☆ヤマザキナビスコカップ特集ページ
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J1第28節、ヤマザキナビスコカップ準々決勝と続いた大阪遠征は、まるで浦和にとって重要なターニングポイントが今まさに訪れているかのようだった。2日に行われたG大阪戦は消極的なプレーとミスが目立ち、今季を象徴する低調なパフォーマンスの末にリーグ戦7戦勝ち星なしを記録する不本意な試合だったのに対し、中2日で迎えたC大阪との一戦は全く別のチームとなって終始ペースを握り、ACL出場チームのヤマザキナビスコカップ4強独占を阻止する結果となったからだ。
しかも迎えた準決勝の相手は、奇しくも1週間前にJ1第28節で煮え湯を飲まされたばかりのG大阪。まずこの試合でのポイントは、C大阪戦で披露したアグレッシブな姿勢を持ち続けられるかどうかだろう。ペトロヴィッチ監督が「非常に素晴らしい」と前線のボールキープを評したように、ミッドウィークの準々決勝はボランチからデスポトビッチへ何度も縦パスが入り、前を向いたエスクデロ セルヒオ、梅崎司、山田直輝がフレキシブルな動きで攻撃に絡んだ。指揮官も不調時のチームと比較し、「それがこれまでと違った」と準々決勝で見せた好パフォーマンスの要因を饒舌に述べている。
もともと浦和の選手は個々の質が高い。よってプレー以前に、気持ちやメンタルの部分に低調なパフォーマンスを引き起こす問題が少なからず生じていたのではないかと思われる。だが「リスクを負って攻撃していくことも重要だなと改めて感じましたし、それがいいアクセントになった」、「相手の時間にもなっていたが、その中で我慢しながら、点を獲られても落ち着いて自分たちのプレーができた」とC大阪戦を振り返る柏木陽介の言葉には、そういった気持ちの部分での問題がクリアされ、それゆえに本来の浦和のサッカーが形となって表れたとの見方もできるだろう。こうしたアグレッシブな姿勢に加えて、コンパクトな陣形を敷き、選手同士の距離間が良ければセカンドボールの奪取率も増し、たとえ相手がG大阪といえども流れは自ずと浦和へと傾くはず。
準々決勝で先制点となるオウンゴールを誘発し、見る者を唸らせるポテンシャルの高さを発揮して攻撃を活性化させた山田直輝が出場停止となるのは残念だが、入れ替わるようにマルシオ リシャルデスが復帰する。浦和加入以降、この背番号10は本領発揮とまではいかないが、梅崎、エスクデロ セルヒオ、デスポトビッチの準々決勝での活躍を呼び水に、そろそろマルシオ リシャルデスにも爆発を期待したいところだ。
8年ぶり2度目の戴冠まで、あと2つ。このはやる気持ちを抑え、G大阪との大一番に挑むが、もはや1週間前の浦和にあらず。真っ赤に染まる埼玉スタジアムの大サポーターの後押しを受け、アグレッシブな姿勢と取り戻したプライドを胸に、必ずやファイナルの切符を勝ち取る。
以上
2011.10.08 Reported by 鈴木潤















