8月13日(土) 2011 J2リーグ戦 第24節
F東京 1 - 0 草津 (18:34/味スタ/20,790人)
得点者:69' ロベルトセザー(F東京)
スカパー!再放送 Ch183 8/15(月)前04:30〜
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F東京は、ホーム・味の素スタジアムで草津と対戦して1−0で勝利を挙げた。試合開始から東京が主導権を握り、草津も激しい守備で応戦。0−0のまま時間が過ぎていったが、69分に、ロベルトセザーが決勝点となるPKを決めて3ヶ月前のリベンジを果たした。
草津は、F東京対策を実践してきた。東京の最終ラインの4人に対して2トップと、サイドハーフの4人でプレスを仕掛けてきた。たとえ、そこを交わされてもプレスバックして自陣に戻って守備を助けた。特に開始から15分過ぎまでは、前線の4選手が休む間もなく動き続けていた。
それに対して東京は、自陣に人数を割いて、丁寧に後ろからボールを繋いだ。序盤、ボランチの高橋秀人をセンターバックの間に入れ、両サイドバックをタッチライン際に張らせた。両サイドハーフもビルドアップに参加させ、ボールを大切にする時間をできるだけ長くした。相手に奪われても、素早い攻守の切り替えでマイボールにすると、再びパスを繋いだ。
徐々に、草津の前線は、2人、3人と追えなくなっていく。東京にとっては、0−0で折り返すことは、ある程度、想定内のことだった。「前半から意図のあるボール回しで相手を疲労させることができれば、後半はチャンスを作れるし、相手は攻撃に出て来られなくなると思っていた」(MF羽生直剛)。後半への布石は打てた。後は、いかにして仕留めるかが重要だった。
そして、勝負の後半、東京が攻撃に出る。前半6本だったシュートが、後半は14本に倍増。草津には1本(前半3本)しか打たれていない。圧倒的に攻め立てた。ただし、東京は前半から大きくやり方を変えたわけではなかった。丁寧なパスと、奪われた瞬間の守備の頑張りを続けた。草津は試合経過とともに、前線のプレスバックを失い、ゴール前を固めて防ぐ展開になった。
東京は69分、エリア内に侵入した谷澤達也を倒されてPKを獲得。このPKをセザーが決めて勝負を分ける1点を奪った。1−0となったが、草津にとってはまだ時間も十分に残されていた。しかし、反撃に出るだけの余力は草津には残っていなかった。東京は、最後まで攻めて試合を終わらせた。
試合後、草津MF熊林親吾は「完敗です」と、ゲームを振り返った。熊林と、MF松下裕樹がパス交換している時間は草津の攻撃もリズムが出ていた。だが、熊林はそこから先に差を感じたと言う。「もう少しどこかで我慢する選手がいないといけない。たとえば、フリーでボールを持っても、すぐにサイドの選手に預けてしまい、そこでプレスを掛けられてボールを奪われていた。逆に東京は、梶山(陽平)が無理して相手を引き付けてサイドの選手をフリーにしていた」。草津は、自分たちの時間を作りきれず、ボールを追う時間が余りにも長すぎた。落ち着いてボールを回して休む時間があれば、前線からの守備ももっと長い時間機能したはずだ。熊林は「ボールの動かし方が上手かった。それによって足を使わされてしまった。これをいい経験にしたい。こういうチームがあるからこそ、僕たちも上にいける。僕らも、こういうチームを目指してやっていかなきゃいけない」と、前を向いた。
サッカーにおいては、1点差が最も危ない。ふとした瞬間に生まれる気の緩みを付け入られることがある。実際に、前回の対戦では、先制点を挙げながらも草津に逆転されて敗れている。だが、ボールを保持し続け、失点のリスクを排除した上での1−0は危険なスコアにはならなかった。09年に連勝を重ねた、夏の東京の戦い方は戻ってきた。もちろん、より勝利を確実にするためには2点目以降が必要だ。大熊監督は3枚とも攻撃的なカードを切り、2点目、3点目を奪いにいった。次への課題はそこだろう。
「首位にいることは悪いことじゃない」と、今野泰幸は語る。追われる立場にいること。それは、リーグのトップに立つ今の東京の特権だ。ただし、今いる場所には、上があることも彼らは忘れていない。
以上
2011.08.14 Reported by 馬場康平















