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【J1:第21節 福岡 vs 川崎F】レポート:魂の戦い。福岡力を結集して川崎Fに逆転勝ち。浅野新体制で迎えたホーム初戦を飾る。(11.08.15)

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8月14日(日) 2011 J1リーグ戦 第21節
福岡 2 - 1 川崎F (19:03/レベスタ/9,581人)
得点者:25' 小林悠(川崎F)、69' 城後寿(福岡)、85' 城後寿(福岡)
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スタジアムにサポーターの歌声が響く。その声にスタンド全体から自然発生的に生まれた手拍子が重なる。その熱が選手たちを鼓舞し、背中を押されて前に出続ける選手たちの気迫が、さらにスタンドの熱狂を呼ぶ。そして、4分間のアディショナルタイムが経過。レベルファイブスタジアムにホイッスルが鳴り響いた。両手を突き上げる浅野哲也監督。ピッチの上で喜びを爆発させる選手たち。そしてスタンドでは、誰かれ構わずハイタッチをし、抱き合い、叫び声をあげた。誰もが力の限りに戦って手にした勝利。それは魂の戦いの末に手に入れたものだった。

前半を終えた段階でスコアは0−1。川崎Fの攻撃を1点に抑えていたとは言え、前半は力の差を感じさせられる展開。前からプレスをかけてはかわされ、相手のボールは奪い返せず、そして、高い位置でボールを収めるジュニーニョを軸にして前に人数をかける川崎Fの攻撃に何度もピンチにさらされた。「ちょっとずつズレてきている部分がある。オフサイドになってしまったり、少し長くなってしまったり。そういう細かいところで、今は苦しいところがあると」(中村憲剛)と言うように、川崎Fがラストのところで精度に欠くという問題はあったが、タイミングが合いさえすればゴールという場面をいくつも作りだされた。少なくとも、スコア以上の差があったことは間違いない。
それでも、レベルファイブスタジアムにはいつもと違う空気が流れていた。キックオフと同時に大声でチャントを歌うサポーターの声が一瞬たりとも途切れない。さらに、その声に触発されてスタジアム全体が手拍子で選手たちを後押しした。「オレたちは来年もJ1にいると思っている。諦めない気持ちがみたい!!」と書かれた大きな弾幕を掲げるサポーターは、その想いを余すことなくピッチに伝え続けた。

そんな中、指揮官は「ここからがお前たちの時間だ。相手の背後にはスペースがある。絶対にチャンスが来る。そこを逃すな」と檄を飛ばして選手たちを後半のピッチに送り出す。そして、その言葉に選手たちが応えた。高いラインとコンパクトなゾーン。恐れずに高い位置からプレスをかけ、球際の争いでも川崎Fを制した。そのパフォーマンスはいつしか川崎Fを上回る。2列目から飛び込んだ中町公祐のヘディングシュートがクロスバーを越え、CKから丹羽大輝が放ったシュートがポストを叩くなど不運もあったが、主導権は間違いなく福岡の手中にあった。
そして69分、ゴールへの想いを城後が爆発させる。ラストパスを送ったのは中町。その浮き球のパスに反応鋭く城後が裏へ飛び出した。両側を挟まれる苦しい体勢。しかし城後はバランスを崩さない。そして、跳ねるボールのタイミングを見計らって右足を一閃。次の瞬間、ゴールネットが揺れた。城後が、サポーターが、福岡に関わるすべての人が待ち続けていたゴールだった。

このゴールに守備陣も応える。同点にされたことで再び前に出てくる川崎Fの攻撃を、GK六反勇治がファインセーブを見せてゴールを守り、守備陣は体を投げ出してボールをはね返す。これまでなら、ズルズルとラインを下げていた時間帯。しかし、高く設定されたラインは最後まで下がることはなかった。決勝ゴールが生まれたのは85分。田中佑昌、城後、重松健太郎とボールが渡り、重松がシュートを狙うかと思わせて中央へ戻す。最後は、目の前にスライディングしてくるDFの動きを冷静に見極めて、城後がゴールに流し込んだ。そして締めくくりは監督采配。88分に成岡翔に代えて末吉隼也を投入すると、中盤を3ボランチにして川崎Fの反撃を阻止。「これが勝ちきるサッカー」と浅野監督は胸を張った。

記者会見の冒頭で「サポーターのパワーがなかったら、恐らくこの結果はなかったと思う」と感謝の意を表した浅野監督。その言葉通り、福岡に関わるすべての力を結集しての勝利だった。残された試合は13。福岡は「福岡力」を結集してJ1残留を目指す。

そして敗れた川崎F。言葉が続かない相馬直樹監督の記者会見からは落胆の色がありあり。細かな部分の精度に欠いたこともさることながら、後半に入って明らかにトーンダウンした戦い方が気にかかる。「人任せにせず、自分たちがこの状況に立ち向かっていかなければいけない。誰かがやってくれるんじゃなくて、1人1人が責任を持ってやっていかなければいけない」と話したのは中村憲剛。次節に向けて、どう立て直してくるのかに注目が集まる。

以上

2011.08.15 Reported by 中倉一志
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