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【J2:第23節 栃木 vs 岡山】レポート:ボールをコントロールした栃木。ゲームをコントロールした岡山。栃木は命拾い。岡山は勝点3を取り逃した。(11.07.31)

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7月30日(土) 2011 J2リーグ戦 第23節
栃木 0 - 0 岡山 (18:03/栃木グ/6,622人)
スカパー!再放送 Ch183 8/1(月)後03:00〜
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5バック、時には6バックになっても、守備に重きを置いてカウンターに懸けた岡山。対する栃木はDFラインでボールを回しながら揺さぶり、相手ブロックに穴を開けることを狙った。双方の思惑が交錯した一戦は、岡山が術中にはめ込みながらも決定力不足がたたり、勝点3を取り逃した。つまり、ホームの栃木は命拾い。勝点1を辛うじて拾った。負けなくて良かった。これが偽らざる本音だろう。残念ながら前回同様、「負けに等しいドロー」決着となった。

「ボールをコントロールする時間は栃木の方が長かったが、ゲームは我々の方がコントロールすることができた」(影山雅永監督)。
前半からボールを握ったのは栃木。今週のトレーニングで用意した、DFラインでのボールポゼッションから岡山を揺さぶる。後方で機を窺いながらチャンスと見たら大胆にサイドチェンジを入れるゲームプランを、開始4分に鈴木修人、那須川将大、水沼宏太が体現する。崩すのにさほど時間は掛からないように思えたが、「自分達が支配しているようで、相手に支配されているような形だった」(パウリーニョ)。相手陣内にボールを運ぶが、ゴール前では自由を与えてもらえず。チャンスをいくつか作ったものの、決定機には成りえなかった。チアゴをターゲットに組み立てを図った岡山は、前半のアディショナルタイムにチアゴのポストプレーから臼井仁志が決定機を迎えるが、シュートは僅かに枠を逸れた。あまり有効な攻撃は繰り出せなかったが、「堅守速攻」を貫いたことが後半に活きる。

後半も栃木がボールを保持したが、岡山にスペースを埋められたことで手詰まりに陥る。焦れずに攻めていたものの、やはり焦りは隠せない。ややリスク管理が甘くなったところで、岡山のカウンターが冴えを見せ始める。臼井に加え、石原崇兆も持ち前のスピードで危険な匂いを放った。栃木は66分、水沼の右クロスを渡部博文が頭で合わせる、この日最大の決定機をGKに弾かれて打ち止め。残り15分は岡山がラッシュ。ストヤノフの良質なキックからのセットプレー、鋭利なカウンターからチアゴが立て続けにゴールを脅かした。しかし、「今日は栃木のGKが当たった日。うちのFWの選手は当たり日ではなかった」と影山監督が言う通り、GK武田博行を中心とした体を張った守備に、チアゴの飛ばしたシュートはネットを揺らせなかった。

「1点を取って勝点3を持ち帰りたかったので悔しい」とは田所諒。スペースを消去する戦術が奏功し、栃木の倍以上の決定機を作っただけに、岡山の選手達は田所と共通の思いを抱いたはずだ。パスへのこだわりが見られなかったのは些か寂しかったが、依り所のチアゴを軸に展開するサッカーにはスピードも迫力もあった。次節も昇格を狙う、上位の熊本が相手だが、「勝点3を取りたい。DFは失点0だったので、次も続けたい」(近藤徹志)。

「ホームだろ?やるしかねえじゃん!」
ドロー決着後、サポーターは、そんな思いを込めて声の限り歌った。サポーターの思いを受け取ったパウリーニョは言う。「サポーターは力をくれたので、これからは自分達次第」。続けて、「とにかくホームゲームなので、イニシアチブを取る必要がある」。プレビューでも触れたが、ここ最近イニシアチブを取るプレーが極端に少ない。漂う閉塞感を打破するには、もっと個々人が積極的にアクションを起こす必要がある。前節の岐阜戦を1‐0で勝ち切れたのは、パウリーニョが果敢にドリブルを仕掛けてPKを獲得したからだった。もちろん、向き不向き、得手不得手は個々にある。ならば、得意分野でイニシアチブを握ればいい。ボールの呼び込み、無駄走り、インターセプトなど。出来ることは、まだあるはずだ。

あれだけのピンチを迎えても失点せず、黒星も付かないのは運が尽きていない証拠だ。いつまでもナベ底にいるわけにはいかない。ホーム連戦となる鳥取戦から這い上がるしかない。移り気な勝利の女神は、いつまでも待ってはくれないのだから。


■この試合のCOOL BALLER:石原崇兆(岡山)

以上


2011.07.31 Reported by 大塚秀毅
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