8月20日(土) 2011 J1リーグ戦 第22節
大宮 1 - 1 山形 (19:00/NACK/7,730人)
得点者:73' 石原直樹(大宮)、77' 太田徹郎(山形)
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前半のシュート数は、大宮が3本に山形が2本。「前半からお互い守備の意識が高く、うちのほうはボールが動いてるんですけどもなかなかバイタルエリアに進入できない。それから、サイドでは起点ができるんですけども、中に入っていけないという時間が多かった」と鈴木淳監督が言うとおり、少ないシュートのほとんどが遠目からのもので、クロスに対しても両チームのセンターバックやゴールキーパーが高い集中力を保って対処していた。味方が押し込まれる展開に下りて時間をつくろうとする長谷川悠と、その後ろから潰しにかかる、5試合ぶりに戻ってきた深谷友基や片岡洋介のマッチアップも見ごたえはあったが、「大宮の攻撃 vs 山形の守備」では特に激しい火花が散っていた。
大宮はこれまでのラファエルとホドリゴ ピンパォンを2トップとする4-4-2から、ピンパォンをトップに右に李天秀、左にラファエル、トップ下に東慶悟を置く4-2-3-1にシステムを変更。対する山形も、序盤は高い位置からプレッシャーをかけ、それゆえに左を李天秀に突破され、逆サイドでは青木拓矢のドリブルにえぐられる場面もあったが、徐々に自分たちのタイミングをアジャストさせていく。大宮のセンターバックにはある程度ボールを持たせ、上田康太の足元に入るタイミングで下村東美が猛然とダッシュ。上田に前を向かせないことで前線への配球を遮断したほか、そのままショートカウンターに移るシーンも見られた。東がダイアゴナルにフリーランで飛び出した場面ではボランチの秋葉勝が逃がさずに付いて走り、23分、李が左足で放ったミドルシュートがバーを叩く場面もあったが、30分に東がカウンターで完全に抜け出した場面でも、遅れて戻った前田和哉が慌てずに対応し、最後はペナルティーエリア内で切り返しのミスを誘った。
20分過ぎからは山形のアプローチのタイミングが少しずつ遅れだしていたが、そこで左サイドの宮沢克行が機転を利かせて守備で中央寄りにポジションを取り、ボランチを助けている。前半の終盤には大宮がボールを回しているのは、山形が築いたブロックの外側のみ。時間とともにバイタルエリアを塞がれ、攻撃が停滞した大宮は後半に仕切り直すことになった。
このところ後半が鬼門となっていた大宮だったが、しかし、この試合ではいい入りで先手を取る。48分、右サイドを突破した李がファーサイドへ上げたクロスにピンパォンが飛び込むと、その4分後には引いた位置からドリブルを開始したラファエルが中央を突破。山形は下村が振り切られ、切り返してのシュートを石井秀典のカバーでようやく止めている。さらにその4分後には、ほぼ中央、約35mの距離から放ったシュートが、この日2度目のバー直撃。守勢に回った山形はボールを拾う位置も自陣深くに限定されたが、この窮地を救ったのが山崎雅人のスペースへの動きだし。これを下村もよく見てボールを送り、前半以上に効果的に起点をつくることで、蹴りだしただけでまた守備に戻るケースが多かった前半とは違う色を見せていた。72分、大宮がフリーキックを獲得したところで、ようやくこの試合最初の交代が、しかも両チーム同時に行われる。大宮はピンパォンに代えて石原直樹、山形は宮沢に代えて川島大地。ともに攻撃へのメッセージとなる2人がピッチに入った直後、試合は動く。
73分、大宮が左から距離のあるフリーキック。山形は万全を期して全員を自陣に戻し、弾かれたボールが再び放り込まれるたびに粘り強く対応していた。しかし、大宮の左サイドから李が上げたクロスにニュートラルで構える長谷川の頭がなんとか触ったものの跳ね返すまでには至らず、ファーサイド、足元に落ちたボールを石原が中へ持ち出してから左足でシュート。ニアを低く打ち抜いたボールはそのままゴールマウスまで届いた。昨年11月6日、同じNACK5スタジアムでのこと。山形と対戦していた大宮は追いつかれた1-1で石原を投入。直後のプレーとなったコーナーキックから、その石原がファーストタッチで決勝ゴールを決めている。記憶に新しいだけに山形も十分に警戒していたはずだが、そのなかで決めきる石原の抜群の嗅覚と決定力が光った。
勝って大宮との差を縮めるための戦いと位置づけていただけに、山形は先制されたことで厳しい状況に追い込まれた。しかし、前節・甲府戦で逆転勝利したばかりということもあり、メンタルが落ちるどころか逆に強気の姿勢が引き出される。速いボールを積極的に前に付け、追い越し、あっと言う間に大宮を相手陣内まで押し込むことに成功。両サイドバックも高い位置を取れるようになったが、石川竜也のクロスから、セカンドボールを拾った太田徹郎がシュートを放つ。「結構いい位置に置けて、しかも自分の立っている位置もわかっていたので、あまりゴールを見ないで蹴りました」とイメージどおり、左足で巻いて左隅に同点ゴールを決めた。山形はこれがJ通算600ゴール。大宮の先制から、わずか4分後のことだった。
東は「前でやりたい選手と後ろで守りたい選手がいるから、ああいうふうになってしまう。点を取るまでは良いリズムでやっているのに、点を取っても続ければ良いのに、ああなってしまう」と悔しがる。後半立ち上がりの時間を乗り越え、そのなかで先制点もつかんだが、相手が前がかってきたときには、この試合でも踏ん張れずに終わった。終盤は互いに選手交代をしながら大きい展開へと移行したが、最後の5分間で押していたのは山形。下村の枠いっぱいを狙った低いシュートはGK北野貴之に防がれたが、さらに秋葉のスルーパスに川島が飛び込むなど大宮ゴールを脅かす。アディショナルタイムになり、ようやく猛攻をしのいだ大宮。しかし、片岡がボールの出しどころを探すと、大宮サポーターからは「攻めろ」と苛立ちの声もあがった。
結局、試合はこのまま1-1のドロー。初の連勝を狙った山形は、大宮との勝点差を縮めることができず、残留争いを考えるとさらに厳しい状況となったが、一方の大宮も、またしても追いつかれる形で今季ホーム初勝利を飾れず、さらに16位・甲府の勝利でその差を2つ縮められて4とされている。互いの順位や置かれた状況が投影されたことで、試合自体は力のこもった好勝負となった。互いに目的を達することはできなかったが、残り12試合、それぞれの立場で、それぞれのプライドを懸けて臨む。
以上
2011.08.21 Reported by 佐藤円
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