10月8日(土) 第91回天皇杯 2回戦
札幌 2 - 3 水戸 (13:00/札幌厚別/3,523人)
得点者:58' 小澤 司(水戸)、59' 横野 純貴(札幌)、85' 榊 翔太(札幌)、88' ロメロ・フランク(水戸)、118' 小池 純輝(水戸)
★第91回天皇杯特集
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試合途中から降り出した強い雨に打たれながらの試合。前後半の90分間だけでは決着がつかなかったシーソーゲームは、118分にゴール前の混戦から小池純輝が決勝点を叩き込み、「どっちが勝ってもおかしくない」(柱谷哲二監督)熱戦を3−2のスコアで水戸が制した。
前半は札幌が優勢だった。この試合、札幌は主力にコンディションが芳しくない選手が複数いたこともあって、若手選手を積極起用。守備的MFにはともに2種登録選手の荒野拓馬、前貴之が並び、彼らの配球力が攻撃を牽引した。荒野はヘッドダウンせずにパスの受け出しができ、前は左右両足で精度の高いキックができる。テクニックのある左右MFの岡本賢明、古田寛幸をうまくコントロールし、そこに、直近の試合で劇的な決勝得点を挙げて調子を上げている上原慎也が左サイドバックの位置から攻め上がってアクセントをつける。
ほぼベストな顔ぶれの水戸に主力不在で挑んだものの、若い選手の攻撃センスが引き出された札幌が試合をコントロール。「札幌のモチベーションの高さに圧倒され、前半は我々のサッカーがサッパリ出来なかった」と敵将・柱谷監督も相手のパフォーマンスを称えた。
しかし、後半に入ると柱谷監督が手を打つ。選手交代を行い、システムを4−4−2から4−1−4−1へと変更。最終ラインにいた塩谷司をアンカーの位置に置いてバイタルエリアにフタをし、トップ下に2人の選手を配置することで、札幌の若い守備的MFを封じにかかったのだ。こうして札幌に傾いていた勢いが五分へと戻り、そして試合は点の奪い合いへと変化していく。
58分に小澤司が決めて水戸が先制すると、その直後に横野純貴がこぼれ球を蹴りこんですぐに同点とする。その後も互いにカウンターを打ち合う展開が続き、85分に札幌が、これも2種登録選手の榊翔太が相手GKとの1対1を確実に決める。しかし88分には水戸がショートコーナーからのこぼれをロメロ・フランクが押し込んで再同点に。0−0の前半とはうって変わって、後半はスコアが激しく動き、試合へ延長戦へと突入していく。
延長戦に入って顕著に表れたのがフィジカルの差だ。札幌は積極的にベンチワークを行ったものの、2種登録に選手にとってみればトップチームの試合での90分というのは、やはり疲労が大きい。加えて、それ以外の札幌のメンバーは今シーズン、どちらかというと途中出場の多い選手ばかり。90分フルタイムに加えて延長前後半30分を戦うシチュエーションとなると、普段とあまり変わらないメンバー構成の水戸のほうにどうしても分がある。実際、後半途中からは札幌の運動量が落ち、水戸が押し込む場面が増えていた。これについては石崎信弘監督も「後半は運動量が落ちて、足がつっている選手が4〜5人いた」と口にする。
若い選手が躍動した札幌は好パフォーマンスを演じたが、それでもやはり、最後は普段とあまり変わらない顔ぶれで戦った水戸のゲーム運びが上回った。88分に水戸が同点に追いついたプレーは、得点が欲しくて前がかりになっている時間帯に、冷静にショートコーナーをチョイスしてのもの。この部分についても札幌は古田が「自分達の未熟さが出た場面だった」と振り返った。
結局、最後の最後で水戸が粘りを見せて、118分に小池が決勝弾。若い選手が躍動した札幌をなんとか退け、3回戦へと進出した。
以上
2011.10.09 Reported by 斉藤宏則
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