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リーグ戦は折り返しを迎え、前節から残り半分の戦いがスタートしている。その後半戦初戦を白星で飾った8位東京Vと7位鳥栖が、連勝を目指して激突する。
現実的にJ1昇格を目指している両チームとっては、ここからはそろそろ本格的に昇格圏内の3位までのチームとの勝点差を意識し、着実に詰めにいく態勢に入っていかなければならないだろう。勝点38で並ぶ2位徳島、3位千葉との差はそれぞれ『8』(鳥栖)と『9』(東京V)。これ以上離されないためにもきっちり結果を出して、昇格への思いの強さを誇示するのは、果たしてどちらだろうか。
5連勝が止まった7月9日以来、5試合ぶりに勝利を挙げた東京Vは、かねてより土屋征夫が「(昇格のためには)ウチには連勝が必要」と語っているように、再びの連勝街道を走りたい。白星が挙げられなかった間も「内容は決して悪くない」としてきたが、前節の勝利を受け佐伯直哉は「やっぱり、勝てる試合を落としていたここ何試合かと(前節と)では、切り替えの速さ、イージーミスが少なかったなど、サッカーで最も重要な部分での1つ1つのプレーが違った」と、改めて振り返れば、勝利する、しないの間には明らかに差があったと語る。当然、その部分は今節も最大のテーマとなるだろう。
前節の勝利で特に大きかったのは、無失点で終えられたことではないだろうか。「ここ4試合失点が続いていたので、久しぶりの『0』は嬉しい」と、高橋も充実の表情を浮かべる。また、GK柴崎は「前節は4点と、たくさん点が入ったけど、1−0の試合でも勝てるようにならなきゃいけなと思う。得点力だけに頼っちゃダメ」と、今後さらなる強さを身に着けていくためにも失点0が非常に重要だと位置づけた。
そんな、守備の重要性を語った佐伯、高橋、GK柴崎らDF陣全員が、さらにまったく同じ言葉を口にした。
「後ろが0で抑えれば、アベちゃんが必ず1点は取ってくれるから、負けない」
この言葉を聞くだけでも明らかな通り、いま、チームメイトが寄せる阿部拓馬への信頼度は揺るぎないものとなっている。それも当然だろう。本格的に先発として起用されはじめた第17節以降、前節までの10試合で10得点という、驚異的な数字を残しているのだ。気がつけば、得点ランキングのトップ・タイへと躍り出ている。日に日に増す周りからの期待の声にも「(プレッシャーなど)何も感じないですねぇ」と、屈託なく笑うのが阿部という選手である。それは、決して“ビッグ・マウス”という類のものではなく、「去年も今も、やっていることは何も変わっていない。まだまだ点が取りたいし、そのためにやるべきことがたくさんある」と、日々自分のレベルアップとチームの勝利貢献にのみ関心を集中させている阿部ならではの、あくまで自然な返答だと言えよう。
今節の相手・鳥栖は、失点数が首位・F東京に次ぐ2位という堅守を誇るチーム。それを聞いても、「相手の失点数が少ないとかって、興味ないんですよねー」とエースは一蹴。「どんな相手でも、いつも通り入って、その中でどうやって点を取るかしか考えていないんです」。周りに動じない強さは、まさに天性の才能と言えよう。
その阿部が、ここ5試合で最も学んだのが「1点取った後の緩み」だったという。「0−0の時よりも、1点取った後の方が“もう1点取る”っていう気持ちを強く持って、2点目、3点目を取りに行こうと思います」。才能も可能性も未知数なだけに、今節も、やはり何か必ずやってくれると期待せずにはいられない。
また、攻撃全体としても総得点『38』は文句なしのリーグトップを誇る。その中で、調子を上げているのが河野広貴ではないだろうか。自身、長い間悩み続けてきた武器であるドリブルと、求められるゴールへ向かうプレーとの折り合いに、ようやく答えを見出しつつあるようだ。「今までは、左足でしか仕掛けなかったから、中に追い込まれていた。でも、例え抜けなくてもいいから、最悪でもクロスを入れてCKを取ればいいと思って右足でもどんどん仕掛けていくようになったら、相手の体の向きが変わって抜きやすくなってきた」。つまり、相手DFにとっては、縦突破の危険性が増えてしまった分、中に追い込むDFだけでは対応しきれなくなり、縦横どちらにも警戒・対処できる体の使い方をしなければならなくなったのだと、河野は解く。そうなれば、テクニックある河野は駆け引きしながら縦横無尽に仕掛けるのみ。あとは、阿部、マラニョン、飯尾一慶らと上手く絡み、以前から意識を高めてきたゴールを狙うという形が非常に増えてきた。前節ゴールを決め、気持ち的にも乗っている躍動感溢れる河野のプレーにも注目したい。
対する鳥栖は、今季ここまでは、せっかく勝利してもなかなか連勝できない状況が続いているだけに、今節勝って、5月21日・28日以来今季3度目の連勝を果たしたい。
そこでポイントは、やはり前述した通り、今季チームが誇る堅守をいかに機能させるかではないだろうか。前回対戦で惜敗した記憶から、佐伯は「前からプレスに来るイメージ」と印象を語る。それと同時に前節の鳥取戦で目立っていたのは、裏へボールを入れさせない、縦パスのコースを切る守備だった。東京Vには、菊岡拓朗という名パサーと抜け出し得意の阿部というリーグ屈指のコンビが存在し、前節もそのホットラインで縦パス一本からゴールを決めている。絶好のタイミングで裏をついて飛び出す阿部へのパスをどこまで遮断できるかが大きな鍵を握るだろう。
また、攻撃面では、チーム得点王の早坂良太が好調ぶりを見せている。特に早い時間帯での決定力は特筆すべきだろう。東京Vの佐伯は「ウチは、先に失点するとどうしてもシュンとなってしまう傾向があるから、先制点が欲しい」と語っているだけに、逆に先制し、東京Vを意気消沈させたいところだ。ただ、前節は開始1分で挙げた1点を守りきることができたが、東京Vの得点力を思えば2点目を奪えるか否かは勝利のためには大きなテーマと言えるのではないだろうか。前節をみても、終盤にカウンターから金民友のドリブル突破など好機はあったが、周りのサポートが無く厚みある攻撃には至らなかった。苦しい時間帯でも、追加点のためにどれだけ走って枚数をかけられるかがポイントかもしれない。
「失点数リーグ2位の鳥栖の守備を、ウチの攻撃力でどう崩すか。すごく楽しみだね」と佐伯。ピッチ上の選手が楽しんでいる試合が、観ていて楽しくないはずはないだろう。想像通り、全員が「楽しい」と感じながらプレーしているゲームを期待したい。
もうひとつ、違う観点から。
前節の岡山戦で一万人以上の観客の中でプレーできたことに、柴崎は大きな喜びとプロとしてのやりがいを感じたのだと力説した。「ヴェルディのサポーターも一生懸命応援してくれるし、増えてきていることも感じます。営業の人たちも必死に頑張ってくれている。そんなみなさんの頑張りに応えるためにも、僕たちは絶対に面白いサッカーをして、勝ち続けたい」と、必勝を誓う。残り少なくなった夏休み。思い出を1つでも増やすためにも、ぜひ味スタへ!!
以上
2011.08.20 Reported by 上岡真里江















