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【J2:第26節 鳥栖 vs 水戸】プレビュー:今季初の3連勝をかけて、直近を1分2敗の水戸を迎え撃つ。2試合連続完封の守備力は健在。(11.08.28)

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8月28日(日)J2 第26節 鳥栖 vs 水戸(19:00KICK OFF/ベアスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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現役時代は、1本のパスで決定的なチャンスを演出していた鳥栖の尹晶煥監督。攻撃的な選手だったにも関わらず指揮を執るチームは、リーグ2位の失点数を誇る堅守のチームを作り上げている。監督会見のコメントでも、時折強気な一面を見せてはいるが、実は繊細なゲームプランを描いているようだ。今節も、我々には計り知れない巧みな采配で3試合連続の無失点を狙っている。

ポイントになるのは先制点。
「いかにして、早く先制点を奪うかによってゲームの流れが変わる」(尹晶煥監督)と次節に対するプランの一端を教えてくれた。
確かに鳥栖は、先制点をあげると8勝1分1敗とその強さを発揮する。そのためにも、先制点の必要性をコメントするが、続くコメントには、水戸の攻撃力の脅威を口にする。「鈴木(隆行)と吉原(宏太)の2トップは気をつけないといけない」。

その脅威の2トップの組み合わせはここまで3試合しかないが、経験を持った2人の動きは、若い中盤のパスを上手く引き出している。今季就任した柱谷哲二監督の指導のもと、水戸は全員がつないで来るサッカーになっている。これに経験を持った2人のFWの動きで、そのパスの精度を上げている。
ここまでの総得点は22得点ではあるが、途中出場ながらMF島田祐輝が3得点、FW常盤聡が4得点をあげるなど、90分を通して攻撃のパワーが落ちることはない。
60分以降に9得点(総得点の4割強)をあげている。
柱谷監督は現役時代強靭なディフェンダーだったことで知られているが、攻撃的な選手交代を用いてくる。

対して、鳥栖は60分以降に9失点(総失点の6割強)を喫していることを忘れてはいけない。だからこそ、尹晶煥監督が先制点の必要性を説くのだろうが、得点している時間帯をみると90分間通して満遍なく得点している。得点と失点を考えると、できるだけ早い時間帯に得点をあげることが望ましいことがわかる。尹晶煥監督の緻密なゲームプランをデータが証明している。

ゲーム終盤に失点が多い事を考えると、試合の入り方が重要になってくる。データ的には、試合時間の経過とともに水戸が有利になるため、前半のうちに得点し、後半は水戸に追いかけさせる展開が望ましい。特に直近の2試合の守備の充実振りは、誰もが認めるところである。この充実した守備を生かすためにも、早いうちに先制点をあげて欲しい。繰り返しになるが、尹晶煥監督は現役時代攻撃的なミッドフィルダーだったことで知られているが、守備で強靭なチームを作り上げている。

前回の戦いは、水戸のホーム戦ではあったが鳥栖が5−0と圧勝している。今節は、そんな試合ではなく拮抗した白熱の試合が見られることだろう。

ボールを動かせば、味方選手も相手選手も動く。
そこにギャップが生まれ、相手を崩すこともあればボールを奪われることもある。
それを90分間繰り返しながら、一瞬の隙を突いて得点(失点)が生まれる。
選手には、集中力と運動量が求められる。そして、動いているボールの意図を読み取る戦術眼も必要である。
サッカーを観る側にも、選手たちの意図を読み取る力が必要である。
日々、サッカーは成長しているスポーツである。

以上

2011.08.26 Reported by サカクラゲン
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