoリーグに投票しよう!|COOL5特集
----------
17節大分戦からの5試合を2勝3分の無敗で勝点を積み重ね、5位をキープしている熊本。だが順位表を見ると、4位F東京とは勝点差4となっている一方、6位の東京Vから9位札幌までの勝点差は3以内。つまり「しっかり勝たないと、(6位以下に)のみ込まれてしまう」(福王忠世)状況である。迎える富山は、前節やはり九州でのアウェイゲームで鳥栖を降し、11試合ぶりに勝利を挙げた。順位こそ19位と大きく離れているものの、前回15節の対戦では先制を許して引き分けに終わった相手で、前節の結果を受けて自信を取り戻して熊本に乗り込んでくることも加味すれば、決して簡単な相手ではないことは確かだ。
ただ、「前回は(ボールの)取りどころが定まらなかった」(市村篤司)、「セカンドボールを拾えずに、そこからいい形で回されていた」(福王)と、1ヶ月半前に対戦した時に見えたチームとしての修正点はインプットできている。高木琢也監督も前回対戦後に「ボールを奪ってから2つめ、3つめ以内のミスが多かった」と振り返っているが、そうした経験を生かしてピッチ上でうまく表現できるかがポイントとなる。
ボールサイドに人数をかけ、複数で寄せてくる富山に対し、攻撃面ではサイドのスペースを有効に使うことがカギ。実際、15節の試合では、(前述したようにマイボールをミスで失ってリズムを作れなかったという側面はあるにせよ)サイドチェンジからピッチをワイドに使って左右に揺さぶりをかける狙いはあった。しかし「リスクを共有できた」と安間貴義監督が前節の試合後の会見で述べているように、勝てなかった時期の悪い部分、すなわち「本来取るべきポジションをとれていない」という点では、富山も修正されている。熊本としてはそこをどう突くかだ。
富山にしてみれば、3-3-3-1(安間監督は「3-6-1」と表現している)の布陣を採っている時点でボールサイドから逆へ展開されるリスクは想定内のはず。その上でアプローチをずらしてギャップを生むには、出し手と受け手のイメージやタイミングを共有し、「もう1つ奥を見るとか、少ないタッチで動かして剥がす」(原田拓)ような工夫が不可欠。とは言え――チェックの動きで消耗させる観点からも繰り返すことは有効ではあるが――必要以上に回して前につける機会を逸したり、ひっかけられてカウンターを受けたりしては意味がない。例えば市村が言うように、「押し込み過ぎると逆に崩しづらくなる」ことから、低い位置で回すことによってスペースが生じればシンプルに裏を狙うなど、時間帯や状況に応じた判断も求められる。
また、「ヘディングが強い選手が揃っているので、入れ方を考えないといけない」と高木監督が話しているとおり、単純なクロスに終始しないよう、富山の最終ラインと中盤の間のスペースをいかに攻略するかも見どころ。前回の対戦で同点ゴールを決めた片山奨典が出場停止のため、今節は再び中盤の顔ぶれが変わることになるが、「トップに入ったときにうまく絡んでいきたい」と話す根占真伍をはじめ、攻撃陣がどれだけ顔を出してボールを呼び込めるか、フリーランニングとサポートの質も問われる。
一方の守備だが、鋭いカウンターを持つ富山の攻撃に対し、奪われてからの切り替えを早くすることはもちろん、攻撃時の裏返しとして、ボールサイドにばかり気を取られるのではなく、逆サイドをケアすることも必要。福王が「知っているからこそ怖さが分かる」と話すトップの苔口卓也はもとより、2列目の大西容平や朝日大輔、木本敬介らの流動的な飛び出しにも警戒しなくてはならず、背後と前のスペースの両方を意識したラインコントロールも重要になってくる。後方で起点となっている江添建次郎や中盤でバランスをとる平出涼ら供給源を断つべく、FWと連動した対応でコンパクトなゾーンを形成できるかという点でも、中盤の働きが焦点となりそうだ。
今節は「熊本県民サンクスマッチ」と銘打って多彩なイベントが企画され、おそらく今シーズンここまでで最多となる観客動員が見込まれる。強いホームチームを印象づけ、昇格に向けさらなる地元のサポートを得るためにも、この一戦で必要なのは勝利しかない。
■この試合注目のCOOL BALLER:根占真伍(熊本)
以上
2011.07.16 Reported by 井芹貴志















