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前節はともに引き分けながら、第16節以降の両者の歩みはなかば対照的だ。今節平塚に乗り込む千葉は6戦で3勝3分と負けを知らない。一方、その首位チームをホームで迎え撃つ湘南は、5連敗に1分と勝ちを知らない。第15節終了時点には、首位の千葉に勝点1差まで肉薄していた湘南だが、この1ヶ月で大きく水をあけられた格好である。
前々節のホーム東京V戦後、反町康治監督は語っている。
「すこしずつだが、小さいながら光が見えてきた。もちろん課題は多い。でもサッカーが続くかぎり、チームを鼓舞してやっていきたい」
果たして前節のアウェイ岡山戦では、勝利こそならなかったものの、6戦ぶりに勝点を手にした。もちろん、「勝っている状況で入ったので、最後まで粘って勝ちたかった。ボールのもらい手として、ほかの選手より多く動こうとも思っていたが、いい場面をつくることができなかった」と途中出場の平木良樹が振り返ったように、チームには反省の言葉が並ぶ。実際、試合終盤にはホームの力に後押しされた岡山の攻撃の猛威にさらされ追いつかれた。相手のミスに助けられた側面もある。ゲームを通して主導権を握るまでには至っていない。
ただ指揮官が触れたとおりの光が、ピッチを照らし始めているのもたしかだ。先の東京V戦では5戦ぶりのゴールを挙げたものだが、さらに岡山戦では第15節岐阜戦以来となる先制点を奪った。前後半の立ち上がりに繰り返された失点を封じた背景も見過ごせない。手放しで褒められる内容ではないにせよ、否、手放しで褒められぬ内容ながらアウェイで連敗を止めた事実は、右肩上がりの兆しと捉えたい。だからより今節が大事になる。
「たとえ内容が悪くてもいいから勝ちにこだわりたい」そう語るのは、長期離脱からの復帰を果たした松尾直人だ。前回のアウェイ千葉戦で、松尾は湘南に移籍加入後1年半越しとなる公式戦のピッチに立った。いきなりスタメンに名を連ねると、中盤の底で守備の肝となり、ピンチの芽を摘んだ。ビルドアップにおける展開力も得難い。
だが一方で、かの対戦を振り返るにつけ、千葉の強さもまた印象深い。ハイプレッシャーを仕掛ける湘南を尻目にパスを繋ぎ、フィニッシュまで持っていく。セットプレーの際、ゴール前に入っていく勢いもたくましい。今節はマーク・ミリガンが出場停止となるが、たとえばそんなシーンに表れるたしかな技術と組織力に、首位に立つ彼らの強さを見る。
迎える首位チームについて、松尾は続けた。
「千葉の戦い方は徹底されている。それが結果にも繋がっているんだと思う。難しいゲームになることは間違いない。内容がよくて勝つに越したことはないが、いきなりすべてがうまくいくものじゃない。当たり前だけど、みんなチームをよくしようと頑張っている。ホームだし、それを武器に、ひとつになって戦いたい」
また、ここ5試合ベンチ入りを続けている平木はこう語った。
「いまはチャンスをつくる回数が少ないと思う。しょうもないミスも多い。負け始めてから慎重になっているのかもしれない。でも、もうちょっと大胆にやっていいんじゃないかと思います。通るか通らないかのパスを狙ったり、前向きにチャレンジすべき。千葉は経験も豊富だし、プレーに自信を持っていると思う。でも個人的には、相手が強ければ強いほど楽しい。そういう巧い選手とやりあってこそ経験を積めるわけだから。出場のチャンスがあれば、ボールを動かすこととゴールを意識してプレーしたい」
選手個々のよさを出し勝利の確率を高めるべく、指揮官は相手を踏まえつつ知恵を絞っている。すなわち今節も誰がスタートのピッチに立つのかメンバーは見えない。ただ、たとえば前節、松浦勇武が初めてメンバーに入ったように、チームを活性化するための新たな息吹は今後も欠かせまい。「やり切る積極性がまだ足りない。自分たちの原点に戻って、いまは積極性が大事だと思う」前節先制ゴールを決めた中村祐也は語っている。平木の触れたチャレンジや、松尾の言う勝利へのこだわりにも通じよう。千葉との前回の対戦を引けば、少なくともディフェンスについては狙い通りに進められていた。指揮官が触れた光の一端でもあるそのベースを背景に、湘南は先手を取りたい。
■この試合注目のCOOL BALLER:中村祐也(湘南)
以上
2011.07.16 Reported by 隈元大吾















