スカパー！生中継 Ch182 後05:50〜
☆投票してチームをサポート！totoリーグ（無料）開催中☆
----------
「本当にみんなに申し訳ないことをしてしまったと思っています。やはり、公式戦で先発するという重圧はありました。練習試合とは違いましたね。GKというのはメンタルが強くないとできないポジションだとあらためて思いました」
前節鳥栖戦、自らのミスで先制点を許してしまった小野博信は、やや肩を落としながら、そう口にした。
ただ、そうした思いを持っているのは小野だけではないだろう。「チームとしてミスが多い」（小池純輝）という大きな課題を抱えており、自分たちのミスから流れを悪くして敗戦を重ねてしまっている。小野と同じ思いを持っている選手は少なくないはず。前節も、特に前半はミスのオンパレードで相手に主導権を渡してしまった。もっと1つ1つ丁寧にプレーすることが求められる。
ただ、「ミスをしないようにプレーすると、プレーが小さくなってしまうところもある。プレーは大切にするけど、あまり気にせずに思い切ってプレーすることが大事だと思う」と小池が言うように、ミスを怖れるあまり思い切りを失ってはいけない。水戸のよさはアグレッシブにプレーすること。ミスをしてもチーム全体でカバーすればいい。それよりも積極的にプレーをすることが重要だ。
むしろ「失点後に空気が悪くなる」（小池）ことの方が問題だろう。前節もいい試合の入り方をしながらもミスから失点を喫すると、チーム全体の勢いがなくなり、追加点を許してしまった。後半持ち直して、1点差に詰め寄り、鳥栖をあと一歩まで追い込んだだけに悔やまれる2失点目であった。「失点やミスで一喜一憂していたら、よくなるものもよくならない」（小池）。もっと精神的にたくましくプレーできなければ、浮上することはできない。
ただ、「これも経験」と柱谷哲二監督は言う。「選手というのは、自分で経験しないと分からないですよ。そういう失敗を繰り返しながら強くなっていくし、そこでダメな選手は落ちていく。今は痛みを伴う変化をしている最中。ここをどう乗り越えるかを見ていきたい」と続けた。
現在、4試合勝ちなしで2連敗中。そして、勝敗を見ると、5つ負け越しており、目標の「勝率5割」からも遠ざかってしまっている。また、先週に本間幸司が負傷し、今週に入ってからも吉原宏太が古傷の患部が悪化し、戦列を離脱。そのほかにも小澤司や らが別メニュー調整となっており、今季最も苦しい状況に陥っていることは確かだ。しかし、若い選手たちがこの苦境を乗り越えることができれば、チームにとって大きな財産となる。「今こそ成長するチャンス」（柱谷監督）である。夏を越え、そろそろ脱皮の時期。若い選手たちが一皮むけた姿を見せてくれることに期待したい。
札幌もこの一戦にかけて強い気持ちで向かってくるに違いない。現在5位につけており、昇格圏内も手の届くところまで来ている。チームとしての戦い方が安定してきたところにブラジル人ジオゴが加わり、さらに勢いが増すこととなった。リーグ終盤戦に向けて、ここからさらに波に乗りたいところだろう。しかし、前節岡山戦で0対1の敗戦。上昇気流に乗り切ることができなかった。昇格を目指すならば、連敗は避けなければならない。今節はしっかり勝って、昇格争いに名乗りを挙げたいことだろう。
以上
2011.09.02 Reported by 佐藤拓也
