☆ヤマザキナビスコカップ特集ページ
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今季4度目となる、“宿敵”との戦いである。シーズン開幕を告げるFUJI XEROX SUPER CUPではPK戦の末勝利し、リーグ戦のホームでは先制されるも逆転勝利。かつての鬼門であったアウェイでは辛くもドローに追いついた。ここまで3戦で2勝1分は、3戦全敗と手も足も出なかった昨季とは正反対の結果だ。アウェイでの前回対戦に際し、DF阿部翔平はこう語っていた。「鹿島に完全勝利したいですよね」と。名古屋がどれだけ鹿島に対し、ライバル意識を持っているかがよくわかる。あとひとつで決勝進出ということだけでなく、鹿島という相手に対して高いモチベーションを持つ名古屋は、この一戦をフルスロットルで勝ちにくるだろう。
準々決勝と同じく名古屋は主力を欠いての戦いとなる。国際Aマッチでケネディと藤本淳吾が、負傷で玉田圭司とダニルソンが不在の布陣が不安要素を抱えることは間違いない。しかし、代役たちが新潟を相手に120分で5得点を挙げた事実を見逃すことはできない。永井謙佑を1トップに頂く4-2-3-1は、名古屋の新たな可能性を見出すことができるフォーメーションだ。これまでケネディ不在の際の名古屋のフォーメーションは4-4-2が基本だった。ケネディと同じタイプのFWがいないことを考えても、これは普通の対応だろう。ましてや永井はスピードで裏のスペースを突くのが最大の武器。少なくとも名古屋の1トップを務めるタイプではない。だが、準々決勝ではこれがはまった。
ポイントはブルザノビッチと金崎夢生、そして小川佳純で組んだ2列目である。普段はケネディが受け持つ前線でのタメの部分をブルザノビッチが引き受け、金崎と小川が積極的なフリーランニングとポジションチェンジを繰り返すことで前線をかく乱する。その中で永井は常に裏を狙うポジショニングを取り、DFラインに脅威を与え続ける。互いを補完し合うような攻撃ユニットは、後方の中村直志や吉村圭司、田中隼磨、阿部らのサポートを受け、躍動した。結果は永井が2得点1アシスト、金崎が1得点、小川はFKから1アシスト、ブルザノビッチも1アシストを記録している。田中マルクス闘莉王のPKも、ファウルを受けたのは永井だ。高さに頼らない機動力と流動性によるアタッキングは、主力が戻ってきたあとにも重要なオプションとなり得るものである。
9月の前回対戦では中盤を制圧され、思うような攻撃を仕掛けられなかったが今回は違う。流動的で意外性のあるコンビネーションで、鹿島の強固な守備組織を足元から崩しにかかる。初のヤマザキナビスコカップ決勝へ向け、名古屋が新たな“顔”でライバル攻略へと挑みかかる。
以上
2011.10.08 Reported by 今井雄一朗















