9月18日(日) 2011 J2リーグ戦 第28節
栃木 1 - 2 富山 (18:04/栃木グ/5,425人)
得点者:39' 朝日大輔(富山)、90'+1 黒部光昭(富山)、90'+5 高木和正(栃木)
スカパー!再放送 Ch180 9/21(水)前07:30〜
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ジンクスは破るためにある。データは書き換えためにある。しかし、残念ながら富山戦でも栃木はデータに屈した。今季、先行を許した試合では、どうしても勝点を掴めない。昇格争いを繰り広げられているのだから、力がないわけでも、得点力と守備力に欠けるわけでもない。一時的に追い付かれても引き離す力は持っている。でも、「0‐1」というスコアは重く圧し掛かる。一刻も早く「0‐1」の呪縛を解かなくては、ズルズル昇格争いから後退してしまう。逆転勝ちという課題は、パウリーニョをはじめ怪我人続出の“野戦病院”と化している今の栃木には、簡単に解決できるものではない。ただ、その壁を乗り越えた時、チームは一皮むけ、再び上昇気流に乗れるはずだ。リーグ戦終盤での連敗は痛いが、下を向いていられない。自分達を越えるためのチャレンジ精神を忘れてはいけない。「J1昇格」を目標に掲げたからには、このままじゃ終われない。
「前半のピンチは失点シーンだけだった」と大和田真史が振り返った通り、前節の札幌戦で喫した開始早々の失点の反省を栃木は活かした。自陣からのカウンター、連動性のある攻撃でゴール前にボールを運び、CKからチャンスを作った。ピッチコンディションの影響もあり、後方から揺さぶり、サイドチェンジを入れ、開いたスペースを突く、今週のトレーニングで準備したことは出来なかった。だが、全く攻め手を欠いたわけではなかった。立ち上がりは悪くなかった。
やや優勢に試合を進めていたものの、チャンスを潰し、ミスを重ねると、富山のプレスも効果を発揮し始めたこともあり、雲行きは怪しくなる。39分、CKから被弾。朝日大輔にルーズボールを叩き込まれ、2試合続けてセットプレーから失点を喫した。直後、河原和寿がミドルレンジから左足を振り抜くも、ボールはゴールマウスを越えた。
富山の中央、特に崔根植とのエアバトルで連戦連勝した福田俊介の壁は厚く、サイドから角度を付けたボールを入れても弾き返され続けた。また、アタッキングサードでのプレーに正確性を欠き、カウンターを仕掛けたつもりが、逆にカウンターを浴びる展開が後半は繰り返された。カウンターチャンスを逃していた富山だが、アディショナルタイムに平野甲斐から黒部光昭とわたり追加点を挙げる。栃木は崔が獲得したPKを高木和正が決めて1点差に詰め寄ったのが、1‐2になった時点でタイムアップ。2連敗の栃木は1点ビハインドの87分、堤俊輔と廣瀬浩二が立て続けに放った決定的なシュートを、GK飯田健巳に阻止されたのが響いた。栃木時代には叶わなかったグリスタのピッチに、富山の守護神として立った飯田に辛酸を舐めさせられる結果となった。
殊勲のセーブを披露した飯田は言う。
「ハーフタイムに『この1週間で修正したことを出そう』と言い合った」
リードして前半を折り返した状況は、2‐3で逆転負けした前節の湘南戦と一緒だったが、富山は同じ轍を踏まなかった。「前からぶつけて行って、上手く守ることができた」と、重心を後に下げることなく戦った選手達を安間貴義監督は褒め称えた。アグレッシブに守れたからこそ、アグレッシブに前に出ることが出来た。前への姿勢を貫いたことが、結果的には黒部の追加点を生み、1失点しても逃げ切れた要因となった。次節は攻守の核である黒部と福田が出場停止となるが、「誰が出ても戦えるチームになっている」と飯田が胸を張る総合力で連勝を飾りたい。
試練の時を迎えている栃木。松田浩監督は現状を車輪に例えた。
「今は車輪が止まっている状況なので相当の力がいる。今までと同じ力では車輪は回らない。細かいところまで出し切って勝てる」
攻守両面で細部にこだわらなければ今後も苦境から抜け出せない。さらに、個々の特長を足し算していかなければ事態は改善されない。誰かがやってくれるだろうと、他人任せでは誰も何も変えられない。人任せにせず、自分からイニシアチブを取る。危機に直面している今この状況を成長のチャンスだと捉え、リーダーシップを発揮できる11人が熊本戦のピッチには立っていて欲しい。逆境に打ち勝つには発奮するしかない。
以上
2011.09.19 Reported by 大塚秀毅















