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【J2:第24節 鳥栖 vs 鳥取】レポート:先輩の意地を数的不利の中、集中力という形で見せた鳥栖が守りきる。ボールは保持できても、鳥栖を崩すまでには至らなかった鳥取は無念な結果に。(11.08.15)

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8月14日(日) 2011 J2リーグ戦 第24節
鳥栖 1 - 0 鳥取 (19:03/ベアスタ/5,141人)
得点者:1' 早坂良太(鳥栖)
スカパー!再放送 Ch183 8/15(月)後03:30〜
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キックオフは、アウェイの鳥取が行った。
しかし、その数十秒後のボールは、鳥取のゴールの中に入っていた。
J2最古参の鳥栖と、J2新参の鳥取の初対戦は、開始早々に鳥栖が先制パンチを浴びせて先輩の意地を示した。

FKを起点に、鳥栖の左サイドでワンタッチのパス交換が行われた。
参加したのは、MF金民友とDF磯崎敬太、そして最後に触ったMFの早坂良太である。
最後に触った早坂良太は左足のシュートで、その前の2人は鳥取DFにプレスが掛かる前にボールを動かしていた。
これで、1-0と鳥栖は優位に立った。公式記録では1分の出来事であり、早坂良太にとっては6月25日の岐阜戦(第16節)以来のゴールだった。
しかし、「点を取れれば勝てる」(早坂良太/鳥栖)流れは42分までだった。
それまで、中盤からのボールを巧みに引き出しては、攻撃のスイッチを入れ続けたFW池田圭がラフプレーで退場となり、一気に流れは鳥取へと移った。

前半の残り時間が少なかったことや、ハーフタイムを利用して戦い方を統一できたことも、振り返って見れば鳥取に傾いた流れを押し返すことが要因にあげることができるだろう。
しかし、虎の子の1点で守り勝てたのは、鳥取の「バイタルでの仕掛けやそういうところのアイデアが足りなかった」(実信憲明/鳥取)ことが一番の要因である。
ボールを保持しながら「(鳥栖を)揺さぶってから、崩すつもりだった」(加藤秀典/鳥取)意図を選手全員が共有していたにもかかわらず、「ゴール前まで行けても結果が出ない」(小井手翔太/鳥取)状況が続いた。
「イメージ不足、イメージのずれもあったし、本当に積極的にゴールを取りに行こうとしていたのか・・・」とMF服部年宏が振り返ったように、ボールを動かす手段は共有できても、ゴールを奪うアイデアと気持ちが不足していた。
16本のシュートを放っても、得点を奪えずに90分間を戦うと勝利は手にすることはできない。
48分間にアディショナルタイムを加えた時間分を優位な状況で戦うことができた鳥取だったが、「仕掛ける部分で足りないのがあったのは事実で、最終的にフィニッシュまで持ち込むことができなかった」(松田岳夫監督/鳥取)状況だけが続いた。

さて、試合の概要は前述した通りであるが、記録には残らない勝因を挙げておきたい。
まず、GK赤星拓の気持ちの入ったプレーである。今季は、チーム内でのGKポジションの争いが激化したために、今節が初出場となった。調子が悪くて出場できないのではない。高いレベルでの出場枠争いがGK陣のレベルを引き上げたことにより、初出場となっても間一髪のところで相手のシュートに触れることができて無失点で切り抜けることができたのである。
もう一度映像で確認して欲しい。76分(後半31分)の鳥取のFKと79分(後半34分)のシュートに対する赤星拓の反応を。
ここまで、GK陣が高いレベルでの出場枠争いがあった事を証明してくれるプレーである。

そして、もう一点映像で確認して欲しいところを挙げておきたい。
CB木谷公亮と呂成海のチャレンジ&カバーもさることながら、右サイドDFに入った丹羽竜平の流れを読んだプレーである。
サイドDFには、相手のサイド攻撃のポイントを抑えるだけでなく積極的な攻撃参加が現代サッカーでは求められている。
ここで挙げるポイントは、丹羽竜平の相手ボールをインターセプトしたプレーである。サイドに入ったボールに対してだけでなく、センター位置でのインターセプトが多いことである。本来ならばボランチが役目を負うエリアではあるが、流動的な動きが多い鳥栖の中盤と前線では、必ずしもボランチがセンターにいるとは限らない。
この空いたセンタースペースでのインターセプトは、好守の切り替えが高くなるだけでなく、動いていたボランチなどをそのまま攻撃の駒として使うことができる。今節も、センターでインターセプトしたボールをFW池田圭に通すシーンが見受けられた。
ここまでの鳥栖の失点が少ない理由のひとつにあげることができる存在でありプレーである。

GKの反応の速さ、CBのチャレンジ&カバー、そしてサイドDFのセンターエリアでのインターセプトは、記録には残らない鳥栖の強さである。
そして、ここにもサッカーの面白さがある。

人数が多いとはいえ、必ず勝者になるわけでもない。
シュート数が多いからとはいえ、必ず得点が入るとは限らない。
そこにボールをゴールまで運ぶ手段と意識を選手たちが共有していないと、結果には結びつかない。
「最後に触ったのが、たまたま僕だったということ。そこまでボールを運んでくれたみんなの気持ちが得点という結果になる」とある選手が語っていた。
サッカーは、ゴールに至るまでの過程を知れば知るほど、面白さが増すスポーツである。

以上

2011.08.15 Reported by サカクラゲン
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