8月21日(日) 2011 J2リーグ戦 第25節
千葉 0 - 0 富山 (19:03/フクアリ/8,445人)
スカパー!再放送 Ch181 8/23(火)前05:00〜
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勝点38で3位の千葉、勝点17で19位の富山の対戦だったが、試合内容を見る限り、両チームには順位&勝点の差ほどの実力差は感じられなかった。むしろ、3連敗中だった富山は無失点で連敗を止めたため、千葉よりも収穫の多い一戦だったのではないだろうか。
千葉は7月の試合で、精度の高いプレースキッカーのMF伊藤大介、自らの得点だけでなく相手のマークを引き付けることでチームの得点に貢献できるFWオーロイを負傷で失った。8月に入って期限付き移籍で獲得したFW大島秀夫はコンディションの問題でまだピッチに立てない中、いかに攻撃の形を作って得点するかが今節で勝つための、そしてJ1昇格争いを勝ち抜いていくための課題だった。だが、8月17日の第3節札幌戦に続いての無得点という結果が示すように、前節からの目立った成長は見られなかった。
そんな中、序盤の千葉の攻撃で目をひいたのは、MF米倉恒貴とFW林丈統の連係プレーだった。12分には米倉、FW深井正樹、FW久保裕一とパスをつなぎ、左サイドバックのDF坂本將貴が攻め上がってシュート。富山の3バックの横のスペースを狙い、きちっとパスをつなぐ形は得点の可能性が感じられた。だが、効果的とは思われない、1トップの久保を目がけるロングボールがやはり多くなる。前半途中のドワイト監督の「ワイドに張るように。中に行くのは早すぎないように」(林)という指示は「真ん中のスペースを空けて、そこをうまく使ってもらうため」(深井)のようだが、中盤でタメが作れる選手の不在もあって効果的な上がりが見られない。選手間の距離が遠くなって連動性を欠き、単調な攻撃が目についた。セットプレーの場面も工夫が少なく、単純にゴール前に入れる形が多いため、前半の決定機は32分のCK後の流れからのDF竹内彬のシュートのみだった。
一方、前半はパスミスでシュートまでなかなかいけない富山だが、守備は光った。3バックはロングボールをきっちりと跳ね返し、千葉がディフェンスラインでボールを回していると、富山はディフェンスラインを上げてチーム全体を押し上げる。それに呼応して前の選手はさらに位置を高め、ボールに厳しくプレッシャーをかけた。シュートを打たれても、ゴールの枠外やシュートに威力がなくてGK飯田健巳の正面ということが多かった。
千葉は後半から久保に代えてFW青木孝太を入れ、後半の序盤は青木孝が米倉との連係などからスペースを狙って攻めた。さらに、64分に林に代わって入ったMF太田圭輔が持ち前のスピードを生かしてサイドを突破するが、久保が下がってターゲットになる選手が不在のため太田のクロスを生かしきれない。それでも太田は何度もCKを得るプレーを見せたが、せっかくのCKのチャンスも工夫と精度の不足で最後まで得点にならなかった。
それに対して、富山は「相手がどこでも、ウチが前半をゼロで抑えたら相手よりも運動量が勝ってくる」(DF江添建次郎)後半に得点チャンスを作る。73分、MF舩津徹也のパスを受けたFW黒部光昭がサイド突破からクロスを入れ、今節でJ2通算100試合出場のMF朝日大輔が決定的なシュートを打つが、千葉のGK岡本昌弘が好セーブ。その後のCKでDF福田俊介のヘディングシュート、朝日のシュートとチャンスを作るが決まらない。後半アディショナルタイムには黒部のシュートがクロスバーに当たって外れ、富山は勝点を1から3にするチャンスを逃した。「今までは守備を頑張ればいいということだったけど、今月からはステップアップとしてパスをつないで点を取るということをやっている」(江添)富山としては、守備はほぼ及第点に近く、後半の攻撃は目指す形に一歩近づいたようだ。
千葉も無失点だったが、富山の決定力不足に救われたところが大きい。だが、守備よりも問題が深刻なのは攻撃だ。今は「これくらい」というアバウトなパスが目立つ。狙いのある動きとパスを正確に重ねた連動性が高まらなければ、得点もJ1昇格も遠いままだ。
以上
2011.08.22 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
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