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【J1:第5節 山形 vs 名古屋】レポート:山形がチャンスをつくるものの、要所で2得点した名古屋が余裕で勝ちきり、3連勝で暫定3位浮上。(11.07.18)

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7月17日(日) 2011 J1リーグ戦 第5節
山形 0 - 2 名古屋 (19:04/NDスタ/11,757人)
得点者:43' 玉田圭司(名古屋)、57' ケネディ(名古屋)
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「やっていて、2-0で普通に負ける試合ではないと感じてる」(下村東美)、「そんなにチャンスをつくられたわけじゃないですし、悪くはなかった」(秋葉勝)
山形の選手から聞こえてくるのは手ごたえだ。シュート数を見ても9対5と上回り、「後半は相手もバイタルがスカスカだった」(秋葉)と攻め込んだ印象もある。しかし、これまでも繰り返されたように、この試合でも前半に先制を許し追いかける展開を強いられた。前半を失点0で……その思いはまたも報われなかった。

そして、名古屋には勝者の論理がある。「サッカーでの素晴らしい要素『支配できる』ということでは、しっかり我々のほうが支配したと思いますし、それに値するプレーをしたと思っている」というストイコビッチ監督の言葉からは、シュート数5本に終わったこの試合の満足度が伝わってくる。サッカーとは、どれだけチャンスをつくったかを競うものではなく、スコアで上回ることこそがすべて。山形、名古屋双方の論理を符号させるならば、「山形が名古屋の本気を引き出せなかった」ということになる。

夏場の連戦。特に3連戦となる名古屋の動きはキックオフ直後から重かった。一方、山形は集中して狙いどおりの守備を展開する。フィードの起点となる田中マルクス闘莉王には太田徹郎が厳しいアプローチをかけ、蹴り出された先では西河翔吾がケネディを潰す意気込みで体を当てる。西河は21分にイエローカードを受けるが、その意志が萎えることはなかった。高い位置で収まらないことで中盤の運動量は上がらず、名古屋の攻撃は2試合連続先発の永井謙佑が右サイドをドリブル突破してからのクロスがネット上部に当たったり、左サイドから時折阿部翔平がクロスを上げるにとどまっていた。しかし、30分頃からは闘莉王のフィード位置が徐々に前めになると同時に、縦パスに合わせて全体の押し上がり始める。

この変化は名古屋ばかりではなく、山形にもチャンスをもたらすことになる。38分にはクロスを太田がバイタルで落とし、下村のロングシュートを呼び込んだ。41分にはカウンターで宮崎光平がドリブルで左サイドに流れ、クロスに宮沢克行がボレーシュートを放っている。しかし、互いに隙が生まれ、広がるなか、この状況を生かしきったのは名古屋だった。43分、右サイドをドリブルで破った中村直志のクロスはファーサイドの永井へ。山形の守備もこれは読んでスライドしシュートコースを切っていたが、もう一人ペナルティーエリアに入っていた玉田圭司へのパスには対応できなかった。右隅を狙ったシュートはGK清水健太の手を弾き、先制点となった。

後半、山形はサイドからクロスが入る状況を受け、55分に太田に代えて長谷川悠を投入し、前線に高さを加えた。しかし、その直後の押し込まれた時間帯、西河のヘディングクリアが小さくなったところを右サイドで田中隼磨が拾われ、スイッチした永井が入れた速いシュート性のグラウンダーに対してケネディに一歩先に触られ、2点目のゴールを許した。山形はこのあと攻勢に出る。しかし、59分に宮崎からパスを受けた長谷川のシュートは、負傷から4試合ぶりに戻ったGK楢崎正剛の好セーブに遭い、その6分後、途中出場の佐藤健太郎を起点にオーバーラップした石川竜也の左クロスに宮崎がフリーでコントロールした場面でも、シュートは無情にもクロスバーを叩くだけに終わった。山形はスペースを起点に名古屋陣内まで攻め込むシーンを増やしたが、最後まで名古屋の守備を破ることはできなかった。

会見中、ストイコビッチ監督が本音をもらした部分がある。「今日は我慢のサッカーだった。チャンスを待たなければいけなかった」。それでも、そこがしっかり待てる余裕はあった。2点のリードを奪ったあとも攻め込まれたように見えるが、「追いつかれたら、また突き放せばいい」といった潜在的な余裕が見え隠れしていた。名古屋は3連勝。さらに、負け無しを11試合に伸ばし、暫定で3位に浮上した。1試合消化が少ない状態で、首位との勝点差は4。連覇が射程圏に入れてシーズンを折り返す。

山形は5試合で得た勝点が1。今季の通算勝点はいまだ一桁にとどまっている。「しっかり守れていればまだ勝点を取れてるんだけど、どうしても失点をしてしまうので、どっちに重きを置くか、みたいなところがある」と宮沢が語るジレンマが消えてくれるのはいつになるのか。ここからの残留は、時には奇跡や神懸かり的な力も借りなければならないかもしれないが、そこにチャレンジするか、しないかと言えば、もちろん「チャレンジする」でなければならない。小林伸二監督も「J2からJ1の時も『上がれないチーム』で、(昇格後も)『残れないチーム』というのを残してみんなで頑張ってきたわけですから、今シーズンもそういう問題をクリアして、しつこく、粘り強くやっていきたい」と、これまで積み上げたものを信じ、継続と成長のなかでそれを果たすことを改めて明言した。「やってて戦えてないというのがまったくないない。だから全然下を向く必要はないし、ちょっとしたきっかけで変わる要素って言うのは今はあると思います。下を向く必要はないと思う」。08年の千葉で、折り返しの勝点10から残留した経験をもつ下村が話す。選手たちが下を向いていないことが最大の救いだ。

■この試合のHOT BALLER:玉田圭司(名古屋)

以上

2011.07.18 Reported by 佐藤円
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