スカパー!生中継 Ch173 後06:50〜
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今シーズンのJ2も今節でちょうど折り返し地点を迎えたが、毎節、先の読めない混戦が続いている。前節、富山を破った愛媛は12位から8位へとジャンプアップ。その一方で、大分と引き分けて勝点1を得た湘南は愛媛に追い越されたものの10位をキープ。リーグ戦が半分を終えて上位陣はやや抜け出したが、中位グループは団子状態のまま。その中で愛媛と湘南は今節、勝点1差の状態で更に上位を目指す対戦となる。
しかし、リーグ戦の混戦はもちろんのことだが、90分間の中でもめまぐるしく状況が変わるゲームも多い。富山戦の愛媛は前半こそ試合を優位に進めてリードを奪ったが、後半は守勢に回った。「ゼロに抑えられたことはよかったが、後半は押し込まれて守備ばかりだった。相手のミスに助けられた」と高杉亮太からは反省の弁がまず先に出た。さらに渡邊一仁は「(勝ったことで)精神的な回復ができた。そのことが一番」と表現したが、愛媛にとって富山戦の後半は薄氷を踏む思い。決して内容が伴った結果ではなく、勝点3に大きな意味がある試合だった。逆に、前半で2点のリードを許してしまった湘南は、後半に反撃。2点差を追いつき、さらに10人になった大分を攻め立てて、あわや逆転という展開に持ち込んで底力も見せた。
常々、バルバリッチ監督が指摘をしていることではあるが、試合毎に大きくチームのパフォーマンスが変化してしまうところがJ2の難しいところでもある。その波を小さくしなければ、愛媛も湘南も上位に食い込むことは難しいだろう。その点で今節はどちらが先に主導権を握るのか。愛媛にとっては4−4−2に戻してから3試合、常に課題となっているのがボールをしっかりつなぐのか、前に蹴るのかという判断。「ポゼッションができるところでも、簡単に蹴って相手に奪われてしまっている。相手がどこであれ、大事なのは自分たちのサッカーをすること」とバルバリッチ監督もその点を強調。「自分たちが試合をコントロールできるようにならないと。ボールを持っていれば一番安全だし、逆に相手にとっては脅威になる。できないことは要求しないし、この2、3試合はもっといい解決方法があったはずなのに、それができていない」と現状を分析している。
その部分に関して、高杉は「特に富山戦の後半は奪ったボールを縦に急ぎすぎた」と反省。さらに「奪った後の広がりが少なかったり、サポートが少なかった」と湘南戦に向けて改善点を挙げる。そしてボランチの越智亮介も「流れが悪い時こそポゼッションが必要。(蹴って)簡単にボールを失うと、ラインを上げることもできない」とつなぐことの重要性を認識する。さらに渡邊は「チームとしての共通理解がまだ足りない」と根本的な問題も指摘。前に急ぐのは齋藤学という武器を生かしたいが故のことだが、「試合中も、もっと選手の間で話すことが必要」と渡邊は更なるコミュニケーションの必要性を挙げた。愛媛にとっては前半からどれだけポゼッションができるのかが、湘南戦におけるひとつのポイント。キックオフ直後は相手を牽制するためのロングボールも必要になるが、そこからどこでシフトチェンジをして、自らの目指すスタイルに持っていけるかが見所になるだろう。
一方で、前節は前半の早い時間帯にミスを突かれた湘南にとっても、まずは立ち上がりの時間帯をどう進めるかということは重要なポイントだ。今季の24失点中、8失点を与えている前半の15分間で愛媛に隙を与えないことが勝利の可能性を広げることにつながる。愛媛にとっても、湘南にとっても大事に進めたいリーグ後半戦のスタート。その立ち上がりに、チームとしての成長を示せた方がより勝利へ近づけるだろう。
以上
2011.08.13 Reported by 近藤義博















