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【J2:第24節 京都 vs 北九州】レポート:互いの意図がプレーで表現された好ゲームは、京都が1点を守り切り、北九州を下す。(11.08.15)

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8月14日(日) 2011 J2リーグ戦 第24節
京都 1 - 0 北九州 (18:04/西京極/5,185人)
得点者:13' 伊藤優汰(京都)
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京都と北九州の一戦は、京都が前半の1点を守り切り北九州の勢いにブレーキをかける結果に。互いに、相手の長所、短所を見極めながらの非常に知的なゲームとなった。

ほぼ不動の先発メンバーで入った両チーム。前線から積極的にボールを奪いに行く京都に対し、北九州はGKも含めポゼッションでプレスをかわした。さらに、そこから縦に入れると、サポートも早く、ダイレクトタッチを基本とし、リズム良くつないで京都ゴール前に迫っていった。さらに付け加えるなら、特にサイドの選手が、パスを出した後、前、横に必ず動きパスを受ける動作を徹底したことで、京都の強いにプレスに対しても危なげなくパスをつなぐことが出来ていた。
ただ、京都としてもプレスの効果が出なくても、ボールを持ってつなぎに入ると、ボールの回りも良くサイドで裏を取るなど、らしさを発揮していた。

そんな状況の中、スコアは早々に動く。13分、左サイドでボールを持った久保裕也がエリアの外から落ちる弾道の強烈なミドルシュートを放つと、GKがこれを前にこぼす。そのこぼれ球にいち早く反応した伊藤優汰が右足でゴール左隅に流し込んで京都が先制する。

さらにこの時間帯ごろ、京都の守備に修正が入る。「相手が回してきたので、サイドに追いやって、皆で合わせて行く様にした」(久保)と、少し間を置くことで、相手の、縦へ入れるタイミングを見計らうことができる様になるとリズムを掴み始める。21分、28分にはセットプレーからシュートを放つと、38分、今度はボールを奪われた後、切り替えてボールを奪いに行き、北九州ゴール前にこぼれたボールを伊藤が拾いシュートを放つ。前半終了間際にも久保がシュートを放ち、京都が主導権を握った。

後半、北九州が長野聡に代えてレオナルドを投入。「単調に、ターゲットに入れ過ぎていたので」(三浦泰年監督)、レオナルドで変化をつけようという意図。具体的には「相手の裏に何度もスプリントして欲しい」と指示。これで、北九州も最終ラインのポゼッションから前線へ送る形を増やすことになりリズムを作りだす。
この、前線のターゲットへの足元へ送る、または裏に出す、と攻撃の種類を増やしたことで、京都のファールが増え、北九州のFKの機会も多くなった。
だが、京都も60分に伊藤が右から中央にドリブル突破し、ポストを叩くシュートを放つなど、伊藤を中心に鋭い攻撃をみせる。

一進一退の攻防は、89分にはクロスからレオナルドの決定的なシーンをGK水谷雄一が体を張って止めるなど、京都が粘り強く北九州の攻撃を跳ね返しタイムアップ。京都が勝点3の積み上げに成功した。

状況判断がプレーに現れる非常に見応えのある試合だった。
京都のプレスに、GKも含めポゼッションしていなした北九州。これを「行くところをはっきり」(大木武監督)させて、相手をはめた京都。これを受け、「攻撃に変化を」(三浦泰年監督)作る様にレオナルドを投入した北九州。意図がプレーに現れる試合となった。

試合後、三浦泰年監督は「京都さんがプランを立て、しっかりプレスのかけ方を一週間準備してやってきたものをしっかり見て、もっと空いているスペースを突くことが出来れば、またワンランク(上がる)、だと思います」と話した。

対して京都。大木監督は試合後、守備について尋ねられ「相手にボールを渡さない様にしないといけないな、という気もします」と話した。
後半、北九州の攻撃を受けた京都だが、例えば、大きく蹴って久保につけようとした時、北九州のディフェンスは3枚、時にはサイドバックも含め、4枚で対応していた時もあった。後半、北九州が攻めたと言っても、京都のカウンターに対する警戒も高く、極厚の波状攻撃とまではいっていなかった。ただ、京都が全体的に下がり、前に出してもサポートが少ないため、相手ボールになりやすかった。
北九州にボールを回収され、ポゼッションされて、前線に送られる。クリアしても、京都の攻撃の人数が少なく、すぐ相手ボールになる。という悪循環だった様に見えた。

個人的な見解だが、大木監督は90分主導権を握ろうとするサッカーを目指そうとしている様に観える。そうなると、0-0だろうが、1−0だろうが、さらに追加点を挙げて2−0、3−0にしようが、そのサッカーは変わらないのではないか、と思うのである。
リードしているから、リスクを軽減しながら追加点、とはならないはずだ。今節の様に追加タイム5分で相手の勢いが強い、という場面なら時間を進める戦い方も良い判断だと思うが、普段のサッカーで、リードしているから攻撃は前線に任せて、とはならないだろう。
苦しい時間帯でも、主導権を握り追加点を狙い、全員で攻撃し、全員で守備もする。そういう強い意識が必要となるのだろう。その攻撃が「相手にボールを渡さない」ことになり、相手を守備に戻すことになるのではないか。そんなことを考えさせられた。(選手に「絶対に勝たねばならない」という考えが強く頭にあるから、こうなったのではないか)

内容的には素晴らしい出来に見えた。だが、意識の部分を中心に、もっと高い所を、大木監督は目指しているのだろう。選手が、どこまで指揮官の意図をくみ取るか、次節も期待したい。

以上

2011.08.15 Reported by 武田賢宗
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