8月14日(日) 2011 J2リーグ戦 第24節
岡山 0 - 4 東京V (19:05/カンスタ/10,490人)
得点者:56' 阿部拓馬(東京V)、73' 阿部拓馬(東京V)、82' 河野広貴(東京V)、90'+5 高橋祥平(東京V)
スカパー!再放送 Ch185 8/15(月)後05:30〜
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前回、0−4で敗れた相手に対して岡山は準備してこのゲームに臨んだ。しかしパフォーマンスは狙ったレベルに至らず、また、東京Vの明確なプランに屈した。
試合後、岡山・影山雅永監督はこう話した。「ボールを奪っても前の選手につけるところまで行かせてもらえなかった。相手の巧さはわかっていたが、その彼らが切り替えを速くして、カウンターも人数をかけて走ってきた。そういう部分だけでも岡山が上回れば、もっと熱いゲームにすることが出来た」。
東京V・川勝良一監督は「ボールが集まるチアゴを、土屋(征夫)、高橋(祥平)がよく抑えてくれた。後半になると両サイドに高い位置をとらせて、チアゴを孤立させるためシャドーの選手のディフェンスに入った。一番点を取っている選手を孤立させてくれたことがよかった」。
シュート数は前半、岡山が2本、東京Vが6本。後半は、岡山が4本、東京Vが12本。数字が示すのは、東京Vが圧倒的にチャンスを作ったということだ。前半、パスをつなぐ形ではなく、ロングボールで岡山DFの背後をつこうとした東京Vに対し、岡山はストヤノフ、植田龍仁朗、近藤徹志の最終ラインを中心にクリアを続けた。それでも岡山は前半だけで8本のCKを与え、攻撃面では東京Vの厳しい寄せにあってパスミスや奪われる回数も過去2戦に比べるとかなり目立った。
0−0のスコアのまま折り返し、後半に入ると岡山は、右膝半月板損傷の怪我から戻り、6月12日以来の出場となる妹尾隆佑を投入。この交代で岡山の前線は活性化したが、東京Vは前半以上のスピードで岡山に迫り、菊岡拓朗のミドルシュートでも揺さぶりをかける。川勝監督のハーフタイムの指示は、「後はゴールだけ、結果を出そう。苦しい時間帯に戦う姿勢を見せよう」。この言葉どおりにプレーした東京Vがついに均衡を破る。
後半56分、菊岡拓朗のスルーパスを受けて阿部拓馬が先制点を挙げ、73分にもヴェルディの真骨頂ともいうべき阿部、マラニョン、飯尾一慶とつないだボールを阿部が決めて追加点を奪う。岡山にとって1点目のダメージは大きく、2点目はそのほころびを広げた。さらに82分には、飯尾、マラニョンからのボールを河野広貴が決めて3点目。追加点を取ろうと焦れていた岡山の隙をつくカウンターだった。90+5分には、セットプレーから高橋祥平が頭で決めて、駄目押し以上の駄目押しとする。このゲームで2ゴールを奪いJ2得点ランクトップに並んだ阿部は、チームの勝利を何よりも喜んだ。
ゲームの一番のポイントは川勝監督が話す「シャドーを抑え、チアゴを孤立させた」土屋、高橋のCBと福田健介、和田拓也のSBのカテナチオぶりではないだろうか。岡山は先週の大勝から気持ちを入れ替え、連勝を意識することなく目前の試合に臨んだが、またしても東京Vに大量得点を許した。試合前、「東京Vに苦手意識はあるか?」と聞かれた植田、妹尾は「僕は、ないです」と答えた。そうであれば、これはただの敗戦だ。いつか東京Vから絶対的勝利を奪えるチームになる。自分たちの弱みに対峙し、経験を積む。だからこそ前に進んで行く甲斐はある。
振り返れば、今季岡山の始まりは0−5のゲームだった。そこから自分たちを信じ直し、修正を加えてやって来た。後半戦の始まりが思うようにいかないゲームであったとしても、基本的な姿勢が損なわれることはない。ゲームの終わりに、上がったまま最後までタフにゴールを狙ったストヤノフの負けず嫌いな姿を目に焼き付け、次の大分戦に臨みたい。
以上
2011.08.15 Reported by 尾原千明
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