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【J1:第6節 柏 vs 鹿島】プレビュー:前節の敗戦で首位から陥落した柏と風格を取り戻した鹿島が激突。リーグ後半戦の戦局に大きく影響を与える注目の一戦(11.07.22)

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7月23日(土)J1 第6節 柏 vs 鹿島(19:00KICK OFF/国立)チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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前節の敗戦で首位陥落こそしたが、柏は横浜FMと並び勝点34で2位につける。J1も17試合を消化、ちょうど折り返し地点を迎えた時期でのこの位置は評価してよい成績だ。ただ、前節川崎F戦での2−3という敗戦は、まだ成長過程にあるチームゆえの「脆さ」と、成熟度の高まりによる「強さ」が混在した試合であり、このような不安定な試合を続けていては、後半戦でこれまでと同等の成績を残すことは難しいと言わざるを得ない。

現在、柏が抱える問題点は守備にある。厳密に言えば、守備力そのものに問題があるというよりは守備の仕方、または破綻を招きやすいシステムに問題があると言った方がいい。川崎F戦でネルシーニョ監督が「はまっていなかった」と振り返ったように、このところ試合序盤で不安定な立ち上がりを見せる時は中盤の並びがボックスになっていることが多く、そこでサイドに生じるスペースを相手に狙われて後手に回る。試合途中に2列目の選手をワイドに開かせて対応させた後、ペースを取り戻すという流れだ。

したがって今節のポイントは、柏がどのようなシステムで挑むかという点にあるのではないか。今週のトレーニングでは、2列目を開かせた両ワイド、あるいはレアンドロ ドミンゲスをトップ下に置いた中盤ダイヤモンドなど、いくつかのシステムを試した。ダイヤモンドの場合は栗澤僚一、大谷秀和、茨田陽生がレアンドロ ドミンゲスの後方を固めることになるだろうが、安定感で言えば2列目をワイドに開かせた並びを採るのが得策であるように思う。

また、おそらく今節はパク ドンヒョクが復帰する。このところの失点の多さは決してDFだけの責任ではないのだが、それでも強さと高さを兼ね備え、相手の空中戦を無効化できるパク ドンヒョクの復帰は心強い。それに2年前、パク ドンヒョクの柏移籍後初出場は鹿島戦だった。負傷を押した強行出場ながらも鹿島の攻撃を封じたパフォーマンスは衝撃を与えた。その負傷の影響で後半に退いた後に失点を喫し1−1のドローに終わったのだが、パク ドンヒョク本人は鹿島に対し良いイメージを持っているに違いない。

対する鹿島は、前々節まで続いた“らしくない”試合から一転し、ついに前節の仙台戦で鹿島らしい強さを見せつけ、完勝を収めた。セットプレーあり、流れの中からの崩しあり。さらに押し込まれている時間帯でもそこを耐えしのぎ、機を見て繰り出す鮮やかなカウンターでトドメの3点目を奪うあたりはまさしく試合巧者の戦い方そのものだ。完勝の要因はいくつか挙げられると思うが、中でもリーグ序盤戦では調子の上がらなかった小笠原満男の復調が大きいのではないだろうか。やはり小笠原が本来の輝きを放てば、それに呼応して当然鹿島は強者の風格を取り戻す。

そのほか仙台戦では、田代有三と興梠慎三、2トップのコンビネーションが冴え渡っていた。特に田代がいることでサイドからのクロスの威力がよりいっそう増す。そこに興梠や野沢拓也が連動した攻撃を展開すれば、リーグ最少失点を誇る仙台の守備陣といえども破られるのは致し方ない。

つまり、先ほども挙げた柏がサイドにスペースを空けるボックス型の布陣で挑むか否かは、鹿島の戦い方を踏まえてもこの試合の重要なポイントになりえるということである。中盤ボックス型は、攻撃面ではレアンドロ ドミンゲスを起点に茨田や澤昌克、北嶋秀朗、田中順也らが近いポジション取りで流れるようなパスワークを発揮できる強みと、なおかつ外のスペースへ酒井宏樹やジョルジ ワグネルが上がって行けるメリットはある。だが一方で守勢に回った時の脆さも混在しており、仙台戦での戦い方を見ると鹿島がそこを突いてくるというのは容易に想像できる。
大谷は「自分たちは全員で良い守備をしているから結果を出してきた。もう一度確認してやってきたことの質を上げたい」と話す。ボックスか、ワイドか、ダイヤモンドか、はたまた新システムで挑むのか、策士・ネルシーニョ監督だけに全く読めないが、確実にひとつ言えるのは、風格を取り戻した鹿島を一気に勢いづかせるか、それともここで鹿島を叩き柏が首位戦線に踏みとどまるか、この一戦は単に1試合の結果にあらず、今季のリーグ戦全体の戦局に大きな影響を及ぼすことになるだろう。

■この試合注目のHOT BALLER:パク ドンヒョク(柏)

以上

2011.07.22 Reported by 鈴木潤
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